●第5章
▼エンドール
マーニャ「話しかけないで！
　　気が散るでしょ！
マーニャ「ここで負けた分を
　　取り戻して　妹のミネアを
　　びっくりさせてやるんだから！

マーニャ「なに？　じゃましないでよ！
ミネア「……姉さん
　　やっぱり　ここだったのね。
マーニャ「ギク……。
ミネア「んもう！　私が占いで
　　かせいでも　全部カジノにつぎこんで。
　　私たち　もう一文無しよ。
マーニャ「えーん　ごめんなさい。
マーニャ「ん？　こちらの方は？
ミネア「私たちが探していた　勇者さまよ。
マーニャ「わお！　ちょうどいいじゃん。
　　よーし　これから先は勇者さまに
　　養ってもらうことにしましょ。

マーニャ「さあ　行きましょう！

マーニャ「よろしくね　勇者さま。
　　あたしのことは　マーニャって
　　呼び捨てにしてくれて　いいわよ。
マーニャ「そのかわり　あたしも
　　あなたのこと　レイって
　　呼ばせてもらうからね。

マーニャ「やっぱ　カジノはいいわ。
　　将来　住むとしたら　断然
　　カジノのある町ね。

マーニャ「さあ　カジノに行くわよ！
　　今日なら　前回　負けたぶんを
　　取り戻せそうな気がするわ。

マーニャ「それじゃ　出発しましょうか。
　　まずは　東の方に行ってみるのは
　　どうかしら？
マーニャ「なんでも　東のトンネルを
　　通過すると　プレゼントを
　　もらえることが　あるとか……。
ミネア「姉さん！
　　つまらないことで　旅の行き先を
　　決めないでちょうだい！

マーニャ「ここの結婚式って
　　あたしが　レイと会う前から
　　ずっと　やってるよね。
マーニャ「いつ終わるのかしら？

マーニャ「あの兵士　ミネアの占いの
　　カモにされていた　人じゃないの。
　　おかげで　がっぽり　もうかったよね。
ミネア「姉さん！　人聞きの悪いこと
　　言わないでちょうだい！

マーニャ「トルネコを仲間にすると
　　魔物に　ねらわれるという
　　ありがたくない　オマケ付きか……。
マーニャ「仲間にするかどうか　迷うわね。

マーニャ「デスピサロが　武術大会に
　　出ていたなんて　知らなかったわ。

マーニャ「立て札に　書かれている内容も
　　もう長いこと　変わってないわね。
マーニャ「結婚式が　続いてるんだから
　　当たり前なんだけどさ。

マーニャ「まだ　結婚式が続いてるから
　　王さまには　会えそうにないわね。
　　夜なら　会えると思うけど。

マーニャ「あたし　ここの結婚式は
　　レイと会う前に　あきるほど
　　見てるんだよね。
マーニャ「あっ　レイが　どうしても
　　見たいって言うなら　ちゃんと
　　ついてくから　心配しないでね。

マーニャ「あたし　けっこう長い間
　　エンドールにいたから　この城のことは
　　裏の裏まで　知りつくしてるわよ。

マーニャ「モニカ姫と　リック王子って
　　どうやって　知り合ったんだろう？
　　ひょっとして　念波で？

マーニャ「船を売ってるほどの町なら
　　大きなカジノが　ありそうね。
　　なんか　ワクワクしてきたわ。

マーニャ「あたしの場合　てきとうに
　　決めたことの方が　よく考えた場合より
　　うまく行くことが　多いのよね。

マーニャ「よく　あの砂漠を越えたわね。
　　トルネコって　きっと超人よ！
　　人間じゃないんだわ。

マーニャ「何この人　気持ちわる〜。

マーニャ「王さまも　仕事を大臣に
　　押しつけて　結婚式に夢中ってわけね。
　　こんなんで　いいのかなあ。

マーニャ「究極の進化を　とげたんだから
　　究極に身体が大きくて　究極に体重が
　　重いってことよね　うーん。
ミネア「いけないわ　姉さん！
　　姉さんの頭で　むずかしい事を
　　考えると　熱が出て倒れるわよ。

▼コロシアム
マーニャ「分かってないな　もうっ。
　　控え室とか　裏舞台を見せるのが
　　サービスの基本じゃん。

マーニャ「せめて　食事でも
　　ふるまってくれれば　毎日でも
　　来るんだけどなあ。

マーニャ「あたしも結婚したいわ。
　　大金持ちで　一日中　カジノで
　　遊んでても　文句ひとつ言わない人と。

マーニャ「つまんない相手と結婚すると
　　たちまち　人生の墓場になるところが
　　結婚の恐ろしいところよね。

▼エンドール(夜)
マーニャ「結婚式をあげたいけど
　　その前に　相手を探さなきゃね。
　　誰か　金持ちそうなのは　いないのかな？

マーニャ「よし　相手は酔ってる。
　　サイフを盗むなら　今よ！
マーニャ「イヤだなあ　冗談だってば。
　　そんな目で　見つめないでよ。

マーニャ「ようし　眠ってるすきに
　　サイフを　いただいちゃいましょう！
マーニャ「って　冗談　冗談。
　　ちょっと言ってみただけよ。

マーニャ「デスピサロ！？
　　なんの名前だったっけ……武器？

▼フィールド
マーニャ「そうそう　今みたいに
　　いつでも話しかけてね。
マーニャ「気が向けば　なにか
　　話してあげるからさ。

マーニャ「エンドールに来て以来
　　いっつも　ミネアと一緒だったから
　　レイがいると　新鮮ね。

マーニャ「行き先は　レイにおまかせ。
　　なんだったら　ずっとエンドールに
　　いたって　あたしは　かまわないわよ。

▼エンドールの旅の扉
マーニャ「しっかし　シケたとこねー。
　　でも　こういう穴場にこそ
　　野生の　いい男がかくれてるかも！
マーニャ「なーんてね。
　　そんなわけ　ないわよねー。
　　はー　つまんなーい。

