▼天空城
ティミー「プサンさんって
　　ドラゴンの姿のときは
　　見ちがえるほど　りっぱだよね！
ティミー「人間のときも
　　もうちょっと　しっかりしてると
　　かっこいいのになあ。

ポピー「あの…　お父さん。
　　わたしたち　勝ったのよね？
　　世界は　平和になったのよね？

ティミー「ええっ　まさか……。
　　それはない…　よね？　お父さん。

ティミー「プサンさんは
　　どこで　待ってるのかな？

ティミー「うわー！　高いなー！
　　ヤッホー！！

ポピー「お…お父さん。
　　足もと　気をつけて……。
　　落ちたら　たぶん痛いの……。

ティミー「また　マスタードラゴンの
　　背中に乗れるね！　やった〜！

ティミー「妖精の村の　みんなにも
　　いつか　報告に行かなくちゃね！
　　お父さん！

ポピー「クルリン　クルリン……。
　　お父さんも　お母さんも　お兄ちゃんも
　　いっしょに　おどろうよ！　ねっ！

ティミー「いそがしいって
　　言ってるわりには　うれしそうだね。
　　すっごく　わかるけど。

ティミー「すごーい。
　　天空城って　こんなに高くまで
　　上がるんだね……。
ティミー「ひゃあ……。
　　下を見てたら　とりはだが
　　ゾワゾワ　たっちゃったよ。

ティミー「天空城も　すっかり
　　きれいになったね。
ティミー「ちょっと前まで
　　水の中に　沈んでたなんて
　　ウソみたいだよ。

ポピー「あの　おじいちゃん
　　おはんらって言った……。
　　……おはんら？
ポピー「ねえ　お父さん。
　　おはんらって　どういう意味？

ポピー「あっ　スライムさん！
ポピー「よかった。
　　いい魔物さんは　この世界に
　　のこれたのね。

▼エルヘブン
ティミー「お父さんと　お母さんと
　　おじいちゃんと　おばあちゃんの血。
ティミー「そのすべてが　この身体に
　　流れてると思うと　すごく感動する。
　　ポピーも　そうだろ？
ポピー「うんっ！　お兄ちゃんっ！

ポピー「わたし　おばあちゃんと　もっと
　　いろんなこと話したかったけど…
　　でも　もう　いいの……。
ポピー「おばあちゃんのこと想っただけで
　　胸が　あったかくなるから　きっと
　　おばあちゃん　わたしの胸の中にいるの。

ティミー「もう
　　おばあちゃんの部屋を見ても
　　悲しくならないや……。
ティミー「だって　今ごろは　おばあちゃん
　　おじいちゃんと　楽しく遊んでるよね？

ティミー「やっぱり　おばあちゃんって
　　とらわれの　お姫さまだったんだね。
　　そして　おじいちゃんに助けられたんだ！

ポピー「今になって　だけど
　　おじいちゃんのこと　わかってもらえて
　　よかった……。

ティミー「みんな
　　幸せそうな　顔してるね！
　　がんばってよかった！

ポピー「ねえ　お父さん。
　　おばあちゃん　お空の上で
　　幸せにしてる…　よね？

ティミー「マーサさまって
　　おばあちゃんのことだよね？
ティミー「こんなに　みんなから
　　愛されてる　おばあちゃんを持てて
　　ボク　すごく　うれしいよ！

ポピー「そんなふうに　言われたら
　　くすぐったくなっちゃう。

ティミー「平和になったんだもん！
　　きっと　もっともっと
　　長生きできるよね！　お父さん！

ポピー「今の　おじいさん
　　ちょっと　お酒くさかった……。
　　まだ　お昼なのにー。

ポピー「おじいちゃんのことまで…
　　わたし　なんだか　うれしい……。

ティミー「だったら
　　これからは　花屋とか始めれば
　　いいんじゃないかな。ねえ？

ポピー「お店の物が
　　売れなくなったのに　すごく
　　うれしそうなの。うふふ。

ティミー「えへへ　ふるさとだって。
　　お父さん　絶対　また
　　遊びにこようね！

ポピー「さっきのお姉ちゃん
　　うっとりしてた。

▼ラインハット
ポピー「ヘンリーさんって　すごく
　　やさしそう……。だって　お父さんと
　　そっくりの　目をしてるもの。

ティミー「コリンズくんって
　　わがままっぽいけど　本当は
　　根は　いいヤツ…　なのかな？

ポピー「コリンズくんこそ
　　お兄ちゃんの子分になればいいのよ！
　　べーっだ！

ティミー「デール王って　ヘンリーさんと
　　ちがって　人がよさそうだよね。
　　兄弟なのに　ちがうんだなあ……。
ビアンカ「し〜っ！　ティミー。
　　ヘンリーさんに　失礼よっ！

