▼大神殿
ピピン「雲の上まで飛べるとは
　　さすがは　マスタードラゴン！
ピピン「あれが　ついこの間まで
　　プサンさんだったとは
　　まったく　信じられませんよ。

ピピン「いや〜　おそろしい魔物でした。

ピピン「お…重たい　よろいですね。
　　ボクには　これを身につける
　　資格がないってことでしょうか……。

ピピン「あっさりと　われわれを
　　中に入れてしまうとは
　　見はりがいながら　なさけない。

ピピン「マ…　マーサさま！？
　　マーサさまとは　まさか……。

ピピン「うーむ……
　　なんと　美しい女性でしょうか。
ピピン「む？　なぜでしょう？
　　どこかで　この女性のことを
　　見たことがあるような……。

ピピン「イブール……。ボクたち
　　その　イブールとかいう教祖とも
　　たたかうことに　なるんでしょうか？

ピピン「勇者が　生まれているのを
　　いまだに　知らないなんて
　　魔物って　意外と　マヌケなんですね。

ピピン「でも　ここから帰るのは
　　かなり　大変だと思いますよ。
　　どうするんでしょう？

ピピン「さっきの…
　　かわいい女の子でしたね。きっと
　　きれいにしたら　見ちがえますよ。

ピピン「イブールに　気に入られたと
　　いうことは　あの人　ここで
　　悪いこと　いっぱいしたんでしょうね。

ピピン「リュカさまが
　　導いてくださるので
　　安心して　進めますよ！

ピピン「う〜…　ダメですね。
　　こういう　こんがらがった道は
　　イライラしちゃって！

ピピン「ボク　リュカさまに
　　ついていきますから！
　　よろしく　おねがいします。

ピピン「それにしても　イブールは
　　いったい　どこに？　急に
　　現れたりしないことを　祈りますよ。

ピピン「迷ったときは　右手をカベにつけて
　　……とか　言いますが　ここでは
　　ムリでしょうね。ふくざつすぎます。

ピピン「ボクには　兄弟はありませんが
　　この人の無念は　痛いほど
　　わかります。つらいですね……。

ピピン「たとえ　何者が相手でも
　　一歩も引きませんよ！　絶対に！
　　たぶん……。

ピピン「良かった　ボク　生きてる！
　　このピピン　いかなる状況でも
　　攻め続けましたからね！

ピピン「さあ　先ほどの　広間にもどって
　　ビアンカさまを　もどす方法を
　　考えることにしましょうか？

ピピン「魔物が出ないって　いいですね。
　　ついでだから　取り忘れた宝箱がないか
　　見ていきましょう。

ピピン「そうなんですよね。
　　母というものは　いつでも子供のことを
　　いちばんに　考えてくれるんです。
ピピン「ボクの　母も……。

ピピン「グランバニアに　もどったら
　　母さんの肩でも
　　たたいてこようと思います。
ピピン「そうでなくても　ボクは
　　母さんに　心配ばかりかけている
　　気がしますから……。

▼グランバニア
ピピン「良かったですねえ……。
　　本当に…　うっうっ……。

【ビアンカ】　　　　　　　　　　　　　　【フローラ】
ピピン「愛してるよ　なんて　　　　　　　ピピン「愛してるわ　なんて
　　アツアツですね。いや〜　　　　　　　　　アツアツですね。いや〜
　　聞いてるほうが　テレちゃいますよ。　　　聞いてるほうが　テレちゃいますよ。

ピピン「ボク　ティミーさまが
　　お泣きになるところ　初めて見ました。

【ビアンカ】　　　　　　　　　　　　　　【フローラ】
ピピン「本当に　そうですよ。　　　　　　ピピン「本当に　そうですよ。
　　ビアンカさまは　お美しすぎます。　　　　フローラさまは　きよらかで
　　ぽっ……。　　　　　　　　　　　　　　　やさしそうで。ぽっ……。

