▼戦闘
マリベル「なによー！
　　ガボが　死んじゃったじゃない！
　　いったい　どうするの！？

マリベル「ふう。
　　ちょっとあんた　心配させないでよ！
　　あたしまで死んだら　どうするのよ！

マリベル「あっ　アイラ。
　　大丈夫だったの？
　　しっかり　してよね　もうっ！

マリベル「ぷはー！
　　よくも　やってくれたわね。
　　2倍にして　お返しするわよ！

マリベル「なによー！
　　生き返るなんて　ありなの〜！？
　　そんなの　ズルじゃないよね！

マリベル「やだっ　もう！
　　アイラが　マヒさせられたわよ。
　　とっても　まずいんじゃない！？

マリベル「見てみて　やったわよ！
　　あたしって　すごい？　ねえ！
　　やるじゃない　あたし。

マリベル「やるじゃん　アルス！
　　そんな　しゃれたこと　できるんだ。
　　ちょっぴり　見直したわ！

マリベル「もう　この　おバカ！
　　この　忙しいときに
　　何やってたのよ！

マリベル「気がついた？
　　だったら早く　戦ってちょうだいよ！

マリベル「ガボったら
　　いまごろ　マヒが　とけたみたい。
　　意外と　トロいわね！

マリベル「いま　マヒをといたのは
　　この　マリベルちゃんだってこと
　　わかってるかしら　ガボって。

マリベル「ちょっと　アルス！
　　いままで　放っておくなんて　何よ！
　　あんたなんて　もう知らないから！

マリベル「サンキュー　アルス！
　　この　お礼は　きっとするわよ！

マリベル「なんてこと！
　　もう　スライムの　マヒが
　　治っちゃったわ。気をつけてよ！

マリベル「ちょっと　早く
　　ガボを　起こさなくちゃ
　　このままじゃ　まずいじゃん！

マリベル「ふふん。見た？
　　モンスターを　眠らせるなんて
　　マリベルさまも　なかなかのものね。

マリベル「え？
　　魔物を　眠らせたの　アルス？
　　うそっ　信じらんな〜い！

マリベル「アルス　おはよう。
　　って　朝じゃ　ないんだからね！
　　ボケっとしてると　やられるわよ！

マリベル「いいこと！　やられる前に
　　起こして　上げたんだから
　　感謝しなさいよ！

マリベル「ほらほら　アルス。
　　アイラが　起きたわよ！
　　魔物をやっつけるなら　今のうちよ！

マリベル「オッケー！
　　アイラは　この　あたしが
　　起こしておいたわよ！

マリベル「あ〜あ　よく寝た。
　　……やだ！！
　　まだ　戦闘中じゃない！？

マリベル「だれ！？
　　さっき　あたしを　起こしたの。
　　マリベルのバカとか　言わなかった？

マリベル「きゃ〜！　アルス！
　　寝てた奴が　起きたわよ！
　　きゃ〜！　きゃ〜！

マリベル「ちょっと　あんた！
　　毒よ　毒！　わかってるの？
　　あたしに　うつさないでよ！

マリベル「メルビンが　毒を受けたわよ！
　　あんたも　気をつけなさいよ！

マリベル「ううっ子供の時に　かかった
　　ハシカよりも　苦しいわ……。
　　見てないで　なんとか　しなさいよ！

マリベル「へへん。
　　ざまーみなさいって。
　　さあ　みんな　いまのうちよ！

マリベル「やるじゃん　アルス。
　　いつも　その調子なら
　　女の子が　ほれるかもよ！

マリベル「感謝しなさいよ　アルス！
　　本当なら　あんたの世話なんか
　　している場合じゃ　ないんだからね！

マリベル「もう　大丈夫。
　　ガボの　毒は
　　あたしが　抜いておいたわよ。

マリベル「もうちょっとで　あの世を
　　見てくるところだったわ。
　　アルス　サンキュー！

マリベル「やだっ！
　　アイラが　混乱させられたわよ。
　　早く　なんとか　しなさいよ！

マリベル「見て　見て！
　　ほら　魔物が　混乱したでしょ。
　　やるじゃない　あたし！

マリベル「こうして　ちゃんと
　　やることやってる　アルスって
　　意外と　イイ感じだわよ。

マリベル「バカ　バカ！
　　こんな時に　混乱してたら
　　全滅しちゃうじゃないのよ！

マリベル「正気に　戻った？
　　まったく　ひとりじゃ
　　なんにもできないんだから！

マリベル「冗談じゃないわ。
　　混乱した　メルビンなんて
　　もう　ごめんだわね！

マリベル「はい　オッケー！
　　アイラも　元に　戻ったわよ。
　　あたしって　ホント　えらいわね！

マリベル「あ…あたし　どうしてたの？
　　えっ混乱？
　　やだ！　うっそー！？

マリベル「ああ……。
　　お花畑で　チョウチョと遊んでる
　　かわいい　あたしがいたわ。

マリベル「いけない　アルス！
　　いま　こうげきを　受けると
　　いつもより　ダメージ大きいよ！

マリベル「むかー！
　　なんだって　あたしが　こんな目に
　　あわなくちゃ　いけないのよ！

マリベル「見てよ　アルス。
　　いま　敵をこうげきすれば
　　ばっちりだわよ！

マリベル「ふう。
　　少し身体が　キリッとしたわ。
　　なんだか　強くなったみたい！

マリベル「どう？
　　こうしておけば　戦いやすいでしょ。
　　ガンガンいけるわよ　ガボ！

マリベル「いいでしょ　アルス。
　　あんた今　とっても　打たれ強く
　　なってるんだからね！

マリベル「いまの　あんたは
　　そのくらい　強くしてもらって
　　ちょうど　いいかもね。

マリベル「女は　かよわいから
　　このくらい　しておかないとね！

マリベル「サンキュー　ザジ！
　　これで　ぐ〜んと
　　戦いやすくなったわ！

マリベル「ちょっと　見た？
　　あんな戦法で　来るなんて
　　あいつら　アタマいいじゃん！

マリベル「魔法を　封じられたの！？
　　あんた　チカラは　弱いんだから
　　無理すんじゃないわよ！

マリベル「いやーん！　魔法がないと
　　マリベル　こまっちゃうー！

マリベル「ふふん。どう？
　　こうしておけば　戦いが
　　ぐ〜んと　有利よ！

マリベル「まったく　トロいわね！
　　もう　あんたの　こうげきは
　　あてに　ならないじゃない！

マリベル「むきーっ！
　　あたしに　こんな呪文を
　　かけるなんて　失礼しちゃうわ！

マリベル「これで　オッケー！
　　敵のこうげきは　ミスの連発よ！

マリベル「自分ばっかりじゃなくて
　　今度は　あたしのときにも
　　ちゃんと　やってよ！

マリベル「勘ちがいしないでよ。
　　いま　あんたに　倒れられたら
　　あたしが　困るからなの！

マリベル「もう！　アルスったら！
　　あたしを　回復するのは
　　あんたの　役目でしょ！

マリベル「もう！　なんで　あたしが
　　自分で　回復なんか　するわけ！
　　これって　アルスの役目でしょ！

マリベル「こういうときに　こそ
　　けんじゃの石よね！
　　持ってて　よかったあ。

マリベル「まあ！？
　　あんた　何やってるのよ！
　　もう魔法　使えないじゃん！

マリベル「ああっ　もう　あたし
　　魔法を　使えない……。
　　アルス　あとは　よろしくね！

マリベル「きゃあ〜！
　　あ…アルス。
　　まだ　生きてたのね！？

マリベル「ぐはっ……。
　　ねえ…　あたし　まだ生きてる？
　　ねえ…　生きてる？

マリベル「まったく　なさけないわ。
　　まさしく　それが
　　敵に　踊らされるってことね。

マリベル「まあっ！
　　キーファが　踊らされてるじゃない！

マリベル「ちょっと　アルス！
　　あんた　何おどろいてんのよ！
　　しっかり　してよね　まったく！

マリベル「あら　ガボも　意外と
　　気が小さいんだわね。
　　あたしなんか　へっちゃらなのに。

マリベル「キーッ！
　　ホントに　敵に　踊らされるなんて
　　こんなくやしいことってないわよ！

マリベル「な…なによ！　あたしだって
　　おどろくことくらい　あるわよ！

マリベル「もう　へたくそね！
　　いきなり　空振りなんかして
　　はずかしいわよ　まったく！

マリベル「キーッ！
　　あたしの　こうげきを　かわすなんて
　　まったく　何さまのつもり！？

マリベル「かんしゃしなさいよ。
　　今のは　あたしが　祈ったから……
　　な…なんでも　ないわよ！

マリベル「やっぱ　魔物とはいえ
　　かわいい女の子を　こうげきするのは
　　ためらうものなのよね。ほほほ！

マリベル「何やってるのよ！
　　あんた　あんな　呪文も
　　ちゃんと　となえられないの？

マリベル「なんてこと！？
　　せっかく　あたしが　放った呪文を
　　受け取れないっていうの！

マリベル「あんた本当に　ツイてるわね！
　　でも　ツキだけじゃ　世の中
　　渡っていけないわよ！

マリベル「ほほほ。
　　そんな　ヘナチョコ呪文。
　　マリベルさまには　通用しないわよ！

マリベル「なによ　あいつ！
　　アルスの　しゃくねつが
　　効かなかったわよ！？

マリベル「かえんの息が
　　効かないなら　効かないって
　　顔にでも　書いときなさいよね！

マリベル「ほほほ。冗談じゃないわ。
　　あんな　メラなんか
　　あたしに　効くわけないじゃない！

マリベル「ええ〜！？
　　なんで　逃げられなかったの？
　　アルスが　遅いからじゃないの？

マリベル「いまひとつ　ザオラルって
　　あてには　できないわよね。
　　急いで　アルス！

マリベル「もう！
　　ザオラルって　失敗するたび
　　自信をなくしちゃうわ。

マリベル「何よ　いまの！
　　おなかに　チカラを入れないと
　　強いこうげきは　できないわよ！

マリベル「いくら　あたしが　上品でも
　　いまのは　ないわよね！
　　何よ　あいつ！　プンプン！

マリベル「何やってるのよ　アルス！
　　魔法をはね返す敵に　魔法かけて
　　どうするのよ！

マリベル「あたしの　状態が
　　どうなっているのか　ちゃんと