ティミー「天空城って
　　この空の　ずっとずーっと
　　上に　あるんだよね？
ティミー「うーん。
　　下から見てると　なんだか
　　信じられないや。

ポピー「えっと…　あのね……。
ポピー「お城にもどったら　わたし
　　みんなで　おべんとう持って…
　　森へ　ピクニックに行きたいの。
ビアンカ「いいわね。
　　じゃあ　お母さんが　おべんとう
　　つくろうかな？
ポピー「ホント！？　やった〜！

ティミー「すごいや！
　　ボクたちがしたこと　みんなに
　　知れわたってる。
ティミー「はっ…　もしかして
　　ボクが　きのうの夜　おねしょしそうに
　　なったことも？　……ぶるぶる。

ティミー「とびきりの　ごちそう？
　　待ってれば　ボクたちも
　　食べられるかな？
ティミー「なんちゃって。
　　グランバニアの人たちが
　　待ってるもん。急がなきゃね！

ポピー「すご〜い！　あの子
　　暗いの　こわくないのかな？
　　そんけいしちゃう。

ティミー「グランバニアも
　　大きいお城だけど　ここのお城も
　　すごく　りっぱだね！

ポピー「あなたがた……！？
　　わたしたち　みんなで
　　伝説の勇者なの？
ポピー「えへ。

ティミー「あ〜あ……
　　ホントに　平和になってるのに。

ポピー「神のごかご…　っていうけど
　　神さまって　プサンさんなのよね。
　　……それって　すごく不安。

▼サンタローズ
ティミー「わーい　わーい！
　　うれしいなあっと！

ポピー「わーい　わーい！

ティミー「おじいちゃん　この村では
　　身分をかくして　暮らしてたんだね。
ティミー「それって　すごく
　　かっこいいかも！

ティミー「ボク　知ってるよ。
　　ここ　お父さんが子供のころ
　　暮らしてたところなんでしょ？

ティミー「そっか…　もう
　　洞くつや　町の外でも
　　魔物に　おそわれたりしないんだね。
ティミー「それって
　　どんな感じなんだろう。
　　まだ　想像できないよ。

ポピー「わたしも　この村に
　　住んでみたいな……。だって
　　なんだか　やさしい感じがするの。

ティミー「ここ　お父さんが
　　小さい頃　住んでた家だよね？
　　ちぇっ…　もう　住んでる人がいるよ。
ティミー「あ〜あ…
　　ここ　ボクだけの　ヒミツの家に
　　したかったのになあ。

ポピー「あ〜ん…
　　誰もいなかったら　このおうちで
　　ゴロゴロしたかったのに……。

ティミー「ねえ　お父さん。
　　あの人たち　追い出したらダメかなあ？
ビアンカ「ダメに　決まってるでしょ！
　　もうっ　あんたって子は！！
ティミー「ひえ〜〜！

ティミー「おじいちゃんの頭を
　　何回も　どついたなんて
　　ボクとしては　許せないよ！
ティミー「あの　おじさんが
　　うしろ向いたら　こっそり
　　しかえし　してやるんだ！
ビアンカ「ティミーっ！
　　つまんないことばっかり
　　言ってるんじゃありませんっ！！

ポピー「今のおじさん
　　しょえー　って言った……。

ポピー「わたしも　グランバニアの
　　１ばんの　出世がしらに
　　なりたい……かも。

ティミー「すごい！　あのおばさんに
　　気づかれずに　食べるなんて
　　すっごい　はやわざだね！

ポピー「わたしも　おなかすいちゃった。
　　グランバニアに　ごはん
　　あるかなあ……。

▼サンタローズ(フローラが母の場合)
ティミー「ねえ　お父さん。
　　あの人たち　追い出したらダメかなあ？
フローラ「ここを　ティミーの
　　家にして　どうするの？
　　自分で　ちゃんと　おそうじできるの？
ティミー「うっ……。

