▼オープニング
ヤンガス「お〜い　兄貴〜〜！！
ヤンガス「こんなところで油を売ってると
　　すぐに日が暮れちまうでげす。
ヤンガス「はやいとこ　町にいきましょうや！
　　アッシは　パーッと
　　飲みあかしたい気分でがすよ。
ヤンガス「さあ　兄貴！！

ヤンガス「おーい　兄貴！　こっち　こっち！

ヤンガス「ホント　何度も言うようでがすが
　　兄貴が　この　おかしな　おっさんの
　　家来なんてねぇ。
ヤンガス「まっ　アッシにしたところで
　　兄貴の子分になったわけっすから
　　人のことは　言えんでがすが……。
トロデ「だれが　おかしな　おっさんじゃ！？
トロデ「まあ　よいわ！
　　下賤の者には　わしの気高さなど
　　とうてい　わからぬということじゃな。
トロデ「そんなことより　エイト
　　姫は　どうした？
　　姫の姿が見えぬようじゃが……。

ヤンガス「むっ！　兄貴！

トロデ「ふむ……。おどろかされたが
　　よわっちいヤツらで　よかったのう……。
トロデ「そんなことより　姫じゃ！
　　わしの可愛い　ひとり娘の
　　ミーティア姫は　無事か！？
トロデ「おお！　あれにおったか！？
　　姫！　ミーティア姫！
ヤンガス「さて　馬姫さまも　おもどりだし……
ヤンガス「日が暮れぬうちに　そろそろ
　　出発したほうが　いいでがすよ。

▼トラペッタ
トロデ「ふむ。着いたようじゃな。
　　わしの記憶に間違いがなければ
　　たしか　この町のはずじゃ。
トロデ「この町の　どこかに
　　マスター・ライラスとよばれる人物が　
　　住んでいるはずじゃ。
ヤンガス「ちょっと　待ってくれよ　おっさん！
　　アッシらが追っていたのは
　　ドルマゲスってヤツじゃなかったでがすか！？
トロデ「そうじゃ！　憎きは　ドルマゲス！
　　わしらを　このような姿に変えた
　　とんでもない性悪魔法使いじゃ！
トロデ「いったい　あやつめは　どこに
　　姿をくらませてしまったのか！？
トロデ「いっこくも早く　あやつめを
　　探しだし　このいまいましい呪いを
　　解かねばならん。
トロデ「でなければ　あまりにも
　　ミーティア姫が　ふびんじゃ。
トロデ「せっかく　サザンビーク国の王子と
　　婚儀も決まったというに……。
　　ド　ドルマゲスのやつめっ！

トロデ「というわけで　エイト
　　さっそくじゃが　ライラスなる人物を
　　探しだしてきてくれぬか？
【はい】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【いいえ】
トロデ「おお！　エイトは　さすがに　　　　　　トロデ「ふむ　話がみえぬか？
　　話がはやいのう。では　たのんだぞ。　　　　　　ライラスこそが　ドルマゲスに
　　わしは　ここで休んでいるからな。　　　　　　　魔法を教えたといわれる人物。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　トロデ「ライラスなる者に聞けば
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あるいは　ドルマゲスの足取りが
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つかめるかもしれん……。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　トロデ「というわけで　たのんだぞ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　わしは　ここで休んでいるからな。

ヤンガス「まったく！　おっさんの言うことは　　ヤンガス「まあ　おっさんの言うことも
　　わけがわからんでげすよ。　　　　　　　　　　　一理あるでがすな。
ヤンガス「ようするに　ライラスってやつを　　　　　じゃあ　兄貴　いきますかい！
　　さがし出せば　いいでがすな。
　　じゃあ　兄貴　いきますかい！

ヤンガス「たしか　この町に住んでる
　　マスター・ライラスとかいうのを
　　探すんでげしたね。
ヤンガス「まかせてくだせぇ！
　　人探しは　アッシの
　　得意とするところでがすよ。

ヤンガス「それにしても
　　なかなか　大きな町でげすね
　　このトラペッタってとこは。
ヤンガス「こりゃあ　聞き込みするだけでも
　　なかなか　骨が折れそうでがすよ。