▼ボンモール
マーニャ「やっぱり　この国って
　　エンドールと　比べると
　　地味で　つまんないわよね。
マーニャ「なにより　カジノがないのが
　　いただけないわよ。　カジノが！

マーニャ「やっぱり男は
　　カオだけじゃなくて
　　経済力も　なくっちゃね。
マーニャ「あのコ　いいこと言うわ。

マーニャ「あたしだって
　　踊ってる時は　天女みたいだって
　　お客さんに　よく言われたのよ。
マーニャ「……踊ってる時？
　　それって　普段はダメってこと？
　　き〜っ　くやしいっ！

マーニャ「ねえ　レイ。
　　エンドールの結婚式
　　見にいきましょうよ。
マーニャ「そして　帰りは　もちろん
　　カジノによって……ムフフフ。

マーニャ「なんだか　そこはかとなく
　　におうわね。
　　これだから　牢獄ってイヤなのよ。

▼ボンモール(夜)
マーニャ「いくら　王子さまでも
　　夜中にウロウロしてる人なんて
　　あたしは　願い下げだな〜。

▼ボンモール北の村
マーニャ「ねえ　レイ。
　　こんな所で　油売ってないで
　　早く　他の所へ　行きましょうよ！
マーニャ「あたしは　エンドールの
　　カジノなんかに　行きたいな。

▼レイクナバ
マーニャ「なんだか　しけた町ねえ。
　　こんな所に来るくらいなら
　　カジノにでも　行きましょうよ。

マーニャ「なによ〜！
　　感じ悪いったらありゃしない。
　　フ〜ンだ！

マーニャ「ふ〜ん。
　　他人の息子を　更正させるなんて
　　奇特な人も　いるものね。

▼レイクナバ(夜)
マーニャ「なんだかねぇ……。
マーニャ「結婚　結婚って
　　がっついてるから
　　女の人が　近づかないんじゃないの？

マーニャ「あたしは　そんな店なんて
　　知らないわよ。
マーニャ「あたしが　エンドールで
　　詳しいのは　カジノのことくらいだわ。

▼レイクナバ北の洞窟
マーニャ「イヤだわ。
　　こんな洞くつ　歩いてたら
　　ドロまみれに　なっちゃうじゃない！

マーニャ「怪しいと思うなら
　　さっさと　調べに行けばいいのに…。
　　口先だけの男ね。

▼女神像の洞窟
マーニャ「あたし　基本的に
　　洞くつって　キライなのよ。
マーニャ「なにか　目的があって
　　もぐるんなら　ガマンもできるけど
　　意味がないなら　帰りたいわ。

マーニャ「宝箱を　先に
　　取られたなんて　くやし〜い！

▼ブランカへの洞窟
マーニャ「この洞くつを　もっと広げて
　　カジノにしたら　大もうけできるわよ！
　　どう？　なかなかの名案でしょう。

マーニャ「このトンネルって　トルネコが
　　ひとりで掘ったって　ホントなの！？
ミネア「そんなわけないでしょ！
　　ここを掘るための　資金を用立てたのが
　　トルネコさんなのよ。

▼ブランカへの洞窟(1000人目の通行者になった時)
マーニャ「やったわ！
　　今日は　なんて　いい日なの。
　　さあ　今すぐカジノへ直行よ！

▼ブランカ
マーニャ「ブランカ城って　カジノも
　　酒場もないから　あたしにとって
　　とても　つまらない場所よ。

マーニャ「なに言ってるの　この人。
　　レイは　ちゃんと生きてるわよ。
　　死んでなんていないわ！

マーニャ「すごいわね　トルネコって。
　　お金持ちだし　その上　世のため
　　人のために　つくす！
マーニャ「こりゃ　もう　絶対に仲間に
　　くわえるしかないでしょう！

マーニャ「トルネコに会う気なら
　　東の砂漠をこえないと　ダメね。

マーニャ「勇者を目指すものよ！
　　なーんて言われると　あたしも
　　勇者になれそうな気がするわね。

マーニャ「あたしも王子さまと
　　結婚したいわ。そうすれば　毎日
　　カジノで遊べるもの。
マーニャ「しかも　いくらスッても
　　文無しにならないという　特典つき！
　　ああっ　王子さまと結婚したい。

マーニャ「山奥に住んでるような人と
　　結婚したら　ずっと山奥で
　　暮らさなくちゃ　いけないんでしょ？
マーニャ「あたしだったら　イヤだな。
　　だって　カジノに行けなくなるでしょ。

▼ブランカ(夜)
マーニャ「死んだ息子の父親って
　　山奥の小屋に住んでる　おじいさん？
　　……まさかね。

マーニャ「あの　おじいさんは　きっと
　　池で女の人が　水浴びをするのを
　　じっと待ってるのよ！

▼きこりの家
マーニャ「つかれてきちゃった。
　　ねえ？　今日は　この小屋で
　　休ませてもらいましょうよ。

マーニャ「あー　よく寝た！
　　クチは悪いけど　おじいさんて
　　けっこう　やさしい人じゃないの。

マーニャ「あーあ　赤くなっちゃって。
　　おじいさんて　照れ屋さんなのね。

▼山奥の村(夜)
マーニャ「ひどい　ありさまだわ……
　　家が　めちゃくちゃじゃないの！
　　それで　村の人たちは無事だったの？
マーニャ「ごめん　バカなこと聞いた……。