ピピン「ボクも　もらい泣きしそうです。
　　うっうっ……。

ピピン「しかし　オジロンさま
　　なんの用なんでしょうね？
　　おこづかいでも　くれるのかな？

ピピン「異常なーし！
　　……って　あわわ　すみません！
　　見まわり中じゃ　ありませんでした！

ピピン「グランバニアだけ　守っても
　　仕方ないですよね？
ピピン「マーサさまを　助け出し
　　共に　たたかってこそ
　　真の平和が　おとずれると思います。

ピピン「みんな　不安なんですよね……。

ピピン「王のお部屋に　入れるなんて
　　ボクも　出世したなあ。
ピピン「ここは　見まわり兵士の中でも
　　特にウデききの　カリスマ兵士しか
　　入れない部屋なのにっ！

ピピン「いや〜　アツアツですね。
　　どうぞ　ボクのことは　お気になさらず
　　続けてください。

ピピン「ティミーさまを
　　さしおいて　このボクを
　　お供に　えらんでくださるとは！
ピピン「ボク　絶対　ティミーさま以上の
　　はたらきを　させていただきますね！
　　期待してください！！

ピピン「ポピーさまを
　　さしおいて　このボクを
　　お供に　えらんでくださるとは！
ピピン「ボク　絶対　ポピーさま以上の
　　はたらきを　させていただきますね！
　　期待してください！！

ピピン「グランバニアって
　　いいですよねえ……。
ピピン「あっ！　リュカ王と
　　旅に出たくないって　言ってるワケじゃ
　　ないですからね！

ピピン「仲間の兵士たちの
　　視線が　熱いです。
　　ボク　みんなの分も　がんばりますね。

ピピン「リュカさまの　お供をする
　　このボクの姿……。きっと　母も
　　誇りに　思ってくれているでしょう。

▼グランバニア(夜)
ピピン「ふぅ〜っ。
　　今日は　つかれましたね。
　　リュカさま　大丈夫ですか？

ピピン「今日も　じつに
　　有意義な一日でしたよっ！
ピピン「ボクの自分史に
　　ちゃんと　今日のことも
　　書き加えておかなきゃ！

▼フィールド
ピピン「ボクごときが言うのも
　　なんですが　グランバニアの民の
　　代表として　言わせてもらえば……
ピピン「リュカさまが　魔界へ
　　行くのは　大さんせい　ですよっ！

ピピン「太后さまを　助けに行くのに
　　ボクなんかを　えらんでくださって…
　　本当に　かんげきですっ！

ピピン「魔界に行くのは
　　今かい？　わはははっ！
　　おかしいでしょう！？

▼サラボナ(夜)
ピピン「うわ〜！　やっぱり　女性は
　　ボン！　キュッ！　ボーン！
　　サイコーですね！　リュカさま！
ビアンカ「ああ言ってるわよ？
　　ウンとかスンとか　答えたら
　　どうなの？　リュカ。

▼お金持ちの屋敷
ピピン「人を思いあうって　いいですね。
　　ボクたちも　たまには
　　グランバニアへ帰りましょう。

ピピン「我々が　したことを考えれば
　　まだまだ　感謝が足りな……
　　っと　何か　聞こえました？

▼エルヘブン
ピピン「この村を　歩きまわるのは
　　ある意味　洞くつを歩きまわるより
　　大変ですよねえ。

ピピン「そ…　そのカギさえあれば
　　きっと　かわいい　あのコの
　　心のトビラを　開くことも……
ピピン「なんて　じょうだんです！
　　すみませんでしたー！

ピピン「うわっ　どうしよう！
　　あの人　きっと　ボクのことが
　　忘れられないんですよ！
ピピン「……あれ？　リュカさま。
　　なんですか　その目は！？

ピピン「魔界か……。
　　あらためて聞くと　なんていうか……
　　ふ…ふるえが　きましたよ。

ピピン「ということは
　　攻め込むなら　今が　まさに
　　絶好のチャンスってことですね！

▼海の神殿
ピピン「水の流れる音が
　　やけに　耳に　ひびきますね。
ピピン「こっ…　これから
　　何が　起こるんでしょうか……！