　　確認してから　やりなさいよね！

マリベル「あはは！
　　今みたいなのを　ケガのこうみょう
　　って　いうのよね　きっと！

マリベル「アルス！
　　あんたの　せいじゃないけど
　　こっちに呪文を　はね返さないでよ！

マリベル「ねえ　ねえ　いまアルスが
　　敵の　こうげきを　かわしたのって
　　ぐうぜんでしょ？

マリベル「相手が　ノロマだと
　　こうげきを　かわすのも
　　なんてことないわね。

マリベル「なによ　いまのは！
　　敵に　よけられるなんて
　　あんたの　こうげき　ヘロヘロね！

マリベル「アルス！
　　ボーっと　してるから　そんな
　　流れだまに　当たるのよ！

マリベル「ごめん　アルス！
　　でも　あんたが　そんなとこに
　　いるのが　悪いんだからね！

マリベル「アッタマ　きちゃう！
　　海のまもりガメには
　　いっさい呪文は　効かないわけ！？

マリベル「もうっ！
　　ムダなこと　しちゃったわよ。
　　はね返されるの　わかってたのに！

マリベル「いまの　あたしに
　　呪文をかければ　ああなるってわけ。
　　どう　わかった？

マリベル「あらら……。
　　さっきの　呪文は　アイラ本人に
　　はね返っちゃったのね。

マリベル「見たでしょ　アルス。
　　あんな　ヘナチョコ　こうげきに
　　やられますかってのよ！

マリベル「こんな方法で　よけるなんて
　　あいつの　弱い　おつむじゃ
　　わからなかったでしょうね！

マリベル「ムッカーッ！
　　なんだって　あいつ　マリベルさまの
　　こうげきを　かわしたりするわけ！？

マリベル「ちょっと！　ひどいじゃないの！
　　いま　チョッキンガーを
　　こうげきしたのは　だれなのよ！？

マリベル「なによー！
　　なんで　あたしに　当てるわけ！？
　　冗談じゃすまないわよ！

マリベル「アイラったら
　　メガザルを　使ってまで
　　あたしたちを……。

マリベル「えっえっ？
　　いったい　何が　どうしたの？
　　アイラが　メガザルですって！？

マリベル「信じらんないわ！
　　なんて余計なことを　するのかしら
　　ちっとも　エラくなんか　ないわよ！

マリベル「あら今度は　この作戦なの？
　　あたしは　さっきのほうが
　　好きだったけどね。

マリベル「あら　アルス。
　　ガボの作戦を　変えたの？
　　ふ〜ん。

マリベル「何やってるのよ　アルス！
　　あんたが　戦わないで
　　だれが　戦うっていうのよ！

マリベル「なによ　アルス。
　　身を守っている間に　魔物をぜんぶ
　　やっつけてくれるんじゃ　なかったの？

マリベル「アルス　あんたも
　　みどころ　あるじゃん。
　　なかなか　いい判断だったわよ。

マリベル「やったじゃない　バシルーラ！
　　いったい　魔物は　どこまで
　　吹っ飛んだのかしらね！

マリベル「何やってるの　アルス！
　　そんな　初歩的な　呪文を
　　しくじるなんて　最低ね！

マリベル「ほほほ。見た？
　　バシルーラで　飛ばされたときの
　　魔物の　おどろいた顔！

マリベル「まあ　たまには　失敗しないと
　　かわいげが　ないじゃないの。

マリベル「やったじゃない！
　　でも　まぐれかも　しれないから
　　よろこぶのは　つぎも決まってからよ！

マリベル「やった　やったー！
　　やっぱり　スライムには
　　ニフラムが　よく　効くわ！

 マリベル「くうっ　会心のいちげき！
　　われながら　ホレボレしちゃうわ！

マリベル「あんた　あんなのくらって
　　まだ　平気なの！？　って
　　ここで　やられちゃ　こまるわよ！

マリベル「ひ…　ひどい……。
　　いったい　なんの　恨みがあって
　　この　あたしを　ねらうのよー！

マリベル「よしてよ　まったく！
　　仲間を　呼ぶ方も　呼ぶ方だけど
　　呼ばれて　来る方も　来る方よね！

マリベル「仲間を　呼んだのに
　　だれも　来なかったみたいね。
　　あいつ　人気ないんじゃない？

マリベル「メガンテだ　なんて……。
　　アイラ！　すぐに　かたづけるから
　　待ってなさいよー！

マリベル「え？　え？
　　ガボの　メガンテが
　　効かなかったの！？

マリベル「ちょっと　アイラが
　　やられちゃったじゃないの！
　　大丈夫なの　あたしたち！

マリベル「ほ…ほほ。おめでたいわね。
　　あ…あたしたちに　メガンテなんて
　　効くとでも　思ってたの。

マリベル「ほほほ！
　　あたしに　おそれをなして
　　逃げ出しちゃったわ！

マリベル「キーッ！
　　また　逃げられちゃったじゃないの！
　　あんたがトロいからよ　アルス！

マリベル「えらい！
　　アルス　えらい！
　　あたし　もう　素直にほめちゃうわ！

マリベル「ちょっと　見たでしょうね！
　　しとめたのは　この　あ・た・し！
　　おほほほー！

マリベル「あっ　ガボ！
　　最後のとどめは　あたしが
　　刺すはずだったのに　ずるいわよ！

マリベル「何やってんのよ　ばーか！
　　いま　ひのきのぼう　使って
　　何に　なるっていうの！

マリベル「やだっ　わかってる？
　　スライムの　こうげきは
　　あんたが　受けるんだからね！

マリベル「ほら　見てごらんなさいよ。
　　あんた　あんな風に　たよりない
　　顔をしてるんだからね！

マリベル「あたしに　化けるなんて
　　いやらしいわね！　それに
　　あたしは　もっと　美人だわよ！

マリベル「ちょっと　ガボ！
　　あんたの　弱点は　どこなの！？
　　早く　おしえなさいよ！

マリベル「アイラ　すっごーい！
　　でも　あれが　敵だったら　
　　あたし　ビビッちゃうかも！

マリベル「きゃ〜！　やったじゃない！
　　あんた　今度から
　　そればっかり　やっててよ！

マリベル「あ〜あ。呪文が失敗すると
　　ホント　カッコ悪いわ。
　　いわば　スカだものね　スカ！

マリベル「あら。ザキに　おどろいてるの？
　　心配しなくたって　大丈夫よ。
　　まだ　あんたには　かけないから。

マリベル「呪文　失敗しちゃった……。
　　あたし　落ちこんじゃうかも。

マリベル「ほ…ほほほっ　ばかね。
　　あたしに　あんな　呪文が
　　効くはずないでしょ！

マリベル「もう　ゆるせない！
　　たとえ　魔力でも　盗めば
　　ドロボウなんだからね！

マリベル「敵の　魔力を　うばうなんて
　　やるじゃん　アルス。
　　それ　あたしに　ちょうだい！

マリベル「う〜ん　やってみたけど
　　魔物の　魔力を　吸うっていうのは
　　なんだか　気持ち悪かったわ。

マリベル「くう〜っ！
　　いきなり　マダンテなんか　使うから
　　耳がキーンと　しちゃったじゃない！

マリベル「ふふん。
　　どんな　魔物も　マダンテの前では
　　赤ん坊どうぜんね！

マリベル「やるじゃん　ガボ！
　　ほら　アルスも　ガボみたいに
　　がんばんなさいよ！

マリベル「何やってんのよ！
　　マダンテ使って　これじゃあ
　　おおぞんじゃないのよ！

マリベル「しょうがないでしょ！
　　いくら　マダンテだって
　　効かないことも　あるのよ！

マリベル「アイラ　はずしちゃったけど
　　しょうがないわよ。マダンテなんて
　　そんなに　使ってないものね。

マリベル「そうそう。今みたいに
　　みんなの役に　立つよう
　　日ごろから　気をつけるのよ！

マリベル「いいのよ　アルス。
　　当然のことを　しただけだから
　　お礼なんて　いいのよ。

マリベル「う〜ん。ベホマズンで
　　回復したら　お肌のツヤまで
　　よくなったみたいだわ！

マリベル「ちょっと　何よ　いまの！
　　敵が　ベホマズンだなんて反則よ！
　　あんた　文句言ってきなさいよ！

マリベル「あーっ　びっくりした！
　　いきなり　こうげきして　来るなんて
　　ひきょうな　やつらね！

マリベル「ほほほ！
　　先に　こうげきしたほうが
　　だんぜん　有利だわね！

マリベル「キーッ！
　　いまの　敵は　あたしが
　　しとめようと　思ったのにー！

マリベル「今　とどめを　さした奴は
　　あんたのこと　ねらってたのよ！
　　ポーッとしてちゃ　だめだからね！

マリベル「なるほどね！
　　ああいう　戦い方が　かよわい
　　あたしに　向いているかもね！

マリベル「やった　やったー！
　　急所を突くのって　あたしにも
　　できるじゃん！　ほほほ！

マリベル「ねえ　見た　見た！？
　　今の　ガボの　こうげきは
　　みごとに急所いっぱつ　だったわよ！

マリベル「何考えてるの　アルス！
　　パルプンテなんか　となえて
　　全滅でもしたら　どうするのよ！

マリベル「ツイてるかどうか
　　ちょっと　ためしてみたの。

マリベル「ちょっと　アルス
　　言っときなさいよ　ガボに。
　　ここで　パルプンテは　やめてって！

マリベル「はあーっ　びっくりした！
　　よかった　生きてたわ　あたし！

マリベル「何　いまの！？
　　なんで　スライムは
　　あんなことを　するわけ！

マリベル「見たこともない　魔物だわ！
　　こういうときは　アルス
　　あんたが　先に　行くのよ！

マリベル「しつこい　やつらね！
　　この辺には　この魔物たちが
　　たくさん　いるのかしら。

マリベル「だから　言ったじゃない！
　　早く　敵に　会う前に
　　あたしの　キズを直してって！

マリベル「なんて　ツイてないの！
　　どうして　こんなときに
　　敵が　来るわけ？

マリベル「なんで　アルスは
　　体力を回復して　おかなかったのよ！
　　やられたって　しらないわよ！

マリベル「何？　アルス！
　　そんな　身体で　戦うつもり！？
　　ムチャすんじゃないわよ！

マリベル「まずいわね。
　　なんで　ガボの　体力を
