▼テンペ
ブライ「この村は　いろいろと
　　事情があるようですな。
　　ふーむ。

ブライ「感じますぞ。
　　村の奥に　われらを待ちかまえる
　　おそろしい気配を！

ブライ「ここが　テンペの村とは。
　　……ふーむ。
　　そういうことですか。

ブライ「なんと　怪物のため
　　何人もの娘子が　いけにえに！？
ブライ「おお！　もっと早くに
　　この事を　知っておけば！

ブライ「この二人が逃げれば
　　残された村人が　どうなることか。
ブライ「だからといって　われらが
　　手助けをせねばならぬわけでは
　　ありませんがな。

ブライ「男にくらべて　なんと立派な。
　　このブライが　かような　けなげな女性を
　　見殺しには　できませんな。

【はい】　　　　　　　　　　　　　　　　　　【いいえ】
ブライ「あせる気持ちは　　　　　　　　　　　ブライ「村長どのの　お気持ちは
　　ありましょうが　まずは　　　　　　　　　　　いたいほど　分かる。が……。
　　準備を　ととのえてから。　　　　　　　　ブライ「悲しいかな　今のわれらでは
ブライ「体調　装備　すべてが　　　　　　　　　　勝算が　ありませぬ。
　　最上の状態で　なければ。　　　　　　　　　　情けなや……。
　　油断は禁物ですぞ。

ブライ「敵は　手強そうですな。
　　気を　ひきしめて向かわねば。

ブライ「カゴの中に入れば
　　後もどりは　できませんぞ。
　　覚悟は　よろしいですかな。

▼テンペ(怪物討伐後)
ブライ「やれやれ。この年よりには
　　ちと　こたえましたわい。
　　はー　疲れた　疲れた。

ブライ「これで　姫様が
　　調子に乗らないとよいが。
　　ぶつぶつ……。

ブライ「道具屋のご主人も
　　元気になったようで。
　　フム。よかったですな。

ブライ「しかし　あの腰ぬけ男と
　　いっしょになって　果たして
　　幸せなのやら。

ブライ「武術大会など　とんでもない。
　　このご老人も　いらん事を
　　言いおってからに。ぶつぶつ。

ブライ「怪物よりも　神父どのの
　　だじゃれを　思い出すと
　　寒気がしてきますな。

ブライ「怪物めの　気配も
　　すっかり　消えております。
　　これでひと安心ですな。

ブライ「やれやれ　アホ詩人め
　　よけいな事を
　　ふきこんでくれおって……。

▼テンペ(夜)
ブライ「うむ　うむ。
　　民草の幸せあればこそ
　　王家も　栄えるのです。
ブライ「姫様にしては
　　よい事を　なさいましたな。

ブライ「むさくるしい若者に
　　感謝されても　ちっとも
　　うれしくありませんな。

ブライ「できれば　もう旅を
　　終わりにしたいもの
　　ですがな。ぶつぶつ。

▼フィールド
ブライ「お忍びで　旅するなど
　　年ごろの　姫君のする事とは
　　思えませんな。
ブライ「亡くなられた　お妃様に
　　似ていらっしゃるのは
　　お顔だけとは　情けなや。

ブライ「ふつうの姫なら　そろそろ
　　ホームシックにかかっても
　　よろしいというのに。ぶつぶつ。

▼フィールド(夜)
ブライ「姫様には　年よりを
　　いたわろうという　お気持ちは
　　ございませんのですかな？
ブライ「あー　つかれた。
　　あー　眠い。
　　おおっ　コシも痛い！
アリーナ「もうー！
　　うるさいわね　ブライは。
　　せっかく　いい気分なのに！

▼サントハイム
ブライ「ふつうの姫君ならば
　　あの玉座に　しとやかに
　　こしかけて　いるでしょうに。
ブライ「このじいの　育て方が
　　悪かったのでは……いやいや
　　そんなことはないはず。ぶつぶつ。

ブライ「板どころか　鉄のカベにでも
　　せぬかぎり　姫様を　止めることは
　　できないでしょうな……。はあー。

▼サントハイム(夜)
ブライ「年よりは　夜が早いのです。
　　あー　眠い。あーつらい。
　　ぶつぶつぶつ。

▼サラン
ブライ「だいたい　この者が
　　よけいな事を　言わなければ
　　よかったのです。
ブライ「城の近くで痛い目にあって
　　そうそうに　旅など
　　あきらめていれば　今ごろは……。