▼サンタローズ
＊「まあっ！
　　あなたには　私が見えるの！？
＊「よかった！
　　やっと私に　気がついてくれる
　　人を　見つけたわ！
＊「私が　何者かですって？
　　待って　ここじゃ
　　落ちつかないわ。
＊「たしか　この村には
　　地下室のある家が　あったわね……。
＊「その家の　地下室に　行ってて！
　　私も　すぐに　行くから……。

＊「来てくれたのね！
　　私は　エルフのベラ。
ベラ「じつは　私たちの国が
　　大変なのっ！
ベラ「それで　人間界に　助けを求めて
　　来たのだけど　だれも
　　私に　気がついてくれなくて……。
ベラ「気がついてほしくて
　　いろいろ　イタズラもしたわ。
ベラ「そこへ　あなたが
　　現れたってわけ。
ベラ「シッ！　ちょっと　待って。
　　だれか　来たみたいだわ……。

ベラ「やっぱり　ほかの人には
　　私は見えないみたいね……。
ベラ「ともかく　私たちの国に
　　来てくださる？
ベラ「そして　くわしい話は
　　ポワンさまから聞いて！

▼妖精の村
ベラ「来てくれたのねっ。
　　さあ　ポワンさまに会って！

ベラ「ポワンさま。おおせの通り
　　人間族の戦士を
　　連れてまいりました。

ベラ「め　めっそうもありません。
　　こう見えましても　彼は……

ベラ「どうして　ことわったの？
　　あなたを　見そこなったわ！

ベラ「はい！　ポワンさま。

ベラ「いっしょに　がんばりましょう。
　　よろしくね　リュカ！

ベラ「こんな　大変なときだけど
　　それでも　やっぱり　ここに
　　帰ってくると　ホッとするわね。

ベラ「ポワンさまったら
　　私を　おともにつけるだなんて…
ベラ「やっぱり　心の中では
　　小さな子供じゃ　不安だと
　　思っていらっしゃるのかしら…。

ベラ「たしかに　私たち　力はないけど
　　呪文は　それなりに使えるの。
　　だから　補助は　まかせてね。

ベラ「このままだと
　　世界中が　凍ってしまう日が
　　来るかも知れないわね。

ベラ「だから　氷の館の中が
　　どうなっているか　知る妖精は
　　ひとりもいないのよ。

ベラ「氷の館か…　ただでさえ
　　寒いのに　もっと　寒いところへ
　　行かなきゃいけないのね。

ベラ「妖精の村の春は　桜が咲き乱れて
　　風すら　桜色に　そまって見えて…
　　それは　もう　きれいなのよ！

ベラ「私は　ポワンさまの考えに
　　大賛成だから　ああいう言葉を
　　聞くと　悲しくなってしまうの。
ベラ「みんなで　仲良くくらせる日が
　　来るといいのにね。

ベラ「あのスライムくん
　　いつだったか　急に　邪悪な心が
　　抜けちゃったみたいで…。
ベラ「群れにも　帰れず
　　さまよっていたところを
　　ポワンさまに　救われたのよ。

ベラ「えっ！？　その子ネコって
　　キラーパンサーだったの？？
ベラ「も　もちろん知ってたわよ。
　　だから　リュカのこと　最初から
　　ただ者じゃないって　思ってたわ。

ベラ「ドワーフって　妖精の国では
　　商売をしたり　ものを作ったりして
　　くらしていることが　多いのよ。

【はい】　　　　　　　　　　　　　　　　【いいえ】
ベラ「寒いときは　あったかい　　　　　　ベラ「先代の方は　とても厳しい方で
　　お風呂に　かぎるわよね。　　　　　　　　ほんの少しでも　平和が
　　いいなあ　私も　入りた〜い！　　　　　　乱れることを　嫌われたの。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ベラ「その先代さまも　先日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お亡くなりになり　ポワンさまが
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あとを　継がれたばかりなのよ。

▼フィールド
ベラ「目の前にあるのは　一面の雪景色。
　　本当なら　もうとっくに　春が来て
　　花が　咲き乱れているはずなのに…。

ベラ「私を　おともにつけるなんて…
　　これって　リュカを
　　育てろってこと…？
ベラ「子供って　どうやって
　　育てたらいいの？？
　　う〜ん…　う〜ん……。

