DRAGON QUEST VIII 空と海と大地と呪われし姫君
〜ヤンガス全台詞集〜



▼フィールド
ヤンガス「アッシの故郷パルミドは
  悪徳の町なんて 呼ばれてるけど
  案外 いい所なんでがすよ。
ヤンガス「特に おっさんみたいな
  怪しい姿をしたのを 受け入れてくれるのは
  世界でも あの町くらいのもんでさあ。
トロデ王「お前に 怪しいとか
  言われたくないがな……。
  それに 本当に 大丈夫なのか?
ヤンガス「大丈夫だって!
  おっさんも 案外 心配性だなあ。
トロデ王「……不安じゃのう。

ヤンガス「人が 親切心から
  紹介してやってるっていうのに
  失礼な おっさんでがす。
ヤンガス「まったく こんなことなら
  優しくしてやるんじゃなかったでげす。

▼モリーの所
ヤンガス「ああやって 建物のヘリに
  立つのは 気分がいいもんでがすよ。
  アッシも たまにやるでげす。

ヤンガス「おおっ 風の話を聞くとは
  なかなか かっこいいでがす。
ヤンガス「……アッシも 年をとったら
  ああいうふうに 自然と会話をしながら
  暮らしてみたいでげすなあ。

ヤンガス「要するに メモに書かれている
  魔物を探して倒せば それでいいでがす。
ヤンガス「人にものを頼まれるときは
  いつも このくらい わかりやすいやつが
  アッシは 好みなんでがすが。

ヤンガス「ミラクルって
  いったい なんでげしょうね?
  ちょっとワクワクする話でげすな。

▼バトルロード闘技場
ヤンガス「そういやあ この建物のことは
  前から 知ってたでげすけど
  中に入るのは はじめてでげすよ。
ヤンガス「ここで 落ちぶれて
  パルミドに流れついたってやつも
  たまに いたでげすね。

ヤンガス「よくわからないでげすけど
  自分のチームを持った以上は 一度くらいは
  優勝ってやつを 味わってみたいでがすな。

ヤンガス「アッシらが優勝したとき
  みんなが うらやましそうな目で
  アッシらのことを 見てたでげす。
ヤンガス「みんなが あれほど熱狂的に
  はまってる理由が ちょっと
  わかったような気がするでがす……。

ヤンガス「モリーのダンナの何が あれほど
  人々の心を ひきつけるんでがすかねえ?
ヤンガス「そういうアッシも
  あの モリーのダンナの好感度が
  もりもりと 上がっていってるでげすよ。

ヤンガス「世話になった モリーのダンナと
  戦うなんざ アッシみたいな
  義の人間には 考えられないでげすが……
ヤンガス「モリーのダンナ本人が
  アッシらとの戦いを望んでるんでげすから
  もう 戦うしかないでがすよっ!!

ヤンガス「アッシは あのモリーのダンナとの
  熱い戦いを 一生 忘れないでげすよ。
ヤンガス「うう…う……。
  涙が……涙が 止まらないでげす……。

▼フィールド(パルミド、アスカンタ未解決時)
ヤンガス「う〜ん。
  ここいらまで来ると 風景も
  なつかしい感じがするでがす。
ヤンガス「故郷をはなれて はや幾年……。
  ついに アッシは 帰ってきたでげすよ。

▼パルミド(アスカンタ未解決時)
ヤンガス「ここは アッシの故郷
  パルミドの町でげすよ。
  いやあ なつかしいでがすなあ。
ゼシカ「へえ ヤンガスにも
  故郷なんてものが あったのね。
ゼシカ「てっきり 山の中で
  お猿さんに育てられたのかと 思ってたわ。
ヤンガス「そりゃ あんまりでがす〜!
  アッシだって れっきとした
  人の子でがすよ〜!

▼女盗賊のアジト
ヤンガス「……ええっと 兄貴。
  悪いことはいわねえから
  こんな所 早く 離れやしょうぜ。
ヤンガス「どうも そのう……アッシは
  ここにいると 落ち着かないんでさあ。
ゼシカ「ヤンガスってば 何だか
  様子がおかしいんじゃない?
  心なしか 顔色も悪いみたいだし。
ククール「ヤンガスの顔が悪いのには
  同意だが ヤツの言うことも もっともだ。
  ここにいても することがないしな。

▼剣士像の洞窟
ヤンガス「この洞くつには ビーナスの涙って
  お宝が 眠ってるんでがすよ。
ヤンガス「アッシも昔 そいつを取ろうと
  何度か 挑戦したもんでげすが
  結局 見つけられなかったんでがす。
ヤンガス「それを アイツは
  やれ ウソつきだ なんだと……。
  ああっ 思い出しただけで 腹の立つ!