ヤンガス「なんだか　あのふたり
　　気になることを　話してたでがすね。
　　マスター・ライラスが　どうのと……。
ヤンガス「客のほうは　ちょっと
　　うさん臭い感じでげすが
　　とにかく　話しかけてみるでがすよ。
ヤンガス「占い師だろうが　何だろうが
　　話すだけなら　タダでがす。

ヤンガス「……え〜っと　兄貴。
　　今は　アッシと話してるよりも
　　先を急いだ方が　いいと思うでがすよ。

ヤンガス「悪い予感が　するでがすね。
　　町の中に怪物が　出たって
　　それって　もしかして……？
ヤンガス「と　とにかく　その怪物のとこへ
　　行ってみるでげすよ！

ヤンガス「兄貴　どこにいくんでげすかい？
　　おっさんたちを置いて　町から出るのは
　　どうかと思うでがすよ。

ヤンガス「ありゃ　いったい！？
ヤンガス「こりゃ　大変だ！
　　兄貴　走るでげすよ！！
ヤンガス「兄貴　いそぐでげすよ！

▼トラペッタの外
トロデ王「やれやれ　ひどいめに
　　あったわい。
トロデ王「いったい　わしを
　　だれだと思っているのじゃ！？
トロデ王「人を見た目だけで
　　判断するとは　なさけないのう。
　　人は　外見ではないというに……。
ヤンガス「まったく　その通りだ！！
　　うんうん。
トロデ王「ときに　エイト。
　　マスター・ライラスじゃが
　　見つけることができたかの？
【はい】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【いいえ】
トロデ王「なんと！！　　　　　　　　　　　　　トロデ王「なんと！！
　　すでに亡くなっていたじゃとっ！？　　　　　　　すでに亡くなっていたじゃとっ！？
　　むむむむむ……。　　　　　　　　　　　　　　　むむむむむ……。
トロデ王「ふむ　亡くなってしまったものは　　　トロデ王「ふむ　亡くなってしまったものは
　　しかたがないの……。　　　　　　　　　　　　　しかたがないの……。
トロデ王「もともと　われらが追っているのは　　トロデ王「もともと　われらが追っているのは
　　わしと姫を　このような姿に変えた　　　　　　　わしと姫を　このような姿に変えた
　　憎きドルマゲスじゃ！　　　　　　　　　　　　　憎きドルマゲスじゃ！
トロデ王「マスター・ライラスに聞けば　　　　　トロデ王「マスター・ライラスに聞けば
　　ヤツのことが　なにか　わかるやも知れぬと　　　ヤツのことが　なにか　わかるやも知れぬと
　　そう思ったのじゃが……　　　　　　　　　　　　そう思ったのじゃが……
トロデ王「やはり　ドルマゲスの行方は　　　　　トロデ王「やはり　ドルマゲスの行方は
　　わしらが　自力で　　　　　　　　　　　　　　　わしらが　自力で
　　探すしかないようじゃな。　　　　　　　　　　　探すしかないようじゃな。

ヤンガス「なんでげすかい　あの娘っ子は？
　　井戸の前が　私の家ったって……。

▼トラペッタ
ヤンガス「魔物にしか見えねえ　おっさんと
　　その仲間のアッシらに　頼みだなんて
　　あの娘は　何なんでげしょうね？
ヤンガス「たしか　井戸の前の家に
　　来てくれって言ってやしたが……
　　とりあえず　行ってみるでがすか？

ヤンガス「すっかり　夜もふけて
　　みんな　寝静まってるようでげすね。
ヤンガス「さっきの今だから
　　また　騒がれるかと思ったでげすが
　　こりゃ　もっけの幸いでがす。

▼トラペッタ(ユリマの頼みを断った場合)
ヤンガス「ルイネロって親父のほうは
　　むかつくでがすが　ユリマって娘の頼みは
　　きいてやってもよかったんじゃ……。
ヤンガス「……いや。心優しい兄貴が
　　断るなんて　きっと　あの娘にゃ
　　何か　裏があるんですがすね！？
ヤンガス「さすがは　兄貴だ！
　　アッシなんて　完全にダマされてたでがす。
　　兄貴の眼力にゃ　かなわねえや！

