▼フィールド
デボラ「ツボの色を　見てくるだけよね？
　私　パパから　この程度のことも
　できないって　思われているのかしら。
デボラ「自分のしたいこと以外は
　全部しもべに　やらせていただけなのに。
　できないんじゃなくて　したくないだけよ。

デボラ「サラボナ北西の　ほこらの中の……
　何を　見てくるんだったかしら？
デボラ「……なんてね。わかってるわよ。
　見てくるのは　ツボの色でしょう？
　あんたを　試してみただけよ。

▼見晴らしの塔
デボラ「この塔に　何の用？
　こんなところ　何もないわよ。

デボラ「たまに　パパがこの塔に
　来てるらしいのよね。
　いったい　なにしてるんだか。

デボラ「魔物なんて　襲ってこないわよ。
　パパったら　そんな心配ばかりしてるから
　頭が　ハゲてるのよ。

デボラ「魔物になんかなったら
　オシャレも　できないじゃないのよ。
　私は　ごめんだわね。

▼封印のほこら
デボラ「なんなの？
　この　古くさい　ほこらは。
デボラ「まあ　さっさと
　用を　済ませましょうよ。

デボラ「それにしても　ずいぶんと
　古いわね。
　中も　ほこりっぽそうだし。

デボラ「こんなところに
　ほこらがあったなんて
　初めて知ったわ。

デボラ「青いツボがあっただけで
　ほかに　変なところは　なさそうね。

デボラ「用も済んだし　さっさと
　パパのところへ　戻るわよ。

▼フィールド
デボラ「ずいぶんあっさりと　終わったわね。
　私がいたんだから　当然だけど。
デボラ「それにしても……
　パパったら　どうして　あんなツボなんかを
　気にしているのかしら？

デボラ「あとは　サラボナにもどって
　パパに　ツボの色を　教えてあげれば
　いよいよ２人だけで　旅に出られるのね。
デボラ「本当に楽しみだわ。
　私に忠実なしもべと　２人だけの旅なんて
　これまで　したことがないから。

▼サラボナ
ルドマン「おお！　お帰り！
　どうやら　無事に
　帰って来たようだな。
ルドマン「そうか
　ツボの色は　青かったか。
　うむ　ひと安心だ。
ルドマン「あ　いやいや
　なんでもない。
ルドマン「で　どうだったかね
　リュカ？　デボラは
　役に　立ったかね？
【はい】　　　　　　　　　　　　　　　　【いいえ】
ルドマン「本当かね？　　　　　　　　　　ルドマン「やはり　そうか。
　どうも　信じられんが……。　　　　　　　デボラは　剣を　持つことも
デボラ「ちょっと　パパ。　　　　　　　　　できんしな……。
　リュカが　役に立ったって　　　　　　　デボラ「ちょっと　待ってよ　パパ！
　言ってるんだから　問題ないでしょ？　　デボラ「そんなに　よけいな
デボラ「そんなに　よけいな　　　　　　　　心配ばかりしてると　ハゲるわよ。
　心配ばかりしてると　ハゲるわよ。　　　ルドマン「くっ……。
ルドマン「くっ……。　　　　　　　　　　　まったく　お前というやつは
　まったく　お前というやつは　　　　　　　わしの気も　知らずに……。
　わしの気も　知らずに……。　　　　　　ルドマン「もう　好きにしなさい。
ルドマン「もう　好きにしなさい。　　　　　ただし　決して　リュカに
　ただし　決して　リュカに　　　　　　　　めいわくを　かけるんじゃないぞ。
　めいわくを　かけるんじゃないぞ。　　　デボラ「なに言ってんのよ。
デボラ「なに言ってんのよ。　　　　　　　　私が　めいわくなわけないでしょ。
　私が　めいわくなわけないでしょ。　　　　パパったら　わかってないわね。
　パパったら　わかってないわね。

デボラ「パパったら　昔から
　ホントに　心配性だったのよ。
デボラ「だから　あんなアタマに
　なってるに　違いないわ。

デボラ「パパの船かー。
　昔　1度だけ　乗ったことがあるけど
　乗り心地は　悪くなかったわね。

デボラ「行き先は　あんたに任せるわ。
デボラ「もちろん　カジノ船に
　行くのよね。

▼フィールド
デボラ「こうして　歩く旅も　悪くないわね。
　つねに　美しくあるためにも
　運動するのは　とても大切なことだから。

デボラ「ねえ　リュカ。
　いちおう　新婚旅行ってことになるわけだし
　今回は　あんたが行き先を決めていいわよ。
デボラ「私は　思いやりのある女だから。
　気が向いた時だけね。

デボラ「え？　私の行きたいところは
　どこなのか…　ですって？
デボラ「その調子よ　リュカ。
　あんたは　そうやって
　私のごきげんを　とっていればいいの。

デボラ「ときどき　そうやって
　私に　話しかけてみるといいわよ。
　気が向いたら　答えてあげる。

デボラ「昔からの　夢だったのよ。
　パパの見はり無しで
　自由気ままに　旅をするのが。
デボラ「おまけに　何でも言うことをきく
　しもべつきだなんて　最高だわ。

デボラ「……。
デボラ「…って　何も言わない時が
　あるかもしれないけど
　別に　キゲンが悪いわけじゃないわ。
デボラ「答える気に　ならないだけよ。
　もちろん　キゲンが悪い時もあるから
　気をつけておいたほうがいいわよ。