▼オラクルベリー
デボラ「ここのカジノには　何度か　パパや
　フローラといっしょに　来たことがあるわ。
　私は　遊ばせてもらえなかったけど。
デボラ「でも　今回は
　思うぞんぶん　楽しませてもらうわ。
　リュカっていう　サイフがいるし。

デボラ「今でこそ　にぎやかだけど
　ここの町って　ずっと昔は
　さびれた　村だったって話よ。
デボラ「村だって　なにかのきっかけで
　こんなふうに　華やかになるんだから
　あんたもいつかは　立派になれるわよ。

デボラ「私は別に
　お金をかせぎたいとは　思わないわ。
　だって　もともと　金持ちだから。
デボラ「もし　かせぎたくなっても
　それは　リュカの役目だし。

【はい】　　　　　　　　　　　　　　　　【いいえ】
デボラ「そういえば　昔　パパも　　　　　デボラ「そういえば　昔　パパも
　あの　のれんを　欲しがっていたわ。　　　あの　のれんを　欲しがっていたわ。
　……パパ以外にも　物好きがいるのね。　デボラ「パパって　昔から
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　変なものを　ほしがるクセがあるのよね。

デボラ「……リュカ。
　あの盾　しっかりしまっておきなさいよ。
　用心をするに　こしたことはないわ。

デボラ「カビくさい…　暗い…　せまい……。
　ねえ　リュカ
　早く用をすませて　ここを出るわよ。

デボラ「こんなところに　バニーとか……
　私には　理解できない光景だわ。

デボラ「私の　子供の頃からの夢は
　大勢のしもべを　はべらせて
　いい暮らしを　させてもらうことだったわ。

デボラ「いくら私でも　リュカが
　牢屋に入らなければ　いけなくなるような
　命令はしないから　安心してね。

デボラ「人さらいだなんて
　シュミの悪いことをするから
　バチが当たったのね。いい気味よ。

デボラ「リュカが　おじさんでも
　私は　お姉さまよ。
　そう　お姉さま。お姉さまなの！

デボラ「いくら子供でも
　この私を　おばさんだなんて　言ったら
　絶対に　許さないんだから。

デボラ「うちのパパも　今はあんなふうだけど
　若い頃は　冒険家だったらしいわ。
　とても　信じられないでしょうけど。

デボラ「昼間から寝ているだなんて
　本当に　いいご身分だこと。
　私も　あやかりたいものだわ。

デボラ「ウワサを流すのなら
　平和にした人間の　名前も
　ちゃんと　広めるべきよ。
デボラ「詩人なんだから
　そのくらい　調べてから話をしなさいよね。
　まったく…　使えない男だわ。

デボラ「……リュカ。
　あんたは　あんなマネをしたら
　許さないわよ。

デボラ「男をうまく　あやつるには
　女が　しっかりと　タヅナをとらないと
　ダメなのよ。私みたいに。

デボラ「あんたの　帰ってくるところは
　私のいる場所よ。
　言わなくても　わかっているでしょうけど。

デボラ「それなら　昼間は店を閉めて
　夜だけ　開くようにすればいいのに。
　少し考えれば　わかることよね。

デボラ「カジノって　楽しいけれど
　それほど　熱中できるものでもないわね。
　私が　金持ちだから　なのかしら。

デボラ「あくまで　カジノは　遊びだものね。
　お金になってしまったら　もう
　遊びじゃなくなるわ。

デボラ「めずらしい色の　スライムたちね。
　ああいう子たちを　ペットにできたら
　面白そうだわ。

デボラ「魔物も　人間みたいに
　天気を　気にするものなのね。
　ちょっとだけ　おどろいたわ。
デボラ「と　いうことは　どこかに
　魔物だけの町が　あったりしてね。
　まさかとは　思うけど。