　　回復して　おかなかったのかしら。

マリベル「いいこと　アルス。
　　敵が　気づかないうちに　ガボを
　　回復して　あげるのよ。

マリベル「まったく　あたしたちが
　　困るように　困るようにと
　　敵が　現れるわね。どうしてなの！

マリベル「これって　勝ち目あるの？
　　残ってるの　あたしたちだけよ！
　　これで　あたしを　守れるの！？

マリベル「何？　アルス！
　　あんた　まだ　呪われてたの？
　　さっさと気力で　はねのけなさいよ！

マリベル「やだっ！
　　アイラが　呪われたままじゃ
　　戦いが　めちゃめちゃ不利だわよ！

マリベル「やだっ！　こんな　状態じゃ
　　おとくいの　魔法を
　　バンバン　使えないじゃないよ！

マリベル「ああ　もう　いやっ！
　　こんな　魔力じゃ　魔法なんて
　　使えないわよ！

マリベル「魔力は　からっぽ。
　　もう　どうにでもして！って感じね。

マリベル「いい？　アルス。
　　残ってる　魔力は　このあたしを
　　守るときだけ　使うのよ！

マリベル「あきれちゃうわね。
　　もうちょっと　バランスを考えて
　　魔法を　使いなさいよね！

マリベル「魔力が　カラッポ！？
　　すくいようがない　おバカさんだわ！
　　あと先　考えて　使いなさいよ！

マリベル「ガボの　魔法はあまり
　　あてには　できそうにないわ。
　　隊列を　ちゃんと　考えてよ！

マリベル「いつまでも　こんな状態で
　　戦うっていうのは　まちがってるわ！

マリベル「だめだってば！
　　ガボは　魔法が　使えないのよ！
　　早くどこかで　休ませなくちゃ！

マリベル「ちょっと　ちょっと！
　　こんな…　あいたたた！　ゆか…
　　いたい　いたい　もういやっ！

マリベル「ちょっと　ここ！
　　戦うために　動こうとすると
　　ひどいことに　なるわよ！

マリベル「もう　しつこい　魔物ね！
　　いくら　あたしが　ステキでも
　　そんなに　つけまわさないでよ！

マリベル「きゃ〜！　敵よ　敵！
　　おばけ屋敷じゃ　ないんだから
　　おどかさないでよ　まったく！

マリベル「このまま　だまって
　　行かせて　くれるほど
　　甘くは　なかったみたいね！

マリベル「ちょっと　まずいわよ！
　　あたし武器を　な〜んにも
　　持っていないのよ！

マリベル「ちょっと　やだー！
　　今あたし　まるハダカ……って
　　もうっ！　防具の　ことだってば！

マリベル「まっ！　あいつよ　アルス！
　　早くやっつけないと　また
　　仲間を呼ばれて　やっかいなことに！

マリベル「きゃ〜！　いやいや！
　　あたし　あいつ　大キライ〜！
　　アルス　なんとかして！

マリベル「ちょっと　ちょっと！
　　早く　マホトーンよ　マホトーン！
　　だれでもいいから　かけなさいよ！

マリベル「きゃ〜！　メガンテだわ！
　　あいつ　メガンテ　やるやつよ。
　　マホトーン　かけなきゃ　早くー！

マリベル「よわっちい　くせに
　　この　マリベルさまと　戦おうなど
　　千年早いわね！　ほほほ！

マリベル「ち…ちょっと　アルス。
　　こいつからは　逃げた方が
　　いいんじゃなかったかしら　ねえ。

マリベル「敵は　1匹だから
　　できたら　あたしは　休ませてね。
　　あんただけ　だって　平気よきっと。

マリベル「また　ズラズラと　いっぱい
　　現れたものだわ。
　　あんた　ひとりじゃ　ムリかしらね。

マリベル「まあ　いっぱい　いるわ。
　　なんでも　大勢で　来れば
　　いいってもんじゃ　ないわよね！

マリベル「まあ。
　　同じ顔が　みごとに　並んだわね。
　　こんなにいると　むさくるしいわ！

マリベル「ずいぶん　にぎやかな
　　パーティーだわね。
　　お祭りさわぎ　って感じだわ。

マリベル「きゃ〜！　メタルよ　メタル！
　　アルス　早く　倒すのよ！
　　きゃ〜！　きゃ〜！

マリベル「ばばば　ばくだん岩！
　　みんなで　叩けば　恐くないわよ！
　　きっと　そうよ……。

マリベル「これも　あたしが
　　すばやい　おかげよね！

マリベル「とりあえず
　　あたしに　まかせときなさい！

マリベル「ちょっと　アルス。
　　はやく　ガボを助けなさいよ！

マリベル「あんたが　ノビてた間は
　　とーっても　大変だったのよっ！

マリベル「今後は　メルビンの状態も
　　気にかけて　やんなさいよね。

マリベル「なんで　もっと早く
　　あたしを　生き返らせないのよ！

マリベル「生き返るなんて　インチキよ。
　　もう　めんどくさいから
　　逃げちゃいましょうよ。

マリベル「なんとかなさいよ　アルス！
　　これじゃ　アイラが戦えないわ。

マリベル「見なさい　アルス。
　　あたしのおかげで　敵はビリビリよ。

マリベル「やったじゃない！
　　敵を　マヒさせるなんて
　　あんたにしては　上出来ね。

マリベル「ねえ？　アルス。
　　シビれたふりして　今まで
　　休んでたんじゃ　ないでしょうね。

マリベル「この　あたしのおかげで
　　動けるように　なったんだから
　　ちゃんと　感謝しなさいよね。

マリベル「みんな　ひどいわ！
　　アイラが　マヒしていたのに
　　回復するまで　ほっとくなんて。

マリベル「ガボを　回復させたのは
　　あたしよ　あたし！
　　おぼえといてね。

マリベル「どういうことよ！
　　あたしが　マヒで　苦しんでたのに
　　何で誰も　助けようとしないのっ！

マリベル「シビれが　とれたわ。
　　アイラには　また　ひとつ
　　借りが　ふえちゃったわね。

マリベル「どうしよう！
　　マヒしてた　スライムが
　　また　動きだしたわよ。

マリベル「いいわね　アルス？
　　ガボは　あんたが
　　責任をもって　起こすのよ。

マリベル「眠っている魔物って
　　いがいと　かわいいわね。

マリベル「やるわね　アルス。
　　スライムは
　　さっきので　グッスリじゃない。

マリベル「ようやく　おめざめね。
　　いい夢　みれた　アルス？

マリベル「もう！　何で　あたしが
　　あんたを起こさなきゃ　ならないのよ。

マリベル「何で　ほっといたのよ！
　　誰でもいいから　ガボを
　　起こしてやれば　よかったじゃない。

マリベル「うふふふ　あたしに
　　起こしてもらえるなんて
　　ガボって　しあわせ者ね。

マリベル「えっ？　戦えですって。
　　じょうだんじゃないわよ。
　　起きた後は　顔を洗うのが先よ。

マリベル「どうせ　起こすんなら
　　戦いが終わった　あとにしてよね。

マリベル「せっかく　眠らせた敵が
　　起きちゃったじゃないのよっ！

マリベル「毒に　やられるなんて
　　油断したわね　アルス。

マリベル「戦うことより
　　毒におかされた　アイラを
　　なんとかする方が　先でしょ！

マリベル「つらい　苦しい
　　気持ち悪い。おまけに吐きそう。
　　何とかしなさいよ　アルス。

マリベル「見て　見て！
　　あたしの　毒こうげきが
　　敵にキマッたわよ。

マリベル「毒に　おかされた
　　スライムの　とどめは
　　あたしが　さしてあげるわ。

マリベル「世話がやけるわね。
　　身体から　毒が　ぬけたんだから
　　だいぶ　ラクになったでしょ？

マリベル「あたしは　べんりな
　　回復係じゃないのよって
　　ガボに　言っておいてね。

マリベル「毒は抜けたけど
　　あたしは　もうダメダメ。
　　残りの敵は　よろしくねー。

マリベル「ちょっと　ちょっと。
　　混乱したアイラが　ひとりだけ
　　逃げようとしてるわよ！

マリベル「さあ　アルス。
　　あたしが　混乱させた
　　スライムを　倒しなさい。

マリベル「うんうん。
　　敵を　混乱させるなんて
　　あんたにしては　上出来よ。

マリベル「まったく　もう！
　　あんたが　混乱している間
　　大変だったんだからね。

マリベル「ねえ　おしえてよ。
　　混乱しているあいだって
　　どんな　気分だった？

マリベル「混乱した　ガボって
　　手に負えない　おろか者だったわね。

マリベル「アイラったら　あたしが
　　正気に　戻してあげたことを
　　おぼえてるのかしらね。

マリベル「ううう　はずかしー。
　　混乱している間に　あたし
　　へんなこと　言わなかったよね？

マリベル「うーん　アイラが
　　何かを　してくれたらしい事は
　　かすかに　おぼえてるわ。

マリベル「どうってこと　ないわ
　　身の守りが　弱くなっただけでしょ。
　　気にせず　戦いなさいよ。

マリベル「今　魔物に　なぐられたら
　　いつもの数倍　痛いんでしょ？
　　だったら　戦いたくないわ。

マリベル「あたしのおかげで
　　敵は　ふにゃふにゃよっ！

マリベル「ねえ　アルス。
　　今のを　もう1回やって　もっと
　　あたしを　打たれ強くしてよ。

マリベル「さあ　ガボ。
　　打たれ強くなったんだから
　　ガンガン　敵に　つっこみなさい。

マリベル「このあたしが　あんたを
　　打たれ強く　してやったのよ。
　　どーんと　ぶつかってきなさい。

マリベル「ちょっと　アルス。
　　打たれ強くなったんなら
　　あたしの盾に　なりなさいよ。

マリベル「か弱い　あたしでも
　　今なら　ボコボコにされたって
　　へっちゃらよっ！

マリベル「まさか　ガボってば
　　あたしの身の守りを　強くして
　　オトリにしようと　してるトカ？

マリベル「敵の身の守りが
　　強くなったって　あたしの
　　魔法を使えば　楽勝よ。

マリベル「アルス！　あんた　いま
　　魔法を　使えなくされたわよ！
　　わかってるんでしょうね！？

マリベル「魔法が封じられたから
　　あたしは　抜けるわ。
　　あとは　あんたたちで　がんばってね。

マリベル「すごいでしょ。