ティミー「おじいちゃんの頭を
　　何回も　どついたなんて
　　ボクとしては　許せないよ！
ティミー「あの　おじさんが
　　うしろ向いたら　こっそり
　　しかえし　してやるんだ！
フローラ「じゃあ　お母さんも
　　いっしょに　しかえし　してあげる。
ティミー「じ　じょうだんだよ！
　　はあ…　お母さんって　本当に
　　じょうだんが　通じないんだからなあ。
フローラ「うふふ。

▼サラボナ
ティミー「ルドマンさん　すごく
　　うれしそうだね。ブオーンを
　　たおしたときより　ずっとうれしそう。

ポピー「あの…　ねえ　お父さん？
　　前から　聞きたかったんだけど……。
ポピー「お母さんって　この家に来ると
　　すごく　きんちょうするみたいなの。
　　昔　この家で　なにかあったの？

ティミー「船は　お父さんと再会してからも
　　ずっと　つかってたもんね。
　　かしてもらえて　すごく助かったよね？

ティミー「ねえねえ！
　　みんな　おどってるよ！
　　すごい！　おまつりみたい！！

ポピー「ねえ　お父さん。
　　お母さんと結婚して　よかった？
ポピー「わたし…　お父さんも
　　お母さんも大好きだから
　　ふたりが結婚して　本当によかった！

ティミー「はい…　ボク
　　しあわせになります。ぽっ……。

ポピー「競い合った　って…
　　えっ　お父さん　フローラさんと
　　結婚してたかも知れないの？
ポピー「そんなの　やだ〜！

ティミー「あ　それっ！　あ　それっ！

ティミー「ラッタラ　ラッタラ
　　ランランラン。あ　それっ！

ティミー「秘技！！
　　むちゃくちゃダーンス！！
　　あ　それっ！　あ　それっ！

ポピー「えーん　わたし
　　おどれないもん……。
　　お父さん　教えてよお。

ポピー「あのおじさん
　　ちょっと　泣いてた。
　　見かけによらず　涙もろいのね……。

ティミー「すごいなー。
　　でも　グランバニアにも　いっぱい
　　ごちそうあるよね？

ティミー「うわっ　あの人
　　すごい　いきおいで飲んでるよ。
　　お店のお酒　なくならないかな？

ポピー「いいなあ
　　わたしも　結婚したい……。
ポピー「お兄ちゃんと！

ティミー「これからは　きっと
　　もっともっと　長生きできるよね！
　　だって　平和なんだもん！

▼サラボナ(フローラが母の場合)
ティミー「ルドマンさんは　本当に
　　ボクの　おじいちゃんだもんね。
　　お母さんの　大事な　お父さんだから。
フローラ「まあ　ティミー。
　　そうね…　うふふ。

ポピー「お父さん　あの人と
　　お母さんを　競い合ったの？
ポピー「ありがとう　お父さん。
　　わたし　お父さんとお母さんの
　　子供に生まれて　うれしい……。

ティミー「お父さんって
　　スーザンさんみたいな　かっこう
　　好きなの？
【はい】　　　　　　　　　　　　　　　　【いいえ】
ティミー「じゃあ　今度　お母さんに　　　ティミー「ふ〜ん…　そうなの？
　　同じ服　着てもらおうよ。　　　　　　　　すごく　うれしそうに見てたから
　　ボクも見てみたい！　　　　　　　　　　　ボク　てっきり……。
フローラ「……………。
ティミー「うっ　お母さん
　　目が　こわい……。

▼山奥の村
ティミー「おじいちゃん
　　ひとりっきりじゃ　さみしいに
　　決まってるよ。
ティミー「お父さん　お城が
　　落ち着いたら　おじいちゃんも
　　グランバニアに　よぼうよ。ねっ！
ビアンカ「ありがとう…　ティミー。

