▼なぞの石碑
ククール「ここは……？
　　たしか　最近　夢で見た覚えがあるな。
ヤンガス「そりゃあ　奇遇でがすね。
　　アッシも　そんな夢を見たでがすよ。
トロデ王「それは　まことか？
　　わしも　ここの石碑を　夢に見たんで
　　不思議に思っておったのじゃが……。
ゼシカ「……私もよ。
　　どうやら　全員　同じ夢を見たようね。
　　これ　どういうことかしら？
ヤンガス「うわ〜　アッシ　ちょっと
　　背筋がゾッとしたでげすよ。
　　ワケわかんねえのは　こえ〜でがす。

ゼシカ「あれっ？
　　あの石碑の表面に　刻まれてるの
　　何かの紋章に　見えるわ。
ゼシカ「そういえば　夢の中だと
　　突然　あの紋章みたいなのが
　　光りだして　浮かびあがったのよね。

▼竜神の道
ゼシカ「あの石碑の紋章から　飛ばされて
　　この洞くつに来たわけだけど
　　ここって　どういう場所なのかしら？
ゼシカ「魔物は　出るみたいだけど
　　邪悪な場所って感じじゃないし……。
ゼシカ「とにかく　今は　行けるところまで
　　行ってみるしかないわね！

ゼシカ「いったい　この洞くつって
　　どこまで　続いてるのかしら？
ゼシカ「もう　かなり深いところまで
　　もぐってきたのに　いっこうに　奥まで
　　つかないんだもん。疲れてきちゃったわ。

ゼシカ「すごい風景を　見ちゃったわね。
　　あれが　見られただけでも　この洞くつに
　　もぐってきたかいが　あったってモンだわ。

ゼシカ「なんだか　意味深なことが
　　かかれてる　お墓ね。
ゼシカ「最愛の人なんて　きっと
　　このエルトリオって人の恋人か　奥さんが
　　文章を　刻んだんでしょうね。

▼竜神族の里
ゼシカ「いよいよ　着くべき場所に
　　着いたって感じね。
ゼシカ「奇妙な迷宮を　抜けてきたら
　　こんな広い空間に出るなんて……。
　　これは　もう　完全な異世界だわ。

ヤンガス「こいつぁ　じつに　何とも
　　頑丈そうな門でがすなあ。
　　いったい　この先に何があるってんだか……。
ククール「だが　困ったな。
　　この門ときたら　押しても　引いても
　　開かないじゃないか。
ゼシカ「せっかく　ここまで　来たってのに
　　引き返すなんて……。
　　何とか　ならないもんかしら？

ゼシカ「いったい　今のは……？
　　トーポ君が　門を開いたように　見えたけど
　　どーゆうことなの？
ヤンガス「前々から　ただのネズミじゃないと
　　思ってたんだが　いよいよ　あいつも
　　化物じみてきたでがすな。
ククール「……いや　火とかはく時点で
　　充分　化物じみてると思うんだが……。
ククール「それより　あのネズ公。
　　とっとと　先に行っちまったが
　　追わなくて　いいのか？

ゼシカ「……エイト。
　　今さら　こういうこと聞くのも　なんだけど
　　トーポって　いったい　何なの？
ゼシカ「チーズ食べて　炎を噴いたり
　　閉ざされていた門を開いたり
　　普通のネズミとは　思えないわ。
ゼシカ「ホント　今さらの疑問だけど……。

ゼシカ「どうして　グルーノさんに
　　私たちが　ここまで来たのが
　　わかったのかしら？
ゼシカ「一見　とぼけた感じだけど
　　なかなか油断できない　おじいさんね。

▼竜神の道
ゼシカ「こっちの世界で　竜神族を助けるか
　　人間の世界に帰って　ラプソーンを倒すか
　　どっちかに　しましょうよ。
ゼシカ「とにかく　こんな場所で
　　ウロウロしてても　何にもならないわ！