ヤンガス「やっぱり　おっさんの言う通り
　　あのユリマって娘の頼みごとを
　　引き受けるんでげすかい？
ヤンガス「兄貴が　そう決めたんなら
　　従いやすが　おっさんの言いなりってのは
　　釈然としねえでがすよ。

▼トラペッタ
ヤンガス「次にやるべきことは　決まったし
　　とりあえず　おっさんに　事の次第を
　　報告しときやしょうぜ。
ヤンガス「それにしても……フワァ……。
ヤンガス「すっかり　真夜中でげすね。
　　さすがに　眠くなってきたでがす。

▼トラペッタ(再開時)
ヤンガス「ユリマって嬢ちゃんに　頼まれて
　　占いで使う水晶玉を　取りにいくことに
　　なってたんでがしたよね？
ヤンガス「え〜と　たしか　その水晶は
　　大きな滝の下にある洞くつに
　　あるって話だったでげす。

▼トラペッタ
ヤンガス「ユリマ嬢ちゃんの話じゃ
　　水晶玉は　大きな滝の下の洞くつに
　　あるってことでげしたね。
ヤンガス「でも　その根拠が夢ってんじゃ…。
　　いくら　占い師の娘だからって
　　そんなもん　アテになるんでがすかねえ？

ヤンガス「この町にいると　いつ　また
　　魔物の仲間だって　騒がれるんじゃないかと
　　ビクビクしちまうでげすよ。
ヤンガス「まったく　兄貴も
　　よく　あんなゲテモノのおっさんと
　　一緒に旅をする気に　なりやしたね。
ヤンガス「見かけが　魔物なのは　まだしも
　　性格まで悪いんだから　最悪でげす。
　　あれが自称王様とは　お笑いぐさでがすよ。

▼フィールド
ヤンガス「目的の場所を見つけたら
　　道なんて無視して　真っ直ぐ
　　突き進むでがすよ！
ヤンガス「多少　魔物とあうことは
　　ふえるかもでげすが　気にしないでがす。
　　それが　男のやり方でがすよ！

▼関所
ヤンガス「アッシは　もともと
　　南の大陸から　来たんでげすが
　　その際に　あの関所を通ったでがす。
ヤンガス「あの時は　通れはしたものの
　　やけに　きびしい取調べを受けて
　　まいったもんでげす。
ヤンガス「まったく　アッシのどこが
　　そんなに怪しいっていうんでがす？
　　失礼な話でがすよ！
トロデ王「いや。それは　しごく
　　もっともな判断だと思うぞ。
　　あの衛兵も　なかなか　やりおるわい。
ヤンガス「……そんなの　おっさんにだけは
　　言われたくないでがすよ。

▼滝の上の一軒家
ヤンガス「まったく　何だって
　　こんな　不便な所に　家なんか
　　建てたんでげしょう？
ヤンガス「……やれやれ。
　　ここまで　登ってくるのに　すっかり
　　くたびれちまったでがすよ。

ヤンガス「引き受けちまった以上
　　取ってくるでがすが　もう　いっぺん
　　ここまで　登らなきゃならねえのか……。
ヤンガス「……やれやれ。
　　それを考えただけで　しんどいでげす。

▼フィールド(赤い木)
ヤンガス「この袋を　山小屋に持ってきゃ
　　礼が　もらえるって話でがしたね。
ヤンガス「でも　あんまり期待しない方が
　　いいと思うでげすよ。どう見たって　ありゃ
　　金持ちにゃ　見えなかったでがすから。

▼滝の上の一軒家
ヤンガス「さっさと　その道具袋をわたして
　　お礼を　もらいやしょうぜ。
　　この小屋の中　せまくていけねえや！

ヤンガス「魔物と戦ってる時に
　　トーポに　チーズをやったら
　　どうなるって　いうんでがすかね？
ヤンガス「まあ　百聞は一見にしかず。
　　早速　外に出て　試してみるでげす！