ヤンガス「ただの扉かと思いきや
  あんな仕掛けが 隠されてるとは……。
ヤンガス「だから この洞くつは
  油断ならねえんでがす。アッシが 昔
  あきらめたのも 無理ないでげしょ?

ヤンガス「こりゃあ いったい
  どういう部屋なんでがしょう?
ヤンガス「何か 仕掛けがあるのは
  まちがいないと思うんでげすが
  さて 何を どうしたもんなんだか……。

ヤンガス「ビーナスの涙を手に入れて
  これでようやく あの頃の思いに
  決着をつけられた気がするでがす。
ヤンガス「昔の失敗は 苦い記憶でげすが
  今回 みんなと一緒に
  この洞くつに来て よかったでがすよ。

▼フィールド(パルミド、アスカンタ未解決時・ビーナスの涙入手後)
ヤンガス「何となく 勢いで
  ビーナスの涙を 手に入れちまったけど
  さて どうしたもんでがすかね?
ヤンガス「今さら アイツに
  渡すわけにも いかねえしなあ……。

▼パルミド
トロデ王「本当に ヤンガスの言う通りじゃな。
  ここの連中は わしの姿を見ても
  何も言ってこんぞ。
トロデ王「……となれば さっそく酒場じゃ。
  わしは 先に行っておるからな。
トロデ王「お前たちは 情報屋とやらを
  探しだしてから 来るがよい。
  吉報を待っておるぞ。
ヤンガス「……ったく しょうがねえな。
  兄貴。おっさんのことは 放っといて
  情報屋のダンナんとこへ 行きやしょうぜ。
ヤンガス「ドルマゲスを探すって目的も
  忘れちゃあいけねえでがす。

ヤンガス「このパルミドで 暮らしてた頃の
  アッシは バリバリの大盗賊。
  とんでもない 悪党でがした。
ヤンガス「しかし 悪事に疲れたアッシは
  うす汚れた盗賊稼業から 足を洗うため
  この町を旅立ったんでがす。
ヤンガス「以来 ここに 帰ってきたのは
  何年振りのことか……?
  いや〜 なつかしいでがす。

ヤンガス「兄貴 待つでがすよ!
  おっさんが まだ 町ん中ですぜ。
  おいてっちまう気ですかい?

▼パルミド(再開時)
ヤンガス「勝手に 遊びに行っちまった
  おっさんのことなんか ほっときやしょう。
ヤンガス「アッシらは まず
  ドルマゲスの野郎の行方をつかむため
  情報屋のダンナを 探すでがすよ。

▼パルミド
ヤンガス「兄貴は ギャンブルの方は
  得意なんでげすか?
【はい】                     【いいえ】
ヤンガス「さすがは 兄貴でがすね!        ヤンガス「ああ 兄貴もでがすか。
  じつは アッシ ギャンブルは           アッシも 細かいことは 苦手でねえ
  さっぱりなんでげすよ。              やれば いつでも 大負けなんでげすよ。
ヤンガス「せっかくだから ここは ひとつ
  兄貴から 勝つためのコツを
  教えてもらいやしょうかね?

ヤンガス「ふにふに……なんだってぇ?
ヤンガス「占いはともかく さっきの呪文は
  妙に 気になるでがすよ。
  ふにふに ふにふに ふ〜にふに……。

ヤンガス「例の情報屋の家って
  ここなんですけど 情報屋のダンナ
  どうやら 留守のようでがすね。
ヤンガス「む〜う 仕方ないでがす。
  いったん おっさんのいる酒場に戻って
  どうするか 考えるでがすよ。

ヤンガス「そういえば 情報屋のダンナは
  ときどき 旅に出ては 世の中の情報を
  集めてるんでがした。
ヤンガス「ひさしぶりに来たら
  そんな時に ぶつかるなんて
  まったく タイミングが悪いでがす。

ヤンガス「今の音は ただごろじゃねえ。
  兄貴! 早く おっさんの後を
  追うでがすよ!