デボラ「スライムと　いっしょに寝たら
　ぷにぷにしていて　気持ち良さそうね。
　今度　ためしてみようかしら。
デボラ「リュカなら
　私のために　スライムを何匹でも
　つれてきてくれるもの。ね　リュカ？
【はい】　　　　　　　　　　　　　　　　【いいえ】
デボラ「あんたって　本当に便利だわ。　　デボラ「あら　もしかして
　持つべきものは　使える　しもべよね。　　スライムに　やきもちを　やいているの？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　……え　ちがう？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　デボラ「抱きつくと　べとべとになるですって？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そ　そう…　まあ　リュカがそう言うなら
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今回だけは　ガマンしておいてあげるわ。

デボラ「あの　おじいさん
　スライムレースに　ハマりすぎね。
　見ているこっちは　面白いけど。

デボラ「よく　こんな大きなすごろく場を
　つくったものよね。感心するわ。

デボラ「サイコロの目を　思い通りに
　出せるように　改造することができてれば
　好きなだけ　勝てるのに。
デボラ「私は　勝つのが好きなのよ。
　たとえ　どんな手を　使ってもね。

デボラ「すごろくから
　人が落ちてくるのを見て　楽しむだなんて。
　つまらないことを　しているわね。
デボラ「見ているより　自分で落とすほうが
　面白いと思うんだけど。

デボラ「あなたも…　ってことは
　自分だって　落ちたってことじゃないの？
　人のことを　笑える立場なのかしら。

デボラ「大きく賭ける時は　落ち着くことが
　いちばん大切だって　パパが言ってたけど
　あの男　目が血走っていたわね。
デボラ「あれじゃ　失敗するでしょうね……
　まあ　私が損をするわけじゃないから
　どうでもいいけど。

デボラ「まあ…　悪くはないわね。
　でも　ああいうドレスが
　私が着たほうが　似合うと思うわ。

デボラ「本当は　ああいうドレスを着て
　旅をしたい　ところだけれど……
　あんまり　実用的じゃ　ないのよね。

デボラ「舞台に上がるなんて
　私にこそ　ふさわしいことよ。
　わかっているじゃない　リュカ。

デボラ「男は　お金持ちでなくちゃ
　ダメだなんて　思っていないわ。
　だって　私は　すでに　金持ちだから。

デボラ「開けたいなら　開ければ？
　私は　別に興味ないけど。

デボラ「そういえば　前に
　パパやフローラたちと　来たときには
　あの劇団　いなかったような気がするわね。

デボラ「こんなところに　用はないわよね？
　だったら　さっさと　外に出なさい！

デボラ「バカという言葉が
　こんなにもふさわしい人間を　この目で
　見ることができるなんて。おどろいたわ。

デボラ「確かに　見ているだけで
　あきない連中が　そろっているものね。
　ある意味　スリルがあって　面白いわ。

【はい】　　　　　　　　　　　　　　　　【いいえ】
デボラ「そうね。弱気になったら　　　　　デボラ「ツキは　自分で呼び込むものよ。
　ツキは逃げていくものだから。　　　　　　ガマンしていれば　そのうち
　なかなかいいことを言うわね　この男。　　流れは　こっちにくるわ。

デボラ「勇者がいるなら　いるで
　さっさと　出てきてもらいたいものよね。
　探す旅は　それなりに　楽しいけど。

デボラ「別に　１日中　夜になっても
　私は　気にしないけど。
デボラ「……わかってるわよ！
　そういう意味じゃ　ないなんてことは。
　ちょっと　言ってみただけよ。

▼オラクルベリー(夜)
デボラ「ずいぶんと　にぎやかね。
　夜こそが　この町の
　本当の顔…　と　いうことかしら。

デボラ「リュカ。遊ぶのはいいけど
　夜更かしは　絶対にダメよ。
　おハダに　よくないから。

デボラ「リュカが　カジノで
　遊びたいって言うなら
　少しだけ　つきあってあげてもいいわよ。

デボラ「私　今夜も　お風呂に入るから。
　リュカ　あんたが　やるべきことは
　もちろん　わかってるわよね？
【はい】　　　　　　　　　　　　　　　　【いいえ】
デボラ「しっかり　見はっておいてね。　　デボラ「この男みたいに
　これでも　私　あんたのこと　　　　　　　私がのぞかれないように　番をすることに
　少しは　信用してあげてるんだから。　　　決まっているでしょう？　バカね。