▼滝の上の一軒家(チーズを貰った後)
ヤンガス「あれ？　ここの小屋に住んでた男
　　どこに　行っちまったんでがすかね？
　　どうやら　留守みたいでげす。

▼滝の洞窟
ヤンガス「水晶玉が　あるって言うから
　　とりあえず　入ってみやしたが
　　なかなか　奥が深そうな洞くつでがすね。
ヤンガス「兄貴。こりゃ　油断できねえ！
　　気合い入れて　かからねえと
　　思わぬケガを　するかもでげすよ。

ヤンガス「滝の流れる洞くつなんて
　　見た目は　キレイでがすが　じっさいは
　　ジメジメしてて　イヤなもんでがすね。
ヤンガス「このジットリ　ぬれた感じが
　　気持ち悪くて　しょうがねえでげす。

ヤンガス「しかし　水晶玉なんて
　　いったい　どこにあるんでげすかね？
ヤンガス「まさか　滝つぼに　沈んでるとか？
　　だとしたら　さすがに　お手上げでがすよ。

ヤンガス「おっ！　ようやく
　　洞くつの奥に　着いたみたいでがすね。
ヤンガス「ここに　水晶玉がありゃ
　　いいんでげすが……。
　　とにかく　調べてみるでがすよ！

▼滝の洞窟(ザバン敗戦後)
ヤンガス「今度こそ　あの半魚野郎を倒して
　　水晶玉を　取りもどすでげすよ！
　　兄貴っ　戦いの準備は　いいでがすか！？

▼滝の洞窟
ヤンガス「そういえば　ザバンの奴
　　気になることを　言ってやしたね。
ヤンガス「たしか　イバラに包まれた城の
　　ただ　ひとりの生き残りが　どうとか……。
　　それって　もしかして……？

ヤンガス「水晶玉は　手に入れたんだし
　　もう　この洞くつにゃ　用はないでがす。
ヤンガス「とっとと　町にもどって
　　今ごろ　待ちかねてるユリマ嬢ちゃんに
　　水晶玉を　わたしてやりやしょうぜ。

ヤンガス「あのザバンって奴も　考えてみれば
　　けっこう　かわいそうな奴でげしたね。
ヤンガス「だって　ルイネロのおっさんが
　　滝つぼに　水晶玉なんか　放り込むから
　　頭にケガしたんでがしょ？
ヤンガス「でも　だとしたら　ルイネロは
　　どうして　自分の大切な水晶玉を
　　捨てたりしたんでやしょうねえ？

▼フィールド
ヤンガス「さすがに　本物の水晶玉は
　　かがやきが　ちがうでげすね。
　　これなら　いい占いが　できそうでがす。
ヤンガス「これでも　お宝の鑑定にゃ
　　自信があるでげすよ。昔は　よく
　　目利きのヤンちゃんと　呼ばれてたでがす。

トロデ王「さて　トラペッタに戻って
　　ルイネロに　ドルマゲスの行方を
　　占ってもらうとしようか。
トロデ王「そのために　苦労して
　　水晶玉を　ひろってきたんじゃものなあ。
ヤンガス「苦労したのは　おっさんじゃなくて
　　アッシと兄貴でがすよ。
　　発言は　正確にしてほしいでげす。
トロデ王「いちいち　細かい奴じゃな。
　　臣下の苦労は　わしの苦労も同じじゃ。
　　わしは　ウソなんぞ　言っておらんぞ！
ヤンガス「……だから　アッシは
　　おっさんの手下になった覚えは
　　まったく　いっさい　ないでがすよ！

▼トラペッタ
ヤンガス「ひと仕事終えて　自信がついたのか
　　もう　この町を歩いてても　前みたいに
　　ビクビクしなくなったでげす。
ヤンガス「……いや。ひと仕事終えるのは
　　水晶玉を　わたしたらでがしたね。
　　こりゃ　先走りだったでげす。

ヤンガス「この先　ドルマゲスを追うにしても
　　とにかく　野郎が　どこへ行ったのか
　　情報が　必要でがすね。
ヤンガス「あのルイネロっておっさんが
　　本当に優秀な占い師で　ドルマゲスの行方を
　　占ってくれりゃ　いいんでげすが……。
ヤンガス「そもそも　ルイネロが
　　占う気になってくれるか　どうかも
　　わかんねえし……前途多難でがすよ。

