▼エンドール
ブライ「姫さま！　まずは王に会い
　　ごあいさつをなさいませ！
　　それが礼儀というものですぞ！

ブライ「こんな　ちゃらちゃらした町。
　　さわがしくて　落ちつかぬわ。
　　じいは　好きではありませんな！

ブライ「見るだけで　やめておけば
　　よいものを……ぶつぶつ。

ブライ「フン。この程度の富で
　　なにを　えらそうに。
　　イヤな女主人ですな！

ブライ「フム。わけあり……とは。
　　ますます王に　お会いせねば。
　　さあさ　城へ参りましょう！

ブライ「姫！　酔っぱらいなど
　　相手にしては　なりませんぞ！

ブライ「カジノに落とした　ムダ金は
　　エンドール王の懐に入るのですぞ！
　　かけ事など　もってのほか！

ブライ「歌はひどいが　あの詩人
　　かなりの魔法の使い手と見た。
　　人は　見かけによらぬものですな。

ブライ「大きくかければ　損も大きい。
　　小金を　コツコツふやすのが
　　かしこい　やり方です。

ブライ「カジノに落とした　ムダ金は
　　エンドール王の懐に入るのですぞ！
　　かけ事など　もってのほか！
ブライ「とはいえ　負けなければ
　　よいというものでして。
　　多少でしたら　気晴らしになるかと。

ブライ「出るなと言えば　姫は
　　だだをこねるに決まっておるし
　　止める手だてはないものか。ぶつぶつ。

ブライ「フム。城の守りの固さは
　　それだけ　外敵が強いということ。
ブライ「平和な　わが国と違い
　　この大陸の国々は　いろいろと
　　いさかいも　あるようですな。

ブライ「どいつもこいつも
　　武術大会　武術大会と
　　つまらんことで　さわぎおって！
ブライ「姫さまが　どんどん
　　その気になるではないか！
　　まったくけしからん。ぶつぶつ……。

ブライ「わが城よりも　いくぶん
　　広いようですが　つくりは
　　サントハイムのほうが上品ですな。

ブライ「そう　ふつうの姫ならば
　　あのように玉座にかしこまり
　　頼りなげにしているものです。
ブライ「それなのに　わが姫は。
　　あーなげかわしい。ぶつぶつ。

ブライ「気楽に　頼みおって！
　　わが姫にもしもの事があったら
　　どうしてくれる。ぶつぶつ。

ブライ「アホ……いやいや
　　軽はずみな王のために　姫君が
　　お困りとは　むごい話です。
ブライ「こうなれば　やはり
　　お助けするのが人情でしょうな。

ブライ「あの　アホ……いや
　　軽はずみの王めの　せいで
　　なんたることに。ぶつぶつ。

ブライ「エンドールの召使いにも
　　働き者は　いるようですな。

ブライ「器でない者が　玉座に座ると
　　国民は　苦労するようですな。
　　ほっほっほ　かわいそうに。

ブライ「デスピサロという名を聞くと
　　なにやら　胸がざわめきますな。
　　……不吉な。

ブライ「おしゃべりな男には
　　ロクな人間が　おりませんな！
　　またもや　よけいな事を。ぶつぶつ。
ブライ「サントハイムの一行が
　　城にしのびこみ　つかまるなど
　　もってのほかというに！

ブライ「よほど　デスピサロなる者に
　　ひどい目にあったと見える。
　　しかし　デスピサロとは何者か？

▼コロシアム
ブライ「とうとうコロシアムまで
　　来てしまうとは……。
　　はあー　なんたることか。

ブライ「うまいこと　エンドール王が
　　止めてくだされば……。
　　たぶんムリじゃろうがな。ぶつぶつ。

ブライ「あー　やかましいっ。
　　あー　汗くさいっ。
　　さっさと　ここを出ましょう。

ブライ「若い娘が　武術大会などで
　　おおさわぎとは　はしたない！
　　出場するのは　もっとひどい！

ブライ「姫でなく　老人が優勝しても
　　エンドールの姫君は　結婚せずに
　　すむ……のか？フム。
ブライ「このじいが　出るという手も
　　ありますが　まず　姫さまに
　　ジャマされるでしょうな。

▼エンドール(夜)
ブライ「今宵は　もう遅いですが
　　明朝いちばんに　エンドール王に
　　ごあいさつ　なさいませ！
ブライ「姫さま！　わかりましたな！

ブライ「フム……。
　　うわさに聞く大国　エンドールも
　　たいしたことは　ありませんな。

ブライ「夜ともなると　いっそう
　　あの娘も　つやを増して……。
ブライ「いやいや！
　　何でもございませんぞ。

ブライ「名は　そのものの真の姿を
　　あらわすと言いますな。
ブライ「ならば　不吉な名を持つ者は
　　わざわいの運び手……いや
　　これは考えすぎか。ぶつぶつ。

ブライ「ならば　さっさと　娘を
　　家の中に連れもどせばよいものを。
　　口先ばかりではないか。ぶつぶつ。

ブライ「年ごろの　姫君が
　　このような夜ふけに　ふらふらと
　　出歩くものではありませんぞ！

ブライ「夜の城で　しのび足など
　　まるで　どろぼうではないか！
　　あー　なさけないっ。ぶつぶつ。

ブライ「さっさと　宿屋で
　　のんびりしたいものですがな。
　　まったく。ぶつぶつぶつ。

ブライ「この男の言葉がたしかなら
　　デスピサロという者
　　ずいぶん頭が回るようですな。
ブライ「うーむ　やはり
　　姫さまを　お止めするべきか。
　　ぶつぶつ……。

ブライ「デスピサロ……デスピサロ……
　　どこかで聞いたような気が……。
　　いや　あれは……ぶつぶつ。

▼エンドール城(アリーナ死亡時)
ブライ「よその姫より　今は
　　われらが姫の身が大事。
　　早く 教会へ行かねば。

▼エンドール城(参加許可を得て)
ブライ「うー　さむいさむいっ。
　　冷えると　足腰が痛むのです。
　　さっさと地上に戻りますぞ。

▼エンドール(参加許可を得た夜)
ブライ「大会に出る以上は
　　姫には　優勝してもらいませんと。
　　しかし……ああ　はしたないっ。

▼フィールド
ブライ「出場するからには
　　かならずや　優勝なさいませ。
ブライ「まずは　じっくりと
　　ちからを　たくわえてから！
　　それが　利口と言うもの。

ブライ「武術大会で優勝する姫……。
　　美しき　とか　たおやかな　とか
　　姫らしい肩書きもあろうに。ぶつぶつ。

▼エンドールへの旅の扉
ブライ「…………。
ブライ「……ああ　イヤな物を見た。
　　うえーっぷ。

▼コロシアム(アリーナ死亡時)
ブライ「姫の知らぬうちに
　　すべて　かたづけようと思うたが
　　うーむ　アホ王め。