　　これで　スライムナイトは
　　魔法を使えなくなったわよ。

マリベル「マヌーサを使うなんて
　　ひきょう　きわまりない敵ね。

マリベル「あんたの顔が
　　たくさん見えるわ。

マリベル「あたしの　マヌーサのおかげで
　　スライムの
　　こうげきは　ミスばっかよ。

マリベル「まあ　アルスったら
　　自分で自分を　回復するなんて
　　エライじゃないのさ。

マリベル「キズついた　おさななじみを
　　優しく回復してあげる　あたしって
　　まるで　女神のようだと思わない？

マリベル「メルビンが　ピンチのときは
　　さっきの　お返しに　あたしが
　　回復してあげなきゃね。

マリベル「誰も　あたしのキズを
　　治してくんないから　自分で
　　治しちゃったじゃないのよ。

マリベル「やくそうで
　　キズを治すと　魔力を使わないぶん
　　得した感じがするわね。

マリベル「魔力が　ないからって
　　戦わないで　身を守り続けたら
　　しょうちしないからね。

マリベル「もう　魔力がないわ。
　　残った魔物は　あんたたちで
　　しとめてちょうだい。

マリベル「ちょっと　大丈夫？
　　カッコつけて　平気なフリしないで
　　ちゃんと　痛がりなさいよ。

マリベル「あたしが　こんなに痛い目に
　　あったってのに　何で　あんたは
　　だまって　見てるのよっ！

マリベル「いきなり　踊りだして
　　こんな時に　ふざけないでよね。
　　あんた　戦う気あるの？

マリベル「アイラが　こんなときに
　　踊る人だなんて　思わなかったわ。
　　もっと　まじめに　やってよね。

マリベル「あのくらいで
　　ビックリさせられるなんて
　　アルスって　小心者ね。

マリベル「ガボが　とつぜん
　　大声だすから　そばにいた
　　あたしまで　ビックリしちゃったわ。

マリベル「あたしだって　踊りたくて
　　踊ったんじゃないんだから
　　そんな目で　見ないでよ！

マリベル「笑わないでよね！
　　くやしいけど　さっきは
　　ホントに　おどろいたのよ。

マリベル「なに　はずしてんのよ。
　　次は　バシッと決めなさいよね。

マリベル「天才だって　たまには
　　ミスくらい　するものよ。

マリベル「運が　よかっただけよ。
　　ミスしてくれた　敵に
　　感謝することね。

マリベル「敵も　あたしの美しさに
　　感動して　きっと　あたしを
　　キズつけられなかったのよ。

マリベル「あんたねえ。
　　すこしは　あたまを使って
　　魔法を　使いなさいよね。

マリベル「あたしの魔法が
　　ぜんぜん　きかなかった……。

マリベル「メダパニが
　　効かなかったなんて　あんたって
　　とことん　ついてるわね。

マリベル「日ごろの行いが　いいから
　　あたしには　マホトーンが
　　効かなかったのよ。

マリベル「あんたの　日ごろの行いが
　　悪いから　しゃくねつが
　　効かなかったのよ。

マリベル「調子さえ　よければ
　　かえんの息が　美しく
　　キマッてたはずなのよ。

マリベル「レディに　くさい息を
　　ふきかけるなんて　下品な敵よね。

マリベル「ああ　もうっ！
　　あんたが　のろまだから
　　敵に追いつかれたのよ。

マリベル「ザオラルが　失敗したのは
　　アルスの　日ごろの行いが
　　悪いせいだからね。

マリベル「さっきのは　ナシよ。
　　もう1回　あたしに　ザオラルを
　　となえさせなさい。

マリベル「なにやってんのよ。
　　あんな　かすりキズていどじゃ
　　敵は倒せないわよ。

マリベル「あたしのチカラじゃ
　　まったく　スライムに
　　歯が立たないわ。

マリベル「ばかね　なにやってるのよ！
　　キラースターは　いま
　　魔法をはね返すの　知ってるでしょ！

マリベル「はね返すのが
　　敵の呪文だけだったら
　　とっても　便利なのにね。

マリベル「ねえねえ。
　　敵の呪文を　はね返したときって
　　気持ち　よかったでしょ。

マリベル「せっかく　あたしが
　　呪文を　かけてやったのに
　　はね返すなんて　失礼でしょ！

マリベル「こうげきを　かわすなんて
　　あんたも　まあまあ　やるじゃない。

マリベル「踊りは下手な　あんたでも
　　敵のこうげきを　かわすときは
　　すごいステップを　ふむのね。

マリベル「言いわけしないでよ。
　　こうげきを　かわされたのは
　　あんたが　トロかったからよ。

マリベル「あんたが　ボケッとしてるから
　　受け流された　こうげきがきても
　　気付かないのよ　アルス！

マリベル「悪いのは　アルスよ。
　　あたしは　敵のこうげきを
　　受け流しただけなんだからね。

マリベル「わ　悪かったわね。
　　敵が　光のカベに　守られてるって
　　気づかなかったのよ……。

マリベル「あんたが　止めてくれれば
　　メルビンに　ムダな呪文をかけて
　　はね返されずに　すんだのに！

マリベル「どうよ　アルス。
　　スライムの呪文を
　　はね返してやったわよ。

マリベル「アイラに　悪いことしたわ。
　　あとで　あやまっとこーっと。

マリベル「こうげきを　かわした
　　しゅんかんの　あたしって
　　最高に美しかったはずよ。

マリベル「きたえぬかれた
　　あたしのステップで　敵を
　　ほんろうしてやったわ。

マリベル「やだ　見てたの。
　　たしかに　からぶりしたわよ。
　　ええ　しましたともっ！

マリベル「受け流された
　　こうげきに　当たるなんて
　　とんだ　とばっちりだわね！

マリベル「敵のこうげきを　あたしに
　　受け流しといて　メルビンってば
　　ゴメンすら　言わないのよっ！

マリベル「あたし　アイラを
　　見なおしちゃったな。

マリベル「アイラって　バカね。
　　きっと　となえる呪文を
　　まちがえたのよ……。

マリベル「メガザルロックめー。
　　せっかく倒したのに　よくも
　　よけいなことを　してくれたわね！

マリベル「おくびょう者！
　　自分だけ　身を守ってないで
　　戦いに参加しなさいよ。

マリベル「さっきは　あんたが
　　どうしてもって言うから
　　おとなしく　身を守ってたのよ。

マリベル「あたしを　かばうことを
　　考えるなんて　あんたも　ようやく
　　あたしの大切さに　気づいたのね。

マリベル「スゴイじゃない！
　　敵が　びゅーんって
　　ふっとんでったわよ。

マリベル「なんで　失敗したのよ！
　　あたしは　あんたのバシルーラに
　　期待してたのよっ。

マリベル「見たでしょ　アルス。
　　あたしのバシルーラが
　　美しく　キマッたさまを。

マリベル「呪文を　となえるときに
　　くしゃみを　してしまったのが
　　バシルーラが失敗した　原因よ。

マリベル「光のかなたへ
　　さようならってな感じで
　　魔物が　消えていったわね。

マリベル「感謝しなさい。
　　あたしの　ニフラムのおかげで
　　敵が　へったんだから。

マリベル「うふふ　さっきので
　　あたしの　すごさが　わかったでしょ。

マリベル「アルス　大丈夫！
　　やせがまん　してんじゃないの？

マリベル「さっきは　死ぬかと思ったわ。

マリベル「どうすんのよ　アルス！
　　敵が　ふえちゃったじゃないのっ。

マリベル「メガンテを使わずに
　　戦いを　終わらせる方法だって
　　あったかもしれないのに……。

マリベル「つぎは　あんたが
　　メガンテを　となえなさい！

マリベル「どうすんのよっ！
　　ガボが　道連れにされたわ。

マリベル「メガンテって　恐いわ。
　　しんぞうが　止まるかと思った。

マリベル「スライムみたいに
　　残った敵も　じゃんじゃん
　　逃げてくれれば　いいのにさ。

マリベル「どういうわけか
　　銀色のヤツに　逃げられると
　　すっごく　むかつくのよね。

マリベル「よく　銀色のヤツを
　　しとめてくれたわね！
　　ほめてあげるわ　アルス。

マリベル「あんたも　よろこびなさい！
　　あの　はぐれメタルを
　　あたしが　やっつけたのよ。

マリベル「ガボも　得意満面ね。
　　まあ　はぐれメタルを
　　倒したんだから　当たり前か。

マリベル「ねえ　戦う気あるの？
　　こんど　同じことを　やったら
　　ぶつからね。

マリベル「スライムの
　　こうげきが　どうか　あたしに
　　当たりませんように……。

マリベル「たまりに　たまった
　　あんたへの不満を　あんたに化けた
　　敵に　ぶつけてあげるわ。

マリベル「ここで　あたしに化けた
　　敵を見てると　よく分かるわ。
　　あたしって　美人よねえ〜。

マリベル「そばにいる
　　アイラに　そっくりなだけに
　　よけい　始末が悪いわね。


マリベル「失敗したら　あんたを
　　笑ってやろうと　思ってたのに
　　これじゃ　笑えないじゃないのよ。

マリベル「あははは。
　　あんたが　ザキを使うなんて
　　百万年　はやいのよ。

マリベル「ザキを使わせたら
　　右に出る者は　いないという
　　あたしの実力を　思い知ったかあっ！

マリベル「ザキだよ　ザキ。
　　失敗するときだって　あるの！

マリベル「ガボが　ザキで
　　息の根を　とめられたわ！
　　次は　あたしかも……。

マリベル「急いでよ　アルス。
　　はやく　ザキを使う魔物を
　　やっつけてよっ！

マリベル「取るのは　好きだけど
　　取られるのは　だいっきらいなの！
　　たとえ　それが魔力でもね。

マリベル「敵の魔力を　うばうなんて
　　あんたも　にくいことを　するわね。

マリベル「敵から　いち度に
　　すべての魔力を　うばう方法って
　　ないものかしらね。

マリベル「あんたにしては
　　男らしい　こうげきの仕方を
　　するじゃないの。

マリベル「さっきので　あたしは