トロデ王「た たいへんじゃ!
  姫が……ミーティアの姿が
  どこにも 見当たらんのじゃ。
ヤンガス「……こいつはいけねえ。
  アッシとしたことが ウッカリしてたでがす。
ヤンガス「この町の連中は
  人の過去や事情には 無関心だけど
  人の持ち物には 関心ありまくりでがすよ。
トロデ王「……そ それは つまり
  わが愛しの姫が この町の住人に
  かどわかされたという意味なのかっ!?
ヤンガス「おっさん 落ち着けよ。
  さらわれたにしても まだそう遠くには……
  少なくとも町の外にゃ 行ってねえはずだ。
トロデ王「お おお……そうじゃな。
  今は 姫を見つけることが 何よりじゃ。
トロデ王「エイトよ 聞いての通りじゃ。
  一刻も早く さらわれた姫を探しだして
  犯人の魔の手から 救うのじゃっ!

ヤンガス「アッシとしたことが 目の前で
  馬姫さまを さらわれちまうとは……。
  焼きが回ったとは このことでがす。

*「……998枚 999枚 1000枚っと!
*「オヤジの奴 目が利きやがるぜ。
  あの馬の品の良さを 一発で見抜くたぁ
  さすがは 闇商人ってとこか。
*「……まあ このキントさまにとっちゃ
  馬ドロボウくらい 朝メシ前ってもんさ。
  フヘヘヘ……ヒック!
キント「うわあっ! だ 誰だ お前!?
  あっ! まさか あの馬の持ち主っ!?
トロデ王「貴様かっ!
  わしの かわいい姫をかどわかしたのは
  貴様なんじゃなっ!
キント「ひゃあ〜っ!
  なんで こんなトコに魔物が いるんだ!?
  あ…あの馬は 魔物の姫だったのか?
トロデ王「ええい 誰が魔物じゃっ!
  ……とにかく姫を返せ! 今すぐ返せっ!
  返さぬと ひどい目にあわせるぞっ!!
キント「あわわわ……許してくれぇ!
  あの馬が 魔物の姫だったなんて
  知らなかったんだぁ。
キント「こ…この通り 馬を売った金は
  返すから どうか 命ばかりは……。
トロデ王「貴様っ 姫を売ったと申すか!?
  ええい エイト かまわぬっ!
  こんな奴は 斬り捨ててしまえいっ!
ヤンガス「まあ 落ち着けよ おっさん。
  こんなチンピラ 斬ったって
  兄貴の名が 汚れるだけってもんだぜ。
ヤンガス「おい お前!
  馬姫さまを売ったってのは ひょっとして
  物乞い通りにある闇商人の店か?
キント「へ…へえ その通りです。
  よくご存知で……。
ヤンガス「よし。なら売った金をよこしな。
  言っとくが ごまかしたりしたら
  タダじゃおかねえかんな!
キント「ひいいっ!
  ど…どうぞ 1000ゴールドです。
  本当に この金額で売ったんです。
ヤンガスは 1000ゴールド手に入れた。
ヤンガス「どうやら ひと安心でがす。
  今の話に出てきた闇商人ってのは
  じつは アッシの知り合いでしてね。
ヤンガス「アッシが この金を返して頼めば
  きっと 馬姫さまを返してくれるでがすよ。
トロデ王「それは 本当じゃな?
  そうとわかれば こうしてはおれん!
  早く その闇商人の店に 向かうぞっ!

ヤンガス「闇商人の店か。
  昔は よく世話になったもんでがすが……。
ヤンガス「盗賊からは 足を洗ったってのに
  こんな形で 再び 訪れることになるとは
  まったく 皮肉な話でげす。

*「おっ ヤンガスじゃないか。
  今日は どうしたんだ?
  久しぶりに 盗品でも売りにきたのか?
ヤンガス「いや そうじゃねえ。
  今のアッシは こっちの兄貴と旅をしてて
  盗賊稼業からは 足を洗ったんだ。
ヤンガス「それより あんた!
  最近 酔いどれキントってヤツから
  馬と馬車を買わなかったかい!?
ヤンガス「じつは その馬と馬車は
  兄貴の持ち物なんだが
  そのキントってのに 盗まれちまってな。
ヤンガス「……で 野郎を問い詰めたら
  この店に売ったって 白状しやがるから
  あわてて かけつけたんだよ。
*「キントなんぞに盗まれるたあ
  お前さんともあろう者が ついてながら
  油断したもんだな。
*「まっ それはそうと その馬と馬車だが
  確かに キントの奴が売りにきたのを
  買い取ったぜ。
*「買い取ったんだが……
  その……言いにくいけど
  もう 売っちまったんだよな。
ヤンガス「あんだってぇ〜!?
  そ…それで どこの誰に 売ったんだ?
  すぐに 取り返しにいかねえと……。
*「……それがなあ。
  さらに 言いにくいんだが
  買ってったのは ゲルダなんだよ。
ヤンガス「ゲゲッ!
ヤンガス「ゲ…ゲルダって
  あの女盗賊の ゲルダかよ!?
  冗談キツイぜえ……。
*「すまねえな。
  オレには どうにもできねえや。
  後は お前自身で 何とかしてくれよ。