ベラ「あなたって　無口なのね。
　　それとも　帰りたいとか考えてる？

ベラ「フルートを　取りもどすなんて
　　私たちだけで　できるかしら。
　　あなたは　とっても　小さいし…。

▼氷の館
ベラ「今が　夏だったら
　　涼しくて　いいんだけど
　　冬に　こういうところは　イヤよね。

ベラ「この建物って
　　きれいだけど　さっむ〜い！

ベラ「やっぱり　みんなが言ってたとおり
　　カギが　かかっていたね。
　　リュカったら　聞いてなかったの？
ベラ「カギの技法をあみだした
　　ドワーフが　村を追い出されたって
　　話もしてたのに…。

▼サンタローズ
ベラ「少し　私たち
　　無理しちゃったみたいね。
ベラ「あなたは　まだ　小さいんだから
　　あせらず　ゆっくり　行きましょう。

ベラ「もちろん　妖精の国のことは
　　夢なんかじゃないわ。
ベラ「こうして　私と話していることが
　　なによりの　ショウコでしょ？

ベラ「あなたのお父さん　強そうね。
　　本当なら　こういう人に
　　チカラを　借りたかったわ。
ベラ「あっ　ごめんなさい！
　　別に　あなたじゃ　不満だって
　　言ってるわけじゃないのよ。

ベラ「リュカが　どんなに
　　大変かなんて　説明しても
　　わかってもらえないでしょうね。
ベラ「妖精の国で　起こっていることは
　　みんなには　ナイショに
　　しておきましょう。

ベラ「この村は　やさしい空気が
　　流れているのね。
　　なんだか　ホッとするわ。

ベラ「たしかに　ここも　寒いけど
　　妖精の国に比べたら
　　こんなの　まだまだね。

ベラ「人間でも　こんな穴の中に
　　住んでる人が　いるのね。
　　なんだか　ドワーフみたい。

ベラ「じつは　私もそう思ってたの。
　　あなたの目で　見つめられると
　　やさしい気持ちに　なるなあって。
ベラ「私の姿を見ることができるし
　　きっと　特別製の目なのね。

ベラ「本当に　リュカが
　　もっと大きければ　私も
　　苦労しなかったのにと思うわ。
ベラ「あっ　ごめんなさい。
　　今のは　失言だったわっ。

ベラ「このまま　春が来なかったら…
　　みんな　寒さにこごえて
　　食べるものもなく　死んでしまうのね。
ベラ「なにが　なんでも
　　フルートを　取りもどさないとっ！

ベラ「わかってると　思うけど
　　今度は　私じゃないわよ。

ベラ「う〜ん　あのおじいさん
　　なかなか　やるわね！

ベラ「うふふ。
　　私が書いた　いたずら書きだからね
　　自分で　消しておいたの。
ベラ「私って　けっこう　きちんと
　　してるのよ。この辺がポワンさまに
　　信頼される　ゆえんかしら！

ベラ「そういえば　リュカとは
　　ここで　出会ったのよね。
ベラ「あの時は　誰も
　　私に　気づいてくれなくて
　　とほうにくれて　歌ってたの。
ベラ「だから　リュカが
　　話しかけてくれた時は
　　本当に　うれしかったのよ。

ベラ「あなたの　お父さん
　　ねらわれてるの？
　　人間の世界も　大変なのね。

ベラ「伝説の勇者か…
　　聞いたことはあるけど　伝説は伝説。
　　本当に存在するのか　わからないわ。

ベラ「もし　あなたのお父さんが
　　王さまだったんなら
　　あなたは　王子さまね。
ベラ「さあ　リュカ王子。
　　私たち妖精のために　チカラを
　　お貸しください…　なんてねっ！

ベラ「ごめんなさいね。
　　まだ　小さなあなたに
　　キケンなこと　たのんでしまって…。
ベラ「大人の人たちに
　　私が　見えれば
　　こんなことに　ならなかったのに。

ベラ「リュカの村って　なんだか
　　あったかいね。…って　もちろん
　　気温のことじゃなくて　人のことよ！

ベラ「あの人　もしかして……
　　ううん　なんでもないわ。
ベラ「不思議な目をした　人だったわね。
　　そう　ちょうど　あなたみたいな…。

ベラ「ふ〜ん…　あなたって　ずっと
　　小さなころから　旅をしていたのね。
　　どうりで　旅なれてると思ったわ。

ベラ「妖精の国へ　もどるのね。
　　さあ　気合いを入れて
　　戦いに　行きましょう！

▼サンタローズ(ゴールドオーブを見せた後)
ベラ「わかってね。私も　本当なら
　　あなたみたいな　小さな子を
　　あぶない所へ　行かせたくないのよ。