▼竜神族の里
ゼシカ「グルーノさんの言ってることって
　　ちょっと　おかしくない？
ゼシカ「私たちの案内役をするために
　　現れたってわりには　まるで　長い間
　　この里を　はなれてたみたい。

▼竜神族の里(再開時)
ゼシカ「石碑から入った空間の先に
　　竜神族の世界なんてものが　あるなんて
　　ビックリだったわ。
ゼシカ「おまけに　いきなり
　　変なおじいさんは　現れるし……。
ゼシカ「あのグルーノって　おじいさん
　　言動といい　髪型といい
　　何から何まで　怪しいのよね。

▼竜神族の里
ゼシカ「どうして　竜神王は
　　そんな危険な儀式を　行ったのかしら？
ゼシカ「だいいち　危険がなかったとしても
　　人の姿を捨てるなんて　不便じゃない。
　　私には　竜神王の考えが　わからないわ。

＊「おおっ……お前が　あのエイトか。
　　本当に　立派になったものじゃなあ。
ゼシカ「ちょ……ちょっと待ってよ。
　　いったい　何をどうしたら
　　私とエイトを　まちがえられるの！？
ゼシカ「他の連中なら　ともかく　私は女よ！
　　……このボン　キュッ　ボーンが
　　目に入らないっていうの！？

ゼシカ「この里の　さびれようは
　　正気を失った竜神王に　生命力を
　　吸い取られてるせいだったのね。
ゼシカ「この様子を　見ちゃったら
　　ほっとくなんて　できないわ。
　　早く　竜神王を何とかしなくっちゃ！

ヤンガス「いや〜　食った　食った。
　　竜神族が　あんなにチーズ好きだなんて
　　意外だったでげすね。
ヤンガス「まあ　うまかったから
　　文句はねえでがすけど
　　ちょいと　食いすぎちまいましたよ。
ゼシカ「……まったく　のんきな男ね。
　　そんなことより　気になるのは
　　あのグルーノおじいさんよ。
ゼシカ「あの人とは　ここで
　　初めて会ったっていうのに
　　妙に　私たちのことに　くわしくない？
ククール「それもそうだが　オレは
　　あの長老たちの　エイトに対する
　　態度の方が　気になったな。
ククール「あの態度は……
　　まるで　エイトのことを　昔から
　　知ってるみたいだったじゃないか？
ヤンガス「ふ〜ん。アッシは　そんなの
　　これっぽっちも　感じなかったでげすよ。
　　考えすぎなんじゃねえのかい？
ヤンガス「でも　まあ　そんなに気になるなら
　　グルーノじいさんに
　　直接　聞いてみりゃいいでがすよ！
ゼシカ「……それもそうね。ヤンガスも
　　たまには　いいこと言うじゃない！
ククール「あのじいさんが　素直に
　　話してくれるとも思えないが……。
　　とりあえず　当たってみるとするか。

ゼシカ「どうして　長老たちが
　　あなたのことを知ってるのか
　　エイトには　心当たりがあるの？
【はい】　　　　　　　　　　　　　　　　　　【いいえ】
ゼシカ「何よ！　それじゃあ　私たちが　　　　ゼシカ「エイトにも　わかんないか……。
　　気をもむことなんて　ないじゃない。　　　　　そういえば　あなたって　幼い頃の記憶が
　　そういうことは　先に言ってよ。　　　　　　　ないって話だったわね。

ゼシカ「結局　グルーノさんからは
　　何も聞けなかったわね。
ゼシカ「……まあ　仕方ないか。
　　とにかく　まずは　竜神王に勝って
　　この里を救ってあげなくちゃ！

▼竜神族の里(再開時)
ゼシカ「竜神族の里を救うために
　　正気を失ってる　竜神王と
　　戦うことになってたのよね。
ゼシカ「さあ　天の祭壇にいるっていう
　　竜神王のもとへ　向かいましょうよ！