　　すっかり　疲れちゃったわ。
　　残った敵は　お願いね。

マリベル「アイラのマダンテ
　　すごかったわね。
　　あれじゃあ　敵も気の毒だわ。

マリベル「この　役たたず。
　　マダンテを使うって　聞いて
　　期待してたんだからっ！

マリベル「マダンテを　となえるとき
　　あんたが横で　ぶつくさ言ってたから
　　威力が　弱くなったじゃないのっ！

マリベル「なによ〜　ガボ。
　　あんたの　マダンテを
　　期待してたのに〜！

マリベル「ベホマズンを
　　使うなんて　あんたにしては
　　ふとっぱらじゃない。

マリベル「効いたでしょう？
　　あたしの　ベホマズンは
　　天下一品なのよ！

マリベル「アイラも
　　ベホマズンを　となえるなんて
　　やけに　気前がいいわね。

マリベル「魔物のくせに
　　ベホマズンを　使うなんて
　　なまいきなのよっ！

マリベル「こっちが　かまえる前に
　　しかけてくるなんて　ルール違反よ！

マリベル「あたしの日ごろの
　　行ないが　いいから
　　先に　こうげき出来たのよ！

マリベル「ふん　なによ。
　　魔物を　しとめたことを
　　そんなに　じまんしたいわけ？

マリベル「さあ　ほめなさい！
　　スライムを倒した
　　あたしを　ほめちぎりなさい。

マリベル「敵の急所を　つくなんて
　　ホレなおしちゃうわ　アルス。
　　なーんちゃってね。

マリベル「あたしに　かかれば
　　そこらへんの魔物なんか
　　指先ひとつで　ダウンよ。

マリベル「ガボが　急所づきを
　　決めるなんて　くやしいわ。
　　あたしも　負けてられないわね。

マリベル「そばで　見ててあげるから
　　新手の魔物の　相手は
　　あんたが　しなさいよ。

マリベル「スライムとは
　　もう　戦ったことがあるから
　　新鮮味に　欠けるわね。

マリベル「あーあ　歩いてるときに
　　キズを　治しとけばよかった。

マリベル「死にそうなのに
　　これから　戦えっていうの？
　　あんた　あたしを殺す気？

マリベル「つらそうね。
　　あんた　戦うまえに　キズを
　　治したほうが　いいんじゃない？

マリベル「死にたくなかったら
　　うしろで　身を守ってなさい。
　　今日だけ　特別に　ゆるすわ。

マリベル「ガボだけ
　　元気が　ないようだけど。
　　ちゃんと　戦えるのかしら？

マリベル「どうして　もっと早く
　　アイラのキズを
　　治してあげなかったのよっ！

マリベル「あったまくるわね。
　　どうして敵は　ピンチのときを
　　えらんで　出てくるのよっ！

マリベル「まさか　こんな状態で
　　戦う気じゃ　ないでしょうね。
　　あたしは　絶対にイヤよ！

マリベル「ちょっと　アルス。
　　倒れられると　めんどうだから
　　さっさと　キズを治しなさいよ。

マリベル「残った魔力が
　　あと　わずかなら　ここで
　　いっぱつ　デカイのを　かましてよ！

マリベル「ちょっと　アルス。
　　魔力がないなら　気力を使って
　　呪文を　となえなさいよ。

マリベル「アルス！　マヌーサが
　　かかってるからって　こうげきを
　　はずしたら　しょうちしないわよ。

マリベル「あんたの魔法が　使えたら
　　ちょっとは　楽ができるのにぃ！
　　ホント　頼りないんだから。

マリベル「倒れる前に　あたしが
　　回復してあげるから　どーんと
　　キズついてらっしゃい！

マリベル「近づかないで！
　　あんたの毒が　あたしに
　　うつったら　どうすんのよっ！

マリベル「さあ　アルス！
　　敵を　焼きつくしなさい。

マリベル「あんたって　冷たいわね。
　　あたしが　大ケガしてるって
　　わかってて　ほっといたんでしょ！

マリベル「魔力が　つきそうだから
　　今は呪文をとなえたくないわ。

マリベル「魔法が使えない　あたしを
　　たんに　足手まといなだけだって
　　思ってんじゃ　ないでしょうね。

マリベル「あー　うっとうしいわね！
　　マヌーサのせいで　敵だけでなく
　　あんたの顔まで　ゆがんで見えるわ。

マリベル「くぅ〜　むかつくわね。
　　魔法さえ使えれば　ずばばーんって
　　敵を　ふっとばしてやるのにっ！

マリベル「あたしへの　こうげきは
　　ぜんぶ　アルスが受けなさいよ。
　　あたし　今　キズつきやすいんだから。

マリベル「あたしに　戦えとか
　　言うまえに　まず　この毒を
　　なんとかしてちょうだいよ！

マリベル「ちょっと　アルス！
　　チカラつきた　ガボを
　　ほっとくつもりなの？

マリベル「マヒした　アイラを
　　ほっといたら　あとが恐いわよ。
　　はやく　なんとかしたら？

マリベル「このままだと　ガボは
　　眠ってるうちに　魔物に　なぐられて
　　永遠の眠りにつくわよ。

マリベル「ちょっと　見なさいって。
　　ガボが　キズだらけじゃないの！
　　はやく　治してあげなさいよ。

マリベル「バカスカ　魔法を
　　使いまくったせいで　アイラは
　　魔力が　つきかけてるみたいよ。

マリベル「魔力が　からっぽでも
　　ガボは　アルス以上に
　　よく　がんばってるわね　うんうん。

マリベル「混乱した　ガボって
　　ホント　たちが悪いわね。
　　なんとかしてよ　アルス。

マリベル「マヌーサに　かかるなんて
　　ガボの修業が　足りないからよ。
　　あんたも　そう思うでしょ？

マリベル「ガボが　魔法を
　　使えないぶん　あんたが　いつもの
　　2倍　魔法を使えばいいのよ。

マリベル「忘れてないわよね。
　　今のガボは　いつもより
　　痛がり屋さんなんだからね。

マリベル「毒におかされた
　　ガボを　ほっとくなんて
　　リーダー失格よ　アルス。

マリベル「ねえねえ　アルス。
　　ドラゴンになった　メルビンって
　　とっても　頼もしいわね。

マリベル「あたしと　あんただけで
　　敵に勝てるはずないでしょ。
　　だから逃げるのよ！　はやく！

マリベル「アルス！
　　あっ…あんた　どうでもいいから
　　はやく　なんとかしなさいよっ！

【ゴーレム戦】
マリベル「こんな　バカでかいヤツに
　　ほ……本当に　勝てるのぉ！？

【チョッキンガー戦】
マリベル「……こんなのが
　　悪いヤツの　親玉なの！？
　　ウソでしょぉ〜？

【マチルダ戦】
マリベル「……どういうこと？
　　なんなのよ　これは……。

【炎の巨人戦】
マリベル「うわっ　むちゃくちゃ
　　あつくるしそうなのが　出てきたわね！

【デス・アミーゴ戦】
マリベル「なに　こいつ！
　　人を　小バカに　したような
　　顔してるわね！
マリベル「だけど　人間を動物に
　　変えちゃう　恐ろしいやつでしょ。
　　アルス　油断しちゃだめよ！

【フォロッド兵戦】
マリベル「あたしたちのチカラ
　　見せてやりましょう　アルス。

【からくり兵戦】
マリベル「こんな　からくりに
　　負けるわけには　いかないわよ！

【からくり兵戦】
マリベル「しょせん　作り物ね。
　　これなら　楽勝よ　アルス！

【マシンマスター戦】
マリベル「ふん　からくり兵の
　　親玉にしては　弱っちそうじゃない。

【デスマシーン戦】
マリベル「こ　こいつは　ちょっと
　　今までの　からくり兵とは
　　ちがいそうね……。

【あめふらし戦】
マリベル「あいつを倒せば
　　町の人たちが　元どおりに
　　なるんじゃないかしら。

【洞窟魔人戦】
マリベル「あの魔物を　倒せば
　　ここで　死んでいった人たちの
　　供養になるはずよ。

【スイフー戦】
マリベル「ちょっと　どういうこと？
　　何で　あたしたちが　スイフーと
　　戦わなくちゃ　ならないのよっ！

【ボーンライダー戦】
マリベル「あいつ！　死んだ人を
　　いたぶるなんて　サイテーよ！
　　アルス　行くわよっ！

【ピグモンエビル戦】
マリベル「アルス　わかってるわね？
　　さっさと　こいつら　やっつけて
　　あの女の人を　助けるのよ！

【ピグモンエビル戦】
マリベル「魔王像の外で　戦ったのと
　　おんなじヤツだわ。
　　弱点も　わかってるし　楽勝ね！

【セト戦】
マリベル「今までの魔物よりも
　　根性の悪さも　強さも　かなり上よ。
　　アルス　気をつけなさいよ！

【怪しい男戦】
マリベル「な　なによ　こいつ！
　　あたしたちと　戦おうっての？

【井戸魔神戦】
マリベル「井戸の中に　また　井戸を
　　作ってるなんて　非常識なヤツね〜。

【ウルフデビル戦】
マリベル「作戦が　失敗したからって
　　ヤケになって　あばれるなんて
　　こいつ　三流の魔物ね。

【タイムマスター戦】
マリベル「後ろにある　砂時計も
　　気になるけど　とりあえず
　　こいつを　倒しちゃうわよ。

【海底のゴースト戦】
マリベル「こ　これは　ちょっと
　　戦いにくいわね。
　　……どうする　アルス？

【グラコス戦】
マリベル「陸地を　まるまる　海に
　　しずめちゃったりするだけあって
　　さすがに　手強そうなヤツね。

【キングスライム戦】
マリベル「なによ　こいつ
　　かんむりなんか　かぶっちゃって。
　　スライムのくせに　ナマイキね。

【ギガミュータント戦】
マリベル「はあ〜。
　　よくも　まあ　あんな図体で
　　ここまで　飛んできたモンね。

【グラコス5世戦】
マリベル「あたしたちが　自分の先祖の
　　カタキだとは　知らないでしょうけど
　　これも　因縁ってヤツよね。

【竜騎兵戦】
マリベル「アルス　わかる？
　　橋のところにいた　魔物の隊長よ。
　　きっと　こいつが　神父さまを！

【ボルンガ戦】
マリベル「ふん。あんまり
　　かしこそうな　顔してないわね。
マリベル「でも　こういうのに限って
　　チカラは　強いんだから
　　気を抜いちゃだめよ。