▼トラペッタ(再開時)
ヤンガス「さあ　水晶玉も　手に入ったし
　　こいつを　ユリマの嬢ちゃんに
　　届けてやりやしょうぜ。
ヤンガス「ユリマの嬢ちゃんの家は
　　覚えてるでがすよね？
　　井戸の前にある家でげすよ。

▼トラペッタ
ヤンガス「ぐがー　ぐがー。
どうやら　疲れ果てて　眠りこけているようだ。

ルイネロ「やっと　起きてきたか。
　　もう昼だぞ。この時間まで　寝込むとは
　　相当に　疲れていたのであろう。
ルイネロ「とにかく　おぬしらには
　　礼を言わねばならん。
ルイネロ「おぬしらの持ち帰った水晶も
　　ほれ　このように　おさまる所に
　　おさまったぞ。
ルイネロ「こうやって　真剣に占うのは
　　何年ぶりかのう……。
　　これも　おぬしらの　おかげだ。
ルイネロ「こ　これは　どうしたことかっ！？
ルイネロ「見えるぞ！　見えるぞ！
　　道化師のような男が　南の関所を
　　破っていったらしい！
ルイネロ「むむ！　むむむむ！
ルイネロ「ヤツこそが　マスター・ライラスを
　　手にかけた犯人じゃ！
ルイネロ「むむ！　むむむむ！
ルイネロ「こ　こいつは　たしか……
　　いや……　だいぶ感じが違っているが
　　その昔　ライラスの弟子であった……
ルイネロ「ド！　ドルマゲス！
ヤンガス「なんだって！！？
ヤンガス「あ　兄貴！　ドルマゲスっていや
　　兄貴とトロデのおっさんが追っていた
　　性悪　魔法使いの名前じゃっ！？
ヤンガス「んで　その先は……
　　もっと　くわしく　わからねえのかっ？
ルイネロ「くわしくか……。
　　ちょっと　待っておれ。
ルイネロ「ん？　これは…………。
ルイネロ「この水晶は　確かに　昔　わしが
　　持っていたものに違いないが　ここに
　　ちいさなキズのようなものが　あるぞ。
ルイネロ「ふむ。相当　かたい物に
　　ぶつけてしまったようだな。
ルイネロ「ん？　そのキズの横に
　　ちいさな文字で　落書きがあるぞ……。
ルイネロ「なになに……　あほう　じゃと！？
　　だ　だれが　あほうじゃっ！？
　　いったい　どこの馬鹿が　こんなことを！
ヤンガス「ち　ちがうでがすよっ！
　　アッシが　もっと　くわしくって言うのは
　　そんなことじゃなくて……
ヤンガス「あ　兄貴〜！

ヤンガス「待ってくださいでがすよ！

ヤンガス「まさか　ドルマゲスの野郎が
　　この町に来てて　その上　ライラスを
　　殺したのが　奴だったなんて……。
ヤンガス「とにかく　ドルマゲスは
　　南の関所を破っていったって話でげす。
　　早いとこ　追っかけるでがすよ！

ヤンガス「しかし　ユリマ嬢ちゃんと
　　ルイネロのおっさんが　実の親子じゃ
　　なかったとはねえ……。
ヤンガス「どうりで　似てねえワケでがす。
　　あのイカつい顔が　嬢ちゃんの父親だなんて
　　最初は　信じられなかったでがすもんね。

▼トラペッタ(再開時)
ヤンガス「ルイネロのおっさんの占いじゃ
　　ドルマゲスの野郎は　トラペッタの南に
　　逃げていったそうでがすよ。
ヤンガス「たしか　そっちにゃ
　　リーザスって村が　あったはずでげす。
　　まずは　そこを目指すでがすよ。

▼フィールド
ヤンガス「ルイネロのおっさんの占いじゃ
　　ドルマゲスの野郎は　トラペッタから
　　南の方に　逃げてったそうでがす。
ヤンガス「たしか　そっちにゃ
　　リーザスって村が　あったはずでげす。
　　まずは　そこを目指すでがすよ。