ヤンガス「まさか この件に ゲルダの奴が
  関わってくるなんてなあ……。
ヤンガス「……やれやれ。
  ホントは 行きたくねえけど
  しょうがねえや。
ヤンガス「アイツの家 たしか
  町を出て 南西の方にある
  池に囲まれた場所だったよな。
ヤンガス「さあ 兄貴!
  馬姫さまを 助けにいくとしやしょうぜ!
  目指すは 南西でがす。

ヤンガス「……ああ 気が重いでがす。
  これから あのゲルダのとこに
  行かなくちゃならねえとは……。
ヤンガス「……いや 馬姫さまのピンチだ。
  グチってる場合じゃないでげすね。
ヤンガス「とにかく この町の南西に
  池に囲まれた小島があって
  ゲルダは そこに住んでるはずでげすよ。

▼フィールド
ヤンガス「ゲルダの家だったら
  池に囲まれた 小島の上にあるから
  すぐに わかるでがすよ。
ヤンガス「できることなら 二度とは
  行きたくなかったんでげすが
  これも 運命と思って あきらめるでがす。

▼女盗賊のアジト
ヤンガス「ああ ついに来ちまったなあ。
  覚悟は してきたつもりだけど
  いざとなると 緊張するでがすよ。

ヤンガス「馬姫さまには
  すぐにでも 助けてやるって
  言いたいところなんでげすが……。
ヤンガス「でも あのゲルダが 素直に
  返してくれるわけねえんでがすよ。
ヤンガス「どんな 無理難題を
  ふっかけられるかと考えると
  今から 頭が痛いでがす。

ヤンガス「ゲルダの奴に 話があるんだ。
  悪いが 通らせてもらうぜ。
*「あっ てめえは ヤンガスっ!
  ゲルダさまが てめえなんかに
  会うもんか! 帰れ 帰れっ!
ヤンガス「ガキの使いじゃねえんだ。
  帰れと言われて 素直に帰れるかよ!
  いいから 三下は引っ込んでな!
*「ぐっ……だ 誰が 三下だとぉ!?
女の声「さっきから 騒々しいね。
  部屋の中まで 声が 丸聞こえだよ。
*「す すいません ゲルダさま。
  礼儀知らずの客が 押しかけてきまして。
  すぐに 追い返しますんで……。
ゲルダ「ヤンガスの奴なんだろ?
  もういいから 通しちまいな。
  あたしが 直接 話をしてやるよ。
*「……ゲルダさまが そう言うんじゃ
  仕方ねえな。
  ほらよ 通りな。

ゲルダ「あんたが あたしの所に
  来るなんて 珍しいこともあるもんだ。
  ……で 話ってのはなんだい?
ヤンガス「ゲルダ……お前さんが
  闇商人の店で 買ったって馬のことさ。
  あの馬をゆずってくれねえかい?
ヤンガス「あれは もともと
  オレの旅の仲間の持ち物だったのが
  盗まれて 闇商人の店に並んでたんだよ。
ヤンガス「金額については
  お前の言い値で かまわねえぜ。
  正直きついが 何とか用意してみせる。
ゲルダ「相変わらず 率直な物言いだね。
  あんたのそういうとこ キライじゃないよ。
ゲルダ「でも あの馬は 売らないよ。
  毛並みといい 従順そうな性格といい
  じつに いい馬じゃないか。
ゲルダ「あたしは 本当にいいモノは
  手元に置いときたくなる性分なのさ。
  いくら 金をつまれても ゆずれないね!
ヤンガス「ぐぅ……どうしてもダメか?
  仲間のためなんだ。
  オレにできることなら 何だってするぜ。
ゲルダ「……へえ。あんたのクチから
  そんな言葉が聞けるなんて おどろいた。
  よっぽど 大切なお仲間らしいね。
ゲルダ「いいだろう。
  ただし 条件を出させてもらうよ。
ゲルダ「ここから北にある 洞くつのこと
  まさか 忘れちゃいないだろ?
ゲルダ「あの洞くつに眠るという
  ビーナスの涙って宝石を あんたに
  取ってきてもらおうじゃないか。
ヤンガス「げげっ! お前 いまだにアレを?
  だけどよう あの洞くつは 昔オレが……。
ゲルダ「あんた 今 何でもやるって
  言ったばかりじゃないか!
  男が 一度言ったことをひるがえすのかい?
ゲルダ「とにかく ビーナスの涙を
  持ってきな。そしたら あの馬のことも
  考えてやろうじゃないか。