▼天の祭壇へと続く道
ゼシカ「……はぁ〜っ。
　　こう改めて　見てみると
　　竜神族の世界って　とんでもないわね。
ゼシカ「こんな風景　人間界じゃ
　　とてもじゃないけど　見られないわ。
　　トロデ王たちも　来ればよかったのに……。

ゼシカ「石造りのお墓が　こんなに
　　ボロボロに　崩れてるなんて
　　よっぽど　古いものばかりなのね。
ゼシカ「竜神族って　長生きなのかしら？
　　これって　要は　めったに
　　お墓を作らないってことでしょ？
ゼシカ「……あらっ？
　　ひとつだけ　まともなお墓があるわね。
　　あれだけ　新しいみたいだわ。

ゼシカ「ここまで来れば　竜神王まで
　　もうあと　ひと息って感じね。
　　さあ　今のうちに　戦いの準備しといてよ！

▼天の祭壇
ゼシカ「竜神族の人たちを助けるには
　　この竜神王と　戦って
　　勝たなくちゃならないのね。
ゼシカ「私たちに　できるかしら？
　　……いいえ　できるはずよ！
ゼシカ「私たちを　信じて　任せてくれた
　　グルーノさんのためにも
　　必ず　やりとげてみせるわ！

ヤンガス「あれが　竜神王……
　　何て　ばかでかい竜でがす……。
ククール「オレたちは　これから
　　あれと　戦うってわけだ。
　　こいつは　なかなか　ハードだぜ。
ゼシカ「あら？　怖気づいたの？
　　暗黒神ラプソーンと　戦おうって人たちが
　　ずいぶん　情けないわね。
ヤンガス「な〜に言ってるでがす！
　　アッシは　今　かつてない　激闘の予感に
　　武者震いしてたところでげすよ！
ククール「……フッ。オレが　この程度で
　　ビビるとでも　思ってるのかい？
　　見くびってもらっちゃ　困るな。
ゼシカ「フフッ。冗談よ。
　　自分の緊張を　まぎらわすために
　　ちょっと　からかってみただけ。
ゼシカ「さあ　それじゃ　いよいよ
　　決戦開始よ！

▼竜神族の里
ゼシカ「こうしている間にも
　　竜神族は　日々　弱っていってるのね。
　　早く　何とかしてあげないと……。
ヤンガス「たとえ　ちょっとくらい
　　根性が悪くても　私には　苦しんでる人々を
　　見捨てるなんてこと　できないわ！

▼天の祭壇(竜神王敗戦時)
ゼシカ「竜神族の人たちを　助けるには
　　とにかく　竜神王に勝って　正気を
　　取りもどしてもらうしかないんだから……。
ゼシカ「勝つまでは　何度だって
　　立ち向かっていくわよ！

▼竜神族の里
ヤンガス「兄貴が　グルーノじいさんの孫で
　　竜神族と人間のハーフで　なおかつ
　　サザンビーク王家の人間だなんて……。
ヤンガス「ああっ　もう　何が何だか……。
　　アタマが　混乱してきたでがすよ！
ククール「まあ　オレは　最初から
　　エイトが　ただ者じゃないってことくらい
　　見抜いていたんだが……。
ククール「それにしても　竜神族と王家
　　両方の血を引いてるとは　恐れ入ったぜ。
　　普通は　どちらか一方だろ！？
ゼシカ「……あっ！　でも　それって
　　エイトが　あのチャゴス王子の
　　親せきだってことじゃないの？
ゼシカ「ううっ。何だか　イヤなことに
　　気づいちゃったわねえ……。

ゼシカ「まさか　トーポの正体が
　　グルーノさんだったなんて……。
　　おどろくのを通りこして　あきれたわ。
ゼシカ「どうりで　チーズを食べて
　　火を噴いたりするわけよ。
　　何しろ　正体が　竜神族なんだもの。
ゼシカ「……っていうか　本当に
　　チーズを食べなきゃ　あの息攻撃が
　　できなかったの？　何だか　怪しいわ！