【闇のドラゴン戦】
マリベル「こ　こいつが……
　　闇の…ドラゴン！？

【ヘルバオム戦】
マリベル「うええ。近くで見ると
　　すっごく　気持ち悪いじゃないよ。
　　これでも　植物なの！？

【チビィ戦】
マリベル「……なんて言うか　さすがに
　　ちょっと　やりにくいわね。

【ヘルワーム戦】
マリベル「こいつらが　相手なら
　　思うぞんぶん　戦えるってもんね。
　　お化け虫め〜　カクゴしなさい！

【メディルの使い戦】
マリベル「きーっ！！
　　待ち伏せしてるなんて
　　ほんっとに　むかつくヤツね！

【ゼッペル戦】
マリベル「信じらんない……。
　　なんなの　この気は……。

【ゼッペル戦】
マリベル「今度は　さっきより
　　気が　落ちてる……。
　　アルス！　行けそうよ！

【リザードマン戦】
マリベル「村の中まで　入ってくるなんて
　　こいつら　ふつうじゃないわよ！

【炎の精霊戦】
マリベル「こ　これが　精霊なの……。
　　あたしたち　こんなのに　ほんとに
　　勝てるの　アルス！？

【ネイルビースト戦】
マリベル「めんどくさーい。
　　別に　あいつらなんか
　　放っとけば　いいじゃないの。

【ボーンフィッシュ戦】
マリベル「あいつ　なんかクサいわよ！
　　あ〜　ヤダヤダ！
　　さっさと　やっつけてよね！

【お化けヒトデ戦】
マリベル「なんで　このマリベルさまが
　　3バカのために　戦わなきゃ
　　ならないわけ？　冗談じゃないわよ！

【精霊戦】
マリベル「こ…の人たちって　精霊！？
　　あ…あたしたち　戦うわけ！？

マリベル「とにかく　どうあっても
　　この精霊に　勝つよりほか
　　道は　ないってわけね……。

マリベル「アルス　いい！？
　　相手が　精霊だからって
　　えんりょは　いらないからねっ！

【オルゴ・デミーラ戦】
マリベル「こ　これが　魔王？　ハン
　　た　たいしたことないじゃない。

マリベル「ちょっと　ちょっとお！
　　こんなヤツに　ほんとに
　　あたしたち　勝てるの！？

マリベル「あ　あたし　やっぱり
　　来ないほうが　よかったかも……。
　　アルス　なんとかしなさいよ！

【オルゴ・デミーラ第2形態戦】
マリベル「この人のどこが美しいの？
　　バッカじゃないのっ！
マリベル「それに　あたしは
　　ぼうやじゃないっていうのっ。

【オルゴ・デミーラ第3形態戦】
マリベル「ふ〜ん。ついに　正体を
　　あらわしたってとこね。

【オルゴ・デミーラ最終形態戦】
マリベル「うわ〜　気持ちわるい…。
　　もう　ぐちょぐちょって感じね。

マリベル「アルス　ほんとに
　　あたしたち　魔王なんかに
　　勝てるのかなあ……。

マリベル「くうーっ　さすが
　　魔王ってだけあって　しぶといわね。
　　はやく　やられちゃいなさい！

マリベル「アルス　だいじょうぶ？
　　あんたが　しっかりしてないと
　　勝てるものも　勝てないんだからね！

【神様戦】
マリベル「神さまを　やっつけたら
　　あたしたちが　神さまより
　　強いことが　証明されるわねっ！

マリベル「神さまが　相手だからって
　　ビビるんじゃないわよっ！
　　アルスっ！！

マリベル「さあ！　今回も
　　全開でいくわよっ！！　アルス！
　　足　引っ張らないようにねっ！！

マリベル「アルス　あんた　バカ！？
　　話してるヒマがあったら
　　さっさと　攻撃しなさいよっ！！

【神様戦(移民の町)】
マリベル「フフン！　あたしの
　　すばらしい戦いぶりで
　　町の人の　ド肝を抜いてやるわっ！

 マリベル「この華麗な　マリベルさまが
　　今度こそ　じじいに
　　ぎゃふんと　言わせてやるわっ！

 マリベル「町の中だけど　今回も
　　思いっきり　戦ってやるわ！
　　なんかあっても　神さまのせいだし！

マリベル「もうっ！　あたしが
　　こんなに　活躍してるのに
　　町の人　だれも見てないじゃないっ！

マリベル「目立つんじゃないわよ！
　　アルスっ！　神さまに
　　トドメをさすのは　あたしだからね！

【イノップ＆ゴンズ戦(西の洞くつ)】
マリベル「にくたらしいわね！
　　人間から　うばったチカラで
　　強化されてるなんて　ひきょうよ。

マリベル「こいつらと　戦うのがイヤで
　　フーラルのヤツ　あたしたちを
　　オトリにして　逃げたんだわ！

【イノップ＆ゴンズ戦】
マリベル「フォズ大神官のおかげで
　　敵は　チカラを出し切れないから
　　勝てる見込みは　じゅうぶんよ！

【マンイーター戦】
マリベル「し　信じられないわ。
　　あんな　気持ち悪いヤツが　今まで
　　ネリスに　化けてたっていうの。

【第1戦】
マリベル「とうぜん　相手は
　　チカラを　取り戻してるんだから
　　油断しちゃダメよ　アルス。

【第2戦】
マリベル「ウデっぷしの強そうな
　　戦士の相手は　あんたにまかせるわ。

【第3戦】
マリベル「神父まで　この決闘に
　　参加してるなんて　世も末ね……。

【第4戦】
マリベル「どうでも　いいけどさ
　　この決闘に　出てる人たちって
　　みーんな　人相わるいよね。

【第5戦】
マリベル「ただ　ちょっと　人よりも
　　チカラ持ちなだけってヤツまで
　　この決闘に　出てるの？

【ネリス戦】
マリベル「ネリスは　あとまわしにして
　　まずは　まわりにいる　魔物から
　　やっつけなさい。いいわね？

【アントリア戦】
マリベル「こいつを　倒すことに
　　なんの　ためらいもないわ。

【山賊戦】
マリベル「たかが　山賊のくせに
　　マリベルと　その仲間たちに
　　ケンカを売るとは　いい度胸ね。

【山賊のカシラ戦】
マリベル「あんな　ちんちくりんが
　　山賊のかしらなわけ　ないわ。
　　きっと　黒幕が　ひかえてるはずよ！

マリベル「もうイヤ！
　　なんでキーファが死んじゃうのよ！？
　　もう　フィッシュベルに帰るっ！

マリベル「あら　スライムが
　　急に　動かなくなったわ？
　　あれって　マヒしているのかしら。

マリベル「あんた　いいかげんにしてよ！
　　こんな時に　しびれを治すのって
　　メチャメチャ　たいへんなんだから！

マリベル「あら　動けるわ。
　　どうなってるのかしら？

マリベル「やだっ！
　　スライムが　また
　　動き出しちゃったわよ！

マリベル「スライム……。
　　ホントに寝たのよね。
　　寝てるわよね！？

マリベル「アルス　アンタねえ
　　どうして　こんな危険な状況で
　　眠れたりするわけ？　信じらんない！

マリベル「アルス　起きたわね！？
　　もうちょっと　しっかりしなさいよ！

マリベル「キーファのやつ
　　やっと起きたわね！
　　あきれたモンだわっ。

マリベル「ほ〜ら　アルス。
　　ちゃんと　キーファを起こしたわよ。

マリベル「やだ！　ここ　どこよ！？
　　あたしのベッドは？　おうちは？
　　なんで　魔物がいんのよー！！

マリベル「やっぱり　寝てるうちに
　　逃げちゃえば　よかったのよ〜！！
　　キャー！！　キャー！！

マリベル「もうっ　アルス！
　　あんた　そんな体で　あたしを
　　ちゃんと　守れるわけないでしょ！

マリベル「あたし　どうしちゃったの？
　　カラダが　急に弱くなったみたい。
　　フラフラするの……。

マリベル「こんなもんかな？
　　これで　スライムも
　　倒しやすくなった　はず！

マリベル「あら？　あらら？　あらー。
　　なんだか　あたし　すごーく
　　じょうぶになった　ような？

マリベル「えっと…　マヌーサって
　　効果はなんだったっけ？
　　よくわかんないで使っちゃった。

マリベル「アルス！
　　キズ治したんなら　あいつを
　　やっつけて！　たのんだわよ。

マリベル「ちゃんと　キズは
　　治ったみたいね。良かった！

マリベル「ありがと　マチルダ。
　　さっきは　あやうく
　　死んじゃうところだったわよ。

マリベル「こういうとき
　　ホントに　頼れるのは
　　自分だけだって　気づいたわ！

マリベル「ふう。
　　やくそうって　いいわね。
　　さっきのキズが　治っちゃった。

マリベル「なによ　あんた　まさか
　　魔法が使えなくなったって
　　言うんじゃないでしょうね？

マリベル「もう　キーファったら
　　こんな時に　踊り出すなんて
　　信じられない！

マリベル「キーファって
　　あれくらいのことで
　　びっくりしちゃうんだ。

マリベル「ハァ…　ハァ……
　　ムリヤリ踊らされるのが
　　こんなに辛いとは思わなかったわ。

マリベル「………あ〜〜！
　　びっくりした！！

マリベル「ちょっと　アルス！
　　空振りしてないで　早く
　　敵を　やっつけちゃってよね！

マリベル「やっぱり　だめだわ！
　　あたし戦いになんか　向いてない！

マリベル「トロいあんたでも
　　こうげきを　かわせるのね。
　　火事場のくそヂカラってやつかしら？

マリベル「あ〜　びっくりした！