ヤンガス「ビーナスの涙か。
  アイツ もしかして まだ……。
ヤンガス「いや そんなわけねえでがす!
ヤンガス「そういや アイツは
  昔っから 狙ったエモノは逃がさない
  蛇のように 執念深い性格だったでげす。

ヤンガス「馬姫さまには 悪いけど
  もう ちょっと ガマンしてもらうしか
  ねえでげす。
ヤンガス「とにかく 今は
  ビーナスの涙を手に入れることが
  先決でがすよ!

▼女盗賊のアジト(ビーナスの涙既入手時)
ゲルダ「あんたが あたしの所に
  来るなんて 珍しいこともあるもんだ。
  ……で 話ってのはなんだい?
ヤンガス「ゲルダ……お前さんが
  闇商人の店で 買ったって馬のことさ。
  あの馬をゆずってくれねえかい?
ヤンガス「あれは もともと
  オレの旅の仲間の持ち物だったのが
  盗まれて 闇商人の店に並んでたんだよ。
ヤンガス「金額については
  お前の言い値で かまわねえぜ。
  正直きついが 何とか用意してみせる。
ゲルダ「相変わらず 率直な物言いだね。
  あんたのそういうとこ キライじゃないよ。
ゲルダ「でも あの馬は 売らないよ。
  毛並みといい 従順そうな性格といい
  じつに いい馬じゃないか。
ゲルダ「あたしは 本当にいいモノは
  手元に置いときたくなる性分なのさ。
  いくら 金をつまれても ゆずれないね!
ヤンガス「ぐぅ……どうしてもダメか?
  仲間のためなんだ。
  オレにできることなら 何だってするぜ。
ゲルダ「……へえ。あんたのクチから
  そんな言葉が聞けるなんて おどろいた。
  よっぽど 大切なお仲間らしいね。
ゲルダ「いいだろう。
  ただし 条件を出させてもらうよ。
ゲルダ「ここから北にある 洞くつのこと
  まさか 忘れちゃいないだろ?
ゲルダ「あの洞くつに眠るという
  ビーナスの涙って宝石を あんたに
  取ってきてもらおうじゃないか。
ヤンガス「げげっ! お前 いまだにアレを?
  だけどよう あの洞くつは 昔オレが……。
ゲルダ「あんた 今 何でもやるって
  言ったばかりじゃないか!
  男が 一度言ったことをひるがえすのかい?
ゲルダ「とにかく ビーナスの涙を
  持ってきな。そしたら あの馬のことも
  考えてやろうじゃないか。
ヤンガス「さてと……それじゃ
  とにかく1回 外に出るとするかい。

ヤンガス「ビーナスの涙は 持ってるけど
  いきなり渡しちゃ ありがたみってモンが
  ねえでがすからね。
ヤンガス「とりあえず 洞くつまで
  行ったフリをするため 外へ出るでげすよ。

トロデ王「おい。ビーナスの涙とやらは
  すでに 持っておるのじゃろ?
  なぜ すぐに 渡さなかったのじゃ?
ヤンガス「わかっちゃいねえな おっさん。
  ここは 1回外に出て 洞くつに
  行ったふりすんのが プロってもんだぜ。
ヤンガス「最初から 目的のお宝を
  持ってるなんて言ったら
  ありがたみってモンが ねえだろ。

▼フィールド
トロデ王「やっと 姫を見つけたというのに
  なんで 洞くつなんぞに 行かねば
  ならんのじゃ! 納得いかんぞ!
ヤンガス「落ち着いてくれよ。
  おっさんの言うことも もっともだが
  ここは ひとつ こらえてくれ。
トロデ王「ええい!
  こうなったら わしが 話をつけてやる!
  ゲルダとやらに 会わせろっ!
ゼシカ「まあまあ。
  姫様は 必ず 私たちが取りもどすから
  トロデ王は ドッシリ構えててよ。
トロデ王「むう……まあ ゼシカが
  そう言うなら ここは お前さんたちに
  まかせてもよいが……。
ククール「トロデ王と女盗賊ゲルダ。
  ……ワガママ王と ワガママ女王を
  会わせなかったのは 正解だったな。
ククール「ふたりが 激突するところを
  想像すると 背筋が凍るぜ。