ゼシカ「この里を追放された　エイトが
　　今になって帰ってきて　里を救うなんて
　　考えてみれば　皮肉な話よね。
ゼシカ「……そういえば　竜神王も
　　そんなようなこと言ってたっけ？
　　あれは　そういう意味だったのね。

▼竜神族の里(再開時)
ゼシカ「竜神王に　勝ったと思ったら
　　エイトにまつわる　衝撃の事実が
　　次々と　明らかになったのよね。
ゼシカ「……で　これから　どうするの？
　　竜の試練っていうのを　受けにいく？
　　それとも　ラプソーンを倒しにいく？
ゼシカ「どっちにしても　私は
　　エイトの決めたことに　したがうわよ。

▼竜神の道
ゼシカ「竜神王の試練に　挑むにしても
　　ラプソーンを倒すにしても　ここには
　　もう　用はないんじゃない？
ゼシカ「とにかく　こんな場所で
　　ウロウロしてても　何にもならないわ！

ゼシカ「雰囲気からすると　この辺りは
　　もう完全に　竜神族の世界って感じよね。
ゼシカ「エイトのお父さん　本当に
　　あと　もう少しで　たどり着けたのに……。
　　ご冥福を　お祈りしたいわ。

▼なぞの石碑
ゼシカ「竜神族の人たちは　救ったし
　　これで　心おきなく　ラプソーンとの戦いに
　　集中できるってもんよね。
ゼシカ「さ〜て　最後の決着をつけに
　　ヤツの所へ　向かうとしましょうよ！

▼天の祭壇へと続く道
ゼシカ「竜神族は　救ったんだし
　　もう　竜の試練なんて　どうでもいいやって
　　思わないでもないんだけど……。
ゼシカ「いざ　挑戦してみろって
　　言われると　つい　やってやるって
　　思っちゃうのよね。
ゼシカ「私って　つくづく
　　チャレンジャーだわ。

ゼシカ「自分の娘さんを　恋人の墓に
　　埋めてあげるなんて　グルーノさんも
　　なかなか　ニクいことするわね。

▼天の祭壇
ゼシカ「それにしても　人間姿の竜神王って
　　すごい美形よね。とても　あの凶暴な竜と
　　同一人物とは　思えないわ。
ククール「ゼシカは　見る目がないな。
　　あいつごときが　美形だとは……。
ククール「……いや　ま　たしかに
　　多少は　美形かもしれないけど……。
ククール「……くっ！　竜神王とは
　　同じ美形として　いずれ決着を
　　つけなきゃならないようだな。

ゼシカ「竜神王が　人の姿になっちゃうと
　　ここも　やけに　広く感じるわね。
ゼシカ「天の祭壇って　竜神族にとって
　　大切な儀式を　おこなう場所らしいけど
　　どういう由来が　あるのかしら？

▼竜神族の里
ゼシカ「もう　竜の試練も終えたんだし
　　これ以上　竜神王と　戦いにいくことも
　　ないんじゃないかな……？
ゼシカ「……フウ。エイトって
　　何でも　とことんまで　やりつくさないと
　　気のすまない人だったのね。

ゼシカ「竜の試練も　終わったんだし
　　もう　ここに来る必要も　ないんじゃない？
ゼシカ「それとも　里心ついちゃった？
　　だったら　仕方ないけど……。
ゼシカ「あ〜あ。私も　ちょっとだけ
　　リーザス村に　帰ってみようかな〜。

▼天の祭壇
ゼシカ「私たちのチカラ試しのために
　　ここに残ってるなんて　竜神王って
　　顔に似合わず　戦うのが　大好きなのね。
ゼシカ「……まあ　あれだけ　強いのに
　　今まで　まともに戦える相手が
　　いなかったんだから　無理もないか。