デボラ「この美しい私が　そばにいるのに
　リュカが　他の女を　見ることはないわ。
　何を考えてるのかしら　この女。

デボラ「わざわざお金を出して買ったんでしょ？
　せっかくだし　見てみれば？
　私は　興味ないけど　横にいてあげるから。

デボラ「寝顔は天使　なんて言葉があるけど
　この男には　当てはまらないわね。

デボラ「占いなんて　アテにならないわよ。
　自分の道は　自分で決める。
　私は　いつだって　そうしてきたわ。

デボラ「毎日　酒場に　いりびたりなんて
　いいご身分ね　そのおじいさん。

デボラ「魔物が出なくなるのは　いいけど
　そうすると　リュカの部下も
　見つけづらくなるのよね。
デボラ「まあ　部下がいなくて
　忙しくなるのは　リュカだから
　私は　関係ないけど。

デボラ「前にも　話したかもしれないけれど
　私って　いつも　パパやママと
　ケンカばかり　していたのよ。
デボラ「……でも　私が　どんなに
　わがまま言っても　家を
　追い出されることは　なかったわ。
デボラ「私たち　本当の親子じゃないのに
　なぜ　そこまで　ガマンしてくれたのか
　ずっと　わからなかったよ。でも……。
デボラ「家族ができた　今の私には
　少しだけ　あの頃の　２人の気もちが
　わかるような　気がするの。
デボラ「……って　こんな言い方
　私らしくないわねっ！
　ほら　もう　いくよ　リュカ！

デボラ「この私が　見ばえの悪い男を
　連れて歩くわけが　ないじゃない。
　つりあいがとれないのは　美しくないし。

デボラ「私に　料理のウデは必要ないの。
　料理は　シェフに作らせるものであって
　私が　することではないから。
デボラ「でも　ここのシェフをやとうのは
　やめておいたほうが　よさそうね。

デボラ「ふうん…　そうやって
　別のものも　売りつける…　ってわけね。
　変わっているというか　商売上手なだけよ。

【はい】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【いいえ】
デボラ「まあ　あんたが　好きで買ったものだし　デボラ「買いたくないのなら　好きにすれば？
　私は　何も言わないわ。　　　　　　　　　　　　ほしくなった時に
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　また　来ればいいだけのことだし。

デボラ「買いたかったのなら　お金くらい
　ちゃんと　用意しておきなさいよね。
　まったく　恥ずかしいったらないわ。

デボラ「こういう店は　固定の客さえつかめば
　けっこう　商売になるものよ。
　たとえば　あんたみたいな　物好きとか。

デボラ「あの男　こうふんしすぎよ。
　見ているこっちが　恥ずかしくなるわ。

デボラ「私のほうが　もっと　上手く踊れるわ。
　そのうち　見せてあげてもいいわよ。
　私の気が向いたら　だけど。

デボラ「流行の歌　って感じではないわね。
　でも　まあ　悪くはないんじゃないかしら。

デボラ「私のほうが
　この女よりも　ずっと色っぽいわよ。
　いいから　早く　ステージから下りなさい。

デボラ「私に対する　挑戦かしら？
　そんなに見たいなら　踊ってあげるわよ。
　シャン　シャン　シャン♪

デボラ「あら　あんた　やるじゃない。
　でも　私には　かなわないけど。

デボラ「不安がらなくても　いいわよ。
　この私に　ついてくれば
　怖いものなんて　なにもないわ。

デボラ「調子に乗るから　こうなるのよ。
　100コインスロットは　金持ちの楽しみ。
　分を　わきまえないとね。

デボラ「もし　私が　役者になったら
　すぐにでも　ひかえ室くらい　もらえるわ。
　別に　役者に　興味はないけど。

▼修道院
デボラ「昔　フローラは　ここで
　神学の勉強を　していたことがあるの。
　花嫁修業も　兼ねて…　ね。
デボラ「え　私？　そんな修行は
　必要ないと思ったから　断ったわ。
　しばらくパパに　小言をいわれたけど。