▼パルミド(再開時)
ヤンガス「馬姫さまを 取り返したきゃ
  ビーナスの涙って宝石を ゲルダのとこに
  持ってかなきゃならないでげす。
ヤンガス「んで そのビーナスの涙は
  ゲルダの家から 北にある洞くつに
  あるはずでがすよ。

▼パルミド
ヤンガス「あんまり この町で
  ノンビリは してられねえでがすよ。
ヤンガス「早く ビーナスの涙を取ってきて
  ゲルダのとこから 助けてやらなきゃ
  馬姫さまが かわいそうでげす。

▼剣士像の洞窟
ヤンガス「この洞くつは 大昔の好事家が
  自慢のお宝……ビーナスの涙を
  安置するために 作ったんだそうでがす。
ヤンガス「いろんな仕掛けが 邪魔して
  アッシひとりじゃ とても 目的の宝箱まで
  たどり着けねえんでさあ。

ククール「ゲルダも こんな近くに
  お宝があるってのに これまで 自分で
  取りに来ようとは 思わなかったのかね?
ククール「それとも 誰かさんみたいに
  自力じゃ 宝を取れなかったから
  オレたちを 利用しようってのか?
ヤンガス「誰かさんってのは
  アッシのことでげすかい?
  う〜っ! いちいち 嫌味な男でがす。

ヤンガス「あれを見るでがす。
  あの宝箱に ビーナスの涙って宝石が
  隠されてるって話でがす。
ヤンガス「アッシも以前 この洞くつには
  挑戦したんですが その時は あの宝箱まで
  たどり着けなかったんでがすよ。
ヤンガス「でも 今度こそは 何としてでも
  あそこまで たどり着いて
  ビーナスの涙を手に入れるでがす!

ヤンガス「こいつが ビーナスの涙か……。
  とうとう 手に入れてやったぜ!
ヤンガス「……兄貴 じつはね。
  アッシが 昔この洞くつに挑んだのは
  あのゲルダのためだったんでがすよ。
ヤンガス「今でこそ あいつとは
  単なる商売ガタキでしか ないんでげすが
  あの頃は アッシも青くてね。
ヤンガス「ゲルダの奴も 今みたいに
  おっかない感じじゃなくて
  正直 ちょっと あこがれてたんでさあ。
ヤンガス「それで あいつが欲しがってた
  ビーナスの涙をとりに来たんですが
  結局ケガして 逃げ帰るだけでがした。
ヤンガス「まさか 今になって
  こんな形で 手に入れることになるたあ
  思いもよらなかったでげすよ。
ヤンガス「もし あの時 首尾よく
  この石っコロを 手に入れてたら
  どうなってたんでがしょうねえ……。
ヤンガス「……おっと。
  今の話は 他言無用でがすよ。
  アッシの苦い青春のメモリーでげす。

ヤンガス「ビーナスの涙を手に入れて
  これでようやく あの頃の思いに
  決着をつけられた気がするでがす。
ヤンガス「昔の失敗は 苦い記憶でげすが
  今回 みんなと一緒に
  この洞くつに来て よかったでがすよ。

▼フィールド
ヤンガス「今になって ゲルダに
  ビーナスの涙を 渡すことになるなんて
  何だか 妙な気分でげす。
ヤンガス「あの時とは これを渡す意味が
  全然 ちがっちまってるのは
  流れた時の長さのせいでがすね……。

▼パルミド
ヤンガス「よかれと思って 兄貴たちを
  この町に 連れてきたってのに……。
ヤンガス「情報屋のダンナは いねえし
  馬姫さまは さらわれちまうし
  まったく 散々な結果でがしたね。
ヤンガス「アッシは もう
  故郷に裏切られた気分でげすよ〜。

▼女盗賊のアジト
ヤンガス「さあて いよいよ
  ゲルダの奴に ビーナスの涙を渡して
  馬姫さまを 返してもらうでがすね。
ヤンガス「ここは アッシにまかせて
  みんなは 見ててくれりゃいいでげす。
  きっと うまくやるでがすよ!