　　もう少しで　こうげきが
　　当たっちゃうところだったわ。

マリベル「もう！　なんで！？
　　なんで　あたしの魔法が
　　効かないのよー！

マリベル「きゃ〜！　きゃ〜！
　　さっきのやつ　このあたしに
　　呪文かけようとしたわ！

マリベル「きゃ〜！　きゃ〜！
　　なんで？　どうして
　　逃げられないの〜？

マリベル「ちょっと　アルス！
　　チンタラやってないで
　　早く　あいつを　倒してよ〜！

マリベル「なによ　アルス！
　　そもそも　このかよわいあたしに
　　戦わせようってのがムリなのよ。

マリベル「え？　さっき　あんた
　　敵のこうげきを　かわしたの？
　　そんなの見てる　余裕ないわよ！

マリベル「アルス　早くあいつを
　　倒してよ〜！

マリベル「きゃ〜！　こうげきに
　　当たらなかったわ〜！
　　あたしって　すっご〜〜い！！

マリベル「いった〜〜いっ！
　　なんで　あたしが痛いの？
　　なんだか　なっとくいかないわ。

マリベル「あたしに　指図するの？
　　…まあいいけど　そのかわり
　　ちゃんと　あたしを守ってよね！

マリベル「キーファの作戦が
　　変わったのね。それって
　　どういうヤツなの？

マリベル「あんたバカ？
　　身を守ってないで
　　あいつを　やっつけてよ〜！

マリベル「な…なによ〜！？
　　人に　身を守ってろなんて言って
　　まだ　終わってないじゃない〜！

マリベル「ちょ…ちょっと　アルス！
　　今の　こうげき　どうやったの？
　　あたしにも　おしえなさいよ！

マリベル「見た見た？　アルス？
　　今のあたしみたいに　あんたも
　　もっと　がんばるのよっ！

マリベル「仲間を　呼ぶなんて
　　いくらなんでも　そんなのなしよ！
　　アルス！　言ってやんなさい！

マリベル「スライムのヤツ
　　あたしの美しさに　おそれをなして
　　逃げ出したのね　きっと。

マリベル「何やってんのよ　アルス！
　　あそんでるヒマがあるなら
　　もっと　まじめに戦いなさいよ！

マリベル「な…なんで
　　メガザルロックのヤツ
　　あんなに　リキんでるの？

マリベル「アルスっ！
　　あんたが　ボサッとしてるから
　　敵に先に　こうげきされたのよっ！

マリベル「先手を取られる
　　向こうが　バカなんだから
　　えんりょなしで　行くわよ！

マリベル「ドンくさい　アルスが
　　魔物を　たおすなんて……
　　マグレじゃなきゃ　きっと夢だわ！

マリベル「うー…　やっつけちゃった。
　　うらむなら　あたしじゃなくて
　　アルスを　うらむのよ。

マリベル「な　なんなのよ　さっきの
　　スライムの　うごきは！

マリベル「やだっ　新しい敵よ！
　　こ…　こわくなんか　ないけど
　　あんたから　いきなさい！

マリベル「前に　戦ったことある相手ね。
　　あんまり　何度も見たいカオじゃ
　　ないんだけど……

マリベル「まずいわ　まずいわっ！
　　アルス！　あんた　あたしの体力を
　　ちゃんと考えて　戦いなさいよ！

マリベル「やばい　やばい　やばいっ！
　　絶対に　やばいわっ！　アルス！
　　あたしの体力を　なんとかしてよ！

マリベル「アルス。あんた　ちょっと
　　カオ色　わるいみたいだけど
　　ちゃんと　戦えるんでしょうね？

マリベル「アルス！
　　あんた　自分の体力くらい
　　ちゃんと　自分で管理しなさいよ！

マリベル「キーファの体力　落ちてる！
　　アルス！　ちゃんと見てなさいよ！

マリベル「まずいわね。
　　このままじゃ　キーファが
　　あぶない……。どうすればいいのっ？

マリベル「こんな状況で　どー戦うのよ？
　　アルスが　ガボの分まで
　　がんばってよね！

マリベル「あたしの　魔法も
　　無限に使えるわけじゃないから
　　あとのこと　考えといてね！

マリベル「もう　いいかげん
　　魔力がピンチだわ。アルスっ！
　　あたしに　たよりすぎてない！？

マリベル「フフン！
　　魔法が使えなくても　あたしは
　　そんな簡単に　あきらめないわよ！

マリベル「アルス　あんた
　　魔法を　ムダづかいしてないわよね！

マリベル「いいこと？　アルス！
　　残った魔力は　あたしのためだけに
　　使いなさいよ！

マリベル「あんた　よくそこまで
　　魔法を使い切ったわね。
　　ふつう　ちょっとは残しとくもんよ。

マリベル「こんな所で　出くわすなんて
　　ホントに魔物って　こわいわね。

マリベル「アルス！
　　あんたが　こんな所を歩くから
　　魔物になんか　出くわすのよっ！

マリベル「アルス！
　　あんた　魔物がいる所ばっかり
　　えらんで歩いてないでしょうねっ！

マリベル「きゃー！　きゃー！
　　ままま　魔物が出たわ！！

マリベル「きゃー！
　　しばらく　会わなかったから
　　安心してたのにーっ。

マリベル「あら？　あたし
　　武器をなにも　持ってなかったっけ？

マリベル「ちょっと　アルス！
　　あたし　防具なんにもないわよ。
　　どうしろって　いうの！

マリベル「あいつ仲間呼ぶよ！
　　あたし　覚えてるもん！
　　呼ばれる前に　なんとかしてよね！

マリベル「この連中相手なら　わざわざ
　　この　マリベルさまが　手をくだす
　　必要も　なさそうね。

マリベル「1匹だろうと　何匹だろうと
　　魔物は　魔物よ！

マリベル「なによなによ。
　　数をそろえて　あたしたちを
　　倒そうってわけ！？

マリベル「わっ！　同じカオばっかし！
　　　どうみても　違いがわからないわ。

マリベル「なんで　こんな連中が
　　いっしょに　出てくるのよー！

マリベル「ねえ　アルス
　　このまま　逃げちゃいましょうよ。

マリベル「なんで　あたしが
　　戦わなくちゃ　いけないのよ……。

マリベル「ちょっと　アルス
　　あんたが　まっさきに　倒れちゃ
　　話に　なんないのよ！

マリベル「ちょっと　アルス
　　魔力は　もっと　大事にしないと
　　ダメなんじゃないの！

マリベル「なによ　アルス。
　　魔力が　カラッポじゃないの！
　　だから　ムダづかいは　やめろって。

マリベル「アルス！
　　なんで　目なんか　こすってるのよ！
　　ちゃんと　戦ってよね！

マリベル「呪文封じなんて
　　いやらしい　こうげきをする魔物ね！

マリベル「アルス　さっき
　　魔物に　ヘンな　こうげき
　　食らわなかった？

マリベル「あ　あたし　もう……。
　　ダメ……かも……。

マリベル「あっ　あたしの魔力
　　もう　あんまり　ないじゃない！
　　呪文となえるの　やめようかしら。

マリベル「あたし　魔力が　ないわ！
　　ど　どうすればいいの　アルス！？

マリベル「あれあれ　なんか
　　アルスの姿が　3つにも4つにも
　　見えるわ。いやー！

マリベル「あれあれ　あたし
　　呪文が　使えなくなってる！
　　どどど　どうしよう！

マリベル「い…いやだわ……。
　　身の守りが　下がったら
　　戦いが恐くなって来たわ。

マリベル「いや　いやよ！
　　き　きっと次は　あたしが
　　死んじゃうんだわ！

マリベル「ちょっと　ガボ
　　だいじょうぶなの？
　　ウンともスンとも　いわないわよ！

マリベル「キーファの　ばか！
　　眠ってる場合じゃないのよ！

マリベル「きゃー　キーファ！
　　キズは浅いわよ　しっかりしなさい！

マリベル「アルス！　ガボの
　　ようすが　ヘンだわ！
　　敵が　よく見えてないみたい！

マリベル「キーファの　ようすが変よ！
　　あたしが　ちょっと
　　ぶつかっただけで　痛がってる！

マリベル「あたしたち　きっと
　　もうダメよ　そうよ　ダメなんだわ。
　　アルスの　せいだからね！！

マリベル「ちょ　ちょっと！
　　キーファったら　ま　まさか
　　死んじゃったの？　うそでしょ〜！

マリベル「やだー！！　倒しても　すぐ
　　生き返るだなんて　きもち悪い！
　　アルス　なんとかしてよ！

マリベル「見て！　魔物がマヒしたわ！
　　でも　それを　あんたがやったなんて
　　信じらんない！

マリベル「ちょっと　さわんないでよ！
　　あたしにまで　ビリビリが
　　うつったら　どうするのよ！

マリベル「どんな　生き物でも
　　寝顔は……
　　あの魔物は　かわいくな〜い！

マリベル「あんたが　寝ちゃったから
　　魔物が　み〜んな　こっちに
　　来ちゃったじゃないのさ！

マリベル「こんな　ところまで来て
　　寝ている　アルスを起こすなんて
　　思ってもみなかったわよ。もう！

マリベル「キーファが　起きたわね。
　　でも　あたしが寝かされちゃったら
　　あんたが　ちゃんと起こしてよ！

マリベル「あんたたち　みんな
　　あたしを　守るのが役目でしょっ！
　　寝ちゃだめー！！

マリベル「ま　まさか　アルス
　　寝てる間に　ヘンなこと
　　しなかったでしょうね！

マリベル「ね　ね〜むれ〜　よい子よ〜
　　……やっぱ　寝ないわね。