ポピー「おじいちゃん　大好き。
　　だって　やさしいんだもん。
　　えへへ。
ビアンカ「ポピーも
　　本当に　いい子ね……。

ティミー「こんな山の中なら
　　大きい声　出しても
　　誰にも　しかられないよね？
ティミー「やっほ〜〜〜！
　　う〜ん…　気持ちいい〜〜！

ポピー「お母さん……。
ビアンカ「ん？
　　なあに　ポピー？
ポピー「…ううん。なんでもないの。
　　お母さん…　大好き。

ティミー「ここでも　ごちそう作るんだね。
　　いいなあ。ボクもう
　　おなかが　ぺこぺこだよ。

ティミー「平和じゃなくなったのは
　　いつからだったんだろう。
　　いっか。平和になったんだもんね！

ポピー「今日は　商売しない人が
　　いっぱいね。

ティミー「あんなに　大きい声出されたら
　　ボク　はずかしいよ……。

ティミー「あのおじいさん
　　本気で　まいってるみたいだよ。
　　助けてあげなくていいの？

ポピー「わ〜い　わ〜い！
　　温泉だ〜！

ティミー「ボクたちが
　　ミルドラースに勝てたのは
　　みんなの祈りが　通じたからだよね。
ティミー「…ってことは
　　あのおじさんが言ってることは
　　まちがいじゃないんだ！

ティミー「ボクだけじゃなくて
　　みんなで　チカラを合わせたから
　　世界を　救えたんだよ！
ティミー「なのに　勇者がひとりで
　　世界を救ったみたいに言われるの
　　ボクは　イヤだな……。

▼山奥の村(フローラが母の場合)
ティミー「ビアンカさんって
　　きれいな人だよね。
　　ぽっ……。

ポピー「お父さんって　頼りなかったの？
　　え〜　信じられない！

ティミー「王さまとか王子とか
　　関係ないよね？
　　友だちは　友だちだよ。
ティミー「ねえ　お父さん
　　ここに　遊びに来るときは
　　ボクもつれてきてねっ！

▼グランバニア
ティミー「どこも　にぎやかだったけど
　　やっぱり　グランバニアが
　　いちばん　にぎやかだよ！

ポピー「みんな　笑ってる。
　　すごく楽しそう！
　　……でも　お酒くさいね。

ティミー「お父さんが　おじいちゃんを
　　こえたように　ボクも
　　もっと　しっかりしなくちゃな。

ポピー「あの　いつも寝たきりだった
　　おじいさんが　立ってる……。
　　えへへ。なんだか　うれしい。

ティミー「えらいぞ　ティミーー。
　　えへへ…　自分で歌うと
　　ちょっと　テレるかも。

ポピー「われらが　伝説のー
　　ゆーうーしゃあー。ラララー。
　　う〜　おぼえにくい歌……。

ティミー「ホントにもう！
　　おとなって　なにか理由つけては
　　お酒ばっかり　飲むんだから！

ポピー「う〜っ…　お酒くさいの。

ティミー「あっ　ピピンだ！
　　あとで　遊んでもらおうっと！

ポピー「スライムさんも　よろこんでる。
　　よかったね……。

ティミー「あーあ。プサンさん
　　また　やっちゃったよ。
ティミー「これでまた　とうぶん
　　天空城に　帰らないんだろうな……。

ポピー「プサンさん　ホントは
　　人間に生まれたかったのかな……？

ティミー「魔物も　照れるんだね。
　　お父さんの魔物って
　　ホントに　かわいいや！

ティミー「やったあ！
　　今度こそ　ボクたちが
　　食べられるごちそうだよね？　ねっ！？

ティミー「ばんざーい！　ばんざーい！
　　ほら　ポピーも　いっしょに！
ポピー「うんっ！　ばんざーい！

ポピー「魔物さん　ありがとうね。
　　いい子　いい子。

ティミー「じゃあ　もう　地上から
　　空を見上げても　天空城は見えないね。
　　さみしいなあ……。

ティミー「うれしいのは　わかったから
　　ここ　通してほしいなあ……。

ティミー「今　このお城に
　　マスタードラゴンが来てること
　　知ったらびっくりするよね　あの人。

ポピー「あの人　もう　帰っちゃう？
　　ずっと　このお城に　いてほしいな。

ティミー「ドリスお姉ちゃん
　　今日は　ちょっと　おすましだね。

ポピー「あとで　お姉ちゃんのところに
　　お話ししに行ってこよっと。

ティミー「サンチョ　あいかわらず
　　泣き虫だなあ。

ポピー「パパスおじいちゃん
　　サンチョおじさんのことも
　　ちゃんと　見まもってるよね。