ククール「しかし あの抜け目なさそうな
  女盗賊が 本当に 宝石と引き換えに
  姫と馬車を 返してくれるのか?
ククール「最悪 宝石は奪われて
  姫も馬車も 戻ってこないなんてことに
  ならなきゃいいんだがな。
ヤンガス「ゲルダはあれでも 約束は
  キチンと 守る奴でがすよ!
  それは アッシが 保証するでげす。
ククール「ヤンガスの保証ね。
  そいつが アテになりゃいいんだが……。

ヤンガス「ほれっ。
  ビーナスの涙 確かに 持ってきたぜ!
ゲルダ「この美しさ……どうやら
  本物の ビーナスの涙みたいだね。
  さすがは ヤンガスってところか。
ヤンガス「さあ 約束通り
  あの馬と馬車を 返してもらうぜ。
ゲルダ「……あたしがした約束は
  たしか ビーナスの涙を持ってきたら
  馬を返すのを 考えるってことだったね。
ゲルダ「じゃあ 今考えた。
  やっぱり あの馬は 返せないね。
  この石コロは あんたたちに 返すよ。
ヤンガス「なっ……約束がちがうぞ!
  女盗賊ゲルダともあろう者が
  そんなガキみたいな理屈言うなよっ!
ゲルダ「約束ね……そういえば あんた
  以前 あたしに この宝石をくれるって
  約束してなかったかい?
ヤンガス「うっ!
  何を今さら そんな大昔の話を……。
ゲルダ「自分だって 約束破っといて
  よく言うよ。とにかく あたしは
  あの馬を 手放す気はないからね!
ヤンガス「……お前の言うとおり
  あの時の約束を破ったのは 悪かった。
  お前が オレに腹を立てるのも無理ねえ。
ヤンガス「でも 今回のことは
  オレひとりの問題じゃねえんだ。
  仲間のためにも 引くわけにはいかねえ。
ヤンガス「この通りだ。
  オレは どうなってもいいから……
  頼むから あの馬を返してくれっ!
ゲルダ「……なっ!
ゲルダ「…………。
ゲルダ「……わかったから もう やめな。
  大の男が 簡単にアタマなんか
  下げるもんじゃないよ!
ヤンガス「それじゃあ……。
ゲルダ「あんたを 困らせてやろうと
  思ってたけど バカバカしくなってきたよ。
  あの馬のことは 好きにすればいいさ。
ゲルダ「でも そのかわり ビーナスの涙は
  やっぱり もらっておくよ。
  それが 約束だったんだからね。
ヤンガス「ああ もちろんだ。
  ありがとう ゲルダ。
  ……それと 本当にすまなかった。
ゲルダ「……ったく うっとおしいね!
  これでもう 用は済んだろ?
  どこへなりと 行っちまいな!

*「じつは ゲルダさまから
  前もって 馬を返す準備をしとけって
  言われてたのさ。
*「なんだかんだ言って ゲルダさま
  あんたらが ビーナスの涙を持ってくるって
  信じてたみたいだな。
トロデ王「姫や。怖い思いをさせて
  すまんかったのう。これからは いつでも
  わしが 一緒にいてやるからな。
トロデ王「もう お前を残して
  酒場に 飲みにいったりはしないと
  約束するぞ。
ヤンガス「おっさん いつの間に……。
トロデ王「さて エイトよ。
  こっちは いつでも出発できるぞ。
  次は どこを目指すのじゃ?
ヤンガス「そういや いいかげん
  留守にしてた情報屋のダンナが
  帰ってきても いいころだな。
ヤンガス「おっさん とりあえず
  もう一度 パルミドへ戻ろうぜ。
ヤンガス「どこへ向かうにしても
  ドルマゲスの野郎の行く先を 知らなきゃ
  話になんねえだろ?
トロデ王「む〜う。できれば あの町には
  二度と近づきたくないんじゃが……
  仕方ない。パルミドに 戻るとするか。

▼フィールド
ヤンガス「アッシの勘が 正しければ
  そろそろ 情報屋のダンナは
  帰ってきてるはずでがす。
ヤンガス「とにかく いったん
  パルミドの町に戻るでがすよ。

▼女盗賊のアジト
ヤンガス「前に比べりゃ ここに来るのも
  苦じゃなくなったんでげすがね……。
ヤンガス「顔を合わせりゃ
  アイツを 怒らせるだけってのは
  正直 しんどいもんでがす。

ゲルダ「来なくていいものを
  また ノコノコ現れやがって!
  いったい 何の用だってんだい?
ヤンガス「……いや お前が
  さびしがってるかと思ってな。
  会いに来てやったぜ。
ゲルダ「それって あたしを
  口説いてるつもりなのかい?
ゲルダ「まったく どのツラ下げて
  言ってるんだか……。
  顔を洗って 出直してきな!