　　ど　どうしようっ　アルス！！

マリベル「アルス　あんた
　　足が　フラついてるんじゃない？
　　なんだか　心配だわ……。

マリベル「アルスったら　何したの？
　　身体にチカラがみなぎってくるわ！
　　剣も矢も　はねかえしちゃいそうよ！

マリベル「おっかしいわね。
　　なんで魔法が　使えないのよ。
　　あいつ　あたしに何をしたの？

マリベル「なに　フラついてんのよ。
　　あんた　ちゃんと敵が見えてる？

マリベル「あたしが　呪文をかけた
　　敵が　キョロキョロしてるわ。
　　これって　成功したってことよね？

マリベル「自分ばっか　回復しないで
　　あたしのキズも　なおしてよ。

マリベル「ムリすんじゃないわよ。
　　言ってくれれば　あんたの
　　キズくらい　治してあげるんだから。

マリベル「大ピンチになる前に
　　回復してもらえて　よかったわ。
　　マチルダに　感謝ね。

マリベル「どうせ　治しても治しても
　　結局　キズだらけになるのよ。
　　もう　痛いのはイヤだな……。

マリベル「キズが　ふさがったのは
　　やくそうの　おかげよ。
　　持ってて　よかったわ。

マリベル「ご　誤解しないでよ。
　　さっき踊ったのは　あれは
　　あたしの意志じゃないんだから。

マリベル「はあ　はあ……。
　　あー　ビックリした。
　　心臓とまるかと思ったわ。

マリベル「ハズしちゃだめー！
　　こんな時は　真剣にやってよね！

マリベル「空振りぐらい　大目にみてよ。
　　まだ　武器をもって戦うことに
　　なれていないんだからっ！

マリベル「あぶなかったわね。
　　もし　さっきのが当たってたら
　　あんたは　大ケガよ。

マリベル「ふうー　助かった。
　　さっきのを　まともに食らったら
　　大ケガしてたかも……。

マリベル「おっかしいわねえ。
　　なんで　さっきかけた呪文は
　　失敗したのかしら……。

マリベル「あー　もう！
　　バカバカッ！　見逃してくれたって
　　いいじゃないのよっ！

マリベル「言いたかないけどさ
　　あんたのこうげきを　受けても
　　敵は　全然キズついてないみたいよ。

マリベル「全力でやったのに
　　全然　ききめナシよ。
　　あたし……怖いわ。

マリベル「どうせ　まぐれでしょ。
　　次も　あんたが　敵のこうげきを
　　かわせたら　ホメてあげるけど。

マリベル「もしかして　アルスが
　　未熟だから　こうげきを
　　かわされたんじゃ……。

マリベル「さっきは　ラッキーだったわ。
　　あたしも　ねらって　敵の攻撃を
　　かわせたわけじゃ　ないしさ。

マリベル「だってー　敵の動きが
　　すばやくて　おっつかないんだもん。
　　かわされるのも　ムリないでしょ。

マリベル「あたしんとこに来た
　　攻撃って　キーファが
　　受けるはずだったんじゃないの！？

マリベル「アルスの命令で
　　作戦変更ってのが　あたしには
　　納得いかないのよねー。

マリベル「キーファの作戦を変えたの？
　　うまくいくと　いいわね！

マリベル「ずるい　ずるい
　　あんたも　ちゃんと戦ってよ。

マリベル「い　今みたいに
　　身を守っていれば　よかったのよね？

マリベル「アルスが　あんなに
　　すごい　こうげきをするなんて……
　　マグレって　こわいわね。

マリベル「あたしったら　ひょっとして
　　戦いの才能も　あるのかしら？
　　ああ　自分の才能が　こわいわ。

マリベル「どうすんのよ　アルス！
　　魔物が　魔物を呼んで　このままじゃ
　　魔物だらけに　なっちゃうわよ！

マリベル「まあ　魔物が逃げるなんて……
　　おくびょうなヤツで　たすかったわ。

マリベル「アルスのバカ〜！
　　こんな時に　なにやってんのよ〜！

マリベル「炎の巨人が
　　あたしを　ねらってる気がする……
　　アルス　な　なんとかしてよ！

マリベル「うぅ。急に　魔物が
　　おそってくるなんて……。
　　こういうのって　心臓に　悪いわ。

マリベル「こっちが　近づいてるのに
　　気づかないなんて　けっこう
　　にぶい魔物も　いるものなのね。

マリベル「もう　魔物なんて
　　見たくもないのに……なんで
　　次々　新しいのが　出てくるのよ！

マリベル「できることなら　あの魔物の
　　カオは　2度と　見たくなかったわ。
　　……言っても　仕方ないけどさ。

マリベル「いつの間にか　ボロボロだわ。
　　……まったく　アルスなんかに
　　ついてくるんじゃなかった！

マリベル「あたし　こんなトコで
　　魔物に　やられちゃうの？
　　ああっ　神さま！

マリベル「うわ　いったそーね。
　　人間て　それくらい　ケガしてても
　　立ってられるモンなんだ。

マリベル「アルス！　あんた
　　やせがまんしてんじゃないわよ。
　　はやく　そのキズ　治しなさいよ。

マリベル「ちょっと　キーファを
　　なんとか　してやれないの？
　　いたそうで　見てらんないわ。

マリベル「ちょっと　キーファが
　　今にも　たおれちゃいそうよ。
　　は　はやく　なんとかしないと！

マリベル「ちょっと！　今は
　　キーファが　やられてんのよ。
　　こんな状態で　戦うつもりなの？

マリベル「ちょっと　呪文を
　　つかいすぎちゃったかな？
　　かげんが　よくわかんないのよね。

マリベル「うう。魔力が　少なくなると
　　急に　不安になってくるわ。

マリベル「もうダメ！　呪文は
　　打ち止めだわ。どうしよう？
　　あたし　戦うの苦手なのに……。

マリベル「アルス！　少しは魔力を
　　回復用に　とっといた方いいわよ！
　　イザって時に　必要なんだから。

マリベル「あたしに　ホイミが使えれば
　　アルスだけに　回復を
　　たよんなくてもすむのに……。

マリベル「どうすんのよ　アルス！？
　　考えなしに　魔力を使っちゃって。
　　ホイミ使えんの　あんただけなのよ。

マリベル「足は　よごれるは
　　いたい思いはするは　あげくに
　　魔物は出るは……最低だわ。

マリベル「どうして　こう次から次へと
　　魔物たちが　おそってくるのよ〜！？

マリベル「も〜〜っ！！
　　なんなのよ〜〜っ！　こいつら
　　なんなの〜〜！？

マリベル「いや〜〜ん！
　　あたし　戦いたくなんて
　　ないのにい〜！

マリベル「防具なんて　ダサくてきらい。
　　で　でも　着てないと
　　ちょっと　こわいかも……。

マリベル「きゃっ！　こいつらって
　　たしか　いや〜な呪文
　　使わなかった？

マリベル「あ〜あ。あたし女の子なのに
　　こんな魔物より　強いなんて
　　やんなっちゃうわ。

マリベル「たとえ　1匹だけだって
　　魔物なんて　大キライよ〜っ！

マリベル「なんなの　この魔物たち！
　　こんな大勢で　あたしたちを
　　おそうなんて　ひきょうよっ！

マリベル「やだあ〜　魔物がたくさん！
　　気持ちわるい〜！　アルス
　　なんとかして！！

マリベル「これじゃ　どの魔物に
　　どれだけ　こうげきしたか
　　わかんなく　なっちゃうわよー。

マリベル「みんな　バラバラで
　　にぎやかなのは　けっこうだけど
　　あたしは1匹だって　ごめんだわ！

マリベル「なんだ　あたしたちに
　　気づいてないんじゃない。
　　もう　おどかさないでよねっ！

マリベル「あ〜もう！　早く
　　お家に　帰りた〜い！！

マリベル「やだっ　平気なの？
　　アルス！　あんたが　やられたら
　　誰が　あたしを　守るのよっ！

マリベル「アルスったら
　　たよりないわね……　もう　ほとんど
　　呪文つかえないんじゃないの？

マリベル「あら？　アルス　あんた
　　魔力がゼロじゃないの。薬草とか
　　ちゃんと持ってるんでしょうね。

マリベル「呪文を　封じるなんて
　　サイテ〜よね！　魔物って
　　なんて　いやなヤツなの！？

マリベル「え？　なによ
　　アルス　あんた　あたしに
　　助けてほしいの？

マリベル「ううっ……　なんで
　　こんな　痛い目に
　　あわなきゃいけないのよ〜！

マリベル「あら？　いつのまに
　　魔力が　こんなに
　　へったのかしら……？

マリベル「え〜！！　あたし　もう
　　呪文使えないの〜！？

マリベル「あれっ？　なによ
　　このキリは！？　前がよく
　　見えないじゃないのよ〜！

マリベル「グ…モゴモゴ　モゴゴ……
　　な　なによ　呪文が
　　となえられないじゃないの〜！

マリベル「うそ〜！　なんで〜！？
　　ガボが
　　やられちゃうなんて……。

マリベル「ねえ　マヒって
　　さめるのよね？　大丈夫よね？

マリベル「キーファったら
　　寝ちゃったの？　マジ！？

マリベル「ねえ　キーファ
　　あんた　顔色悪いけど
　　大丈夫なの？

マリベル「あら　キーファの
　　守りが弱くなっちゃったの？
　　ええと……　助けるには……と。

マリベル「ねえ　アルス
　　これって　夢よね？　仲間が
　　やられちゃうなんて……。