デボラ「あんた　ここのシスターと
　ずいぶんと　仲がいいのね……。
　別に　どうでもいいけど。

デボラ「このおばさんの言うことは
　まちがっては　いないわね。
　あんたが　優しいのは　本当だし。
デボラ「もっとも　あんたは
　亭主じゃなくて　しもべだから
　そこだけは　ちがっているけど。

デボラ「白馬に乗って　って……
　そんな　絵本みたいなマネをする王子が
　本当にいたなんて　おどろきだわ。

デボラ「まあ　ふつうは　おどろくわよね。
　こういうところに　王族が来るなんて
　まず　ありえないことだし。

デボラ「フローラを送ってきた
　シスターなら　とっくに帰ったはずだけど。
　どこかで　道草を　くっているのかしら。

デボラ「私たち　夫婦に見えないみたいね。
　まあ　それは仕方がないわよ。
　あんたは　どう見ても　私のしもべだし。

▼修道院(夜)
デボラ「こんなに　静かな場所で
　フローラは　よく　ガマンできたわね。
　あの子　すごい寂しがりやなのに。

デボラ「まあ　ふつうは　おどろくわよね。
　こういうところに　王族が来るなんて
　珍しいことだし。

デボラ「いい？　リュカ。
　私たちの子供に　この子みたいな思いを
　させたりしたら　許さないわよ。

▼森深きほこら
デボラ「なんだか　神秘的な場所ね。
　フローラがいたら　喜んだでしょうね。
　私？　まあ　イヤってほどではないわ。

▼森深きほこら(夜)
デボラ「どうして　この旅の扉は
　夜に通っては　いけないのかしら？
　問題のある場所に　つながっているとか？

▼神の塔
デボラ「この塔の入り口は
　神につかえる　乙女にしか
　開けられない……　ですって？
デボラ「その塔に入ったということは
　乙女に　開けてもらったってこと……？
　あとで　その話　聞かせてもらうわよ。

▼サンタローズ
デボラ「ひどい　ありさまね……
　ここまで　こわしつくすだなんて
　いくらなんでも　やりすぎだわ。

デボラ「リュカ　あんた　顔色が悪いわよ。
　今日は　早く休みなさい。
　いいわね？　これは命令よ。

デボラ「どうして　こんなところに
　桜の花が　さいているの！？
　不思議なことが　あるものね。
デボラ「もしかして　美しい私への
　おくりもの　とか……？

デボラ「おとぎ話の　主人公さがしが
　あんたのママを　助けることのできる
　たった１つの　手がかりだなんて……。
デボラ「でも　本当にそれしか
　方法が　ないんだから
　やるしか　ないのよね……。

デボラ「本当に　くやしかったでしょうね。
　手がかりが　目の前にあったのに
　自分では　それが　使えなかったんだから。

▼サンタローズ(夜)
デボラ「……さびしい所ね。
　夜だから　よけいに　そう見えるわ。

デボラ「……本当に　ここへ　泊まるの？
　まあ　あんたが　そうしたいのなら
　私は　かまわないけど。

デボラ「……なんだか　急に
　パパと　ママの顔が
　見たくなってきたような気がするわ。
デボラ「あら　私らしくないとでも
　言いたげな顔を　してるわね。
　……自分でも　そう思うけど。

デボラ「ベラとかいう名前に
　心当たりが　あるの？
　……え？　妖精！？
デボラ「フローラみたいなことを言うのね。
　あの子も昔　よくそんな話をしていたわ。
　私は　妖精なんて　信じなかったけど。