▼剣士像の洞窟
ヤンガス「今となっては この洞くつで
  仕掛けの数々に 苦労したのも
  いい思い出でげす。
ヤンガス「ビーナスの涙を 手に入れた時の
  あの喜びは 忘れられないでがすよ。

▼パルミド
ヤンガス「情報屋のダンナ いい加減
  帰ってくれてりゃいいんでげすが……。
ゼシカ「思えば そのために はるばる
  このパルミドまで 来たんだったわね。
ゼシカ「なのに 姫様が さらわれて
  あっちこっち 振り回されてるうちに
  すっかり 本来の目的を忘れてたわ。
ゼシカ「これで 情報屋さんに会えなきゃ
  私たち あまりにもマヌケよ。
ククール「そもそも 帰ってたとしても
  本当に そいつ ドルマゲスの行方に関する
  情報を持ってるのか?
ヤンガス「それは 信用していいでがす。
  あの人 情報屋としてのウデは
  超一流なんでげすよ!
ククール「……どうだかな?
  まあ あまり 期待しないで
  とりあえず 情報屋の家に行ってみるか。

ヤンガス「情報屋のダンナなら ぜったい
  ドルマゲスのことも 知ってるはずでげす!
ヤンガス「……そうでなきゃ はりきって
  兄貴たちを この町まで連れてきた
  アッシの立つ瀬が ないでがす。

ヤンガス「お久しぶりでがす ダンナ。
  やっと 帰ってきたんでがすね。
*「おや? ヤンガスくんじゃないですか。
  留守の間に 来てたんですか?
  それは 悪いことをしました。
*「でも わざわざ もう一度
  訪ねてきたってことは 何か 私に
  聞きたいことがあるんですね?
ヤンガス「さすが ダンナは 話が早えや。
  じつは 今 ドルマゲスっていう
  道化師の格好をした男を 追ってるんだ。
ヤンガス「ところが こいつ
  逃げ足だけは速くて 見失っちまってね。
  何とか ならねえもんですかね?
*「道化師姿の男の話なら 聞いてますよ。
  なんでも マイエラ修道院の院長を
  殺害した犯人だとか……。
*「私が得た情報では そのドルマゲスは
  なんと 海の上を歩いてわたり
  西の大陸の方へ 向かったそうですよ。
ヤンガス「西の大陸ぅ?
  もちっと 詳しく わかんねえんですかい?
*「残念ながら そこまでは……。
  チカラおよばず 申し訳ありません。
ヤンガス「まあ ダンナに わかんねえんなら
  これ以上知りようはねえでがすね。
  とにかく 西の大陸へ向かうでがす!
*「ちょっと お待ちなさい。
  行動が早いのは 結構ですが
  どうやって 西の大陸へ 渡る気ですか?
ヤンガス「……へっ?
*「このところ 海の魔物が凶暴化してるため
  この大陸や トロデーン国の大陸からは
  西の大陸への定期船は出てませんよ。
*「自分の船でも持っていれば 話は別ですが
  キミ 船なんて 持ってないでしょう?
  どうやって 西の大陸へ 渡る気ですか?
ヤンガス「そ それは……そんなこと
  これっぽっちも 考えてなかったでがす。
*「やれやれ 困った人だ。
  さて そんなキミのために ひとつ
  耳よりな情報を 教えてあげましょう。
*「港町ポルトリンクから ガケづたいに
  西へ進むと そこに広がる荒野に
  打ち捨てられた 古い船があるそうです。
*「どうして そんな水もない場所に
  船があるのかは わかりませんが
  ウワサでは それは古代の魔法船だとか。
*「もし その船を復活させることができたら
  きっと 世界中の海を 自由に渡ることが
  できるのでしょうね。
*「……そうそう。ポルトリンクの西といえば
  少し前まで ガケくずれで進めなかったのが
  最近 ようやく 道が開通したそうですよ。

ヤンガス「さて いよいよ この町とも
  お別れでがす。さらば わが愛しき故郷!
  また 来る日まででげす!

ヤンガス「合成を引き受けるとして
  まず 問題は 頼まれたモノの
  作り方が わかるかどうかでげすね。
ヤンガス「たとえ 作り方は わかってても
  材料がなきゃ 結局 作れねえし……。
  こりゃ なかなか 難題でがすよ。


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