▼サンタローズの洞くつ
デボラ「あんたって　洞くつとか　好きそうね。
　子供の頃から　こんな場所に
　出入りしてた　っていうのが　すごいわ。
デボラ「ああ　ほめてるわけじゃないから
　カンちがい　しないでね。
　私には理解できない。それだけのことよ。

デボラ「洞くつって　じめじめしてるし
　カビくさいし　暗いし　せまいし
　太陽だって　見えないし……。
デボラ「あんたが　いくら　洞くつマニアでも
　私は　好きになれないわ。

▼ビスタ港
デボラ「なつかしいわ。
　ずいぶん昔のことだけど　私
　この港から　船に乗ったことがあるのよ。
デボラ「飛び乗った……　と　言ったほうが
　正しいのかもしれないけど。

デボラ「今が平和だなんて　思えないけれど
　私は　そんなことは　関係なしに
　自分の　やりたいことだけをやるわ。
デボラ「やりたくないことは　全部
　リュカにやってもらえば
　いいだけだから。

▼アルカパ
デボラ「小さい町だけど
　お店はひととおり　そろっているし
　まあ　悪くはないわね。

デボラ「それにしても　あんたって　本当に
　いろいろな場所を　旅しているのね。
　おかげで　迷わないですむし　楽でいいわ。

デボラ「ふうん　ここって
　あのビアンカって娘の　故郷なのね。
デボラ「ビアンカに　会っていけば？
　私の気が　変わらないうちに
　ほら　さっさと　しなさいよ。

デボラ「兵士のくせに　脱走なんかして
　よく無事でいられたわね……　この男。
　ふつうなら　処刑されてるわよ。
デボラ「リュカ。まさかとは思うけど
　この私から　逃げ出したい…　なんて
　思っていたり　しないわよね？
【はい】　　　　　　　　　　　　　　　　【いいえ】
デボラ「そうよね。　　　　　　　　　　　デボラ「面白い　じょうだんを言うのね。
　そんなこと　あるはずないわよね。　　　　あんたは　これからもずっと　私のしもべ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　絶対に　逃がさないんだから。

デボラ「さすがに　ここまでは
　あんたの名前は　届いてないみたいね。
　まあ　別に　どうでもいいことだけど。

デボラ「私の家に　伝説の盾があったんだし
　他の装備があっても　おかしくはないわね。
　伝説にくわしい男は　どこよ？

デボラ「酒場は　いろいろな客が来るから
　話があつまりやすい　って
　パパから聞いたことがあるわ。
デボラ「とりあえず　その
　伝説に詳しい男とやらに　会ってみるわよ。

デボラ「本当に　伝説の勇者がいたのなら
　どこかに　子孫がのこっていても
　おかしくはないと　思うけど……　ね。

デボラ「私は　大変な旅とは思ってないわ。
　めんどうなことを　全部やってくれる
　リュカがいるから。

デボラ「なかなか　いい宿屋ね。
　リュカが　そうしたいのなら
　何日か　ここに泊まってあげてもいいわよ。

デボラ「この宿屋が
　あのビアンカって娘が　昔住んでいた
　家だったのね。

デボラ「この宿は　リュカの
　思い出の場所　ってわけね。
　ふうん…　まあ　別に　気にしてないけど。

デボラ「けっこう　いいにおいがするのね。
　このマクラを使って　お昼寝したら
　気持ちがよさそうだわ。

▼アルカパ(夜)
デボラ「そろそろ　今日の宿を　とってくれる？
　なんだか　つかれてきたし
　ネイルのお手入れも　したいから。

デボラ「この　おじいさん１人だけで
　山奥の村まで行くのは　無理っぽいけど
　意外と　強かったりするのかしら？

デボラ「私も　お風呂に入りたいわ。
　と　いうわけだからリュカ。
　用意しておいてね。
デボラ「……２人で　いっしょに入るっていう
　意味じゃないわよ？
　わかっているとは　思うけど。

デボラ「魔物と心を　通わせるなんて
　まるで　リュカみたいじゃない？
　でも　まさか…　ね。