▼砂漠のバザー
クリフト「にぎやかですね！
　　どこから　これだけの人が
　　砂漠のまん中に　集まったのか。

クリフト「あははっ。
　　ちゃんと　宿屋で寝るなんて
　　頭のいいネコですね。

クリフト「エンドール国と　わが
　　サントハイム国は　古くより
　　親交が深いのです。

クリフト「王さまは　国のかなめ。
　　王に　一大事あらば
　　国もまた　ゆるぐのです。
クリフト「……いやな予感がします。

クリフト「もしや　王さまの身に
　　何か　あったのではっ！？
クリフト「ここは　いったん
　　お城に　戻るべきでは
　　ないでしょうか？

クリフト「にぎやかですね！
　　どこから　これだけの人が
　　砂漠のまん中に　集まったのか。
クリフト「しかし　王さまは……。
　　ああ　神よ　王をお守り下さい。

クリフト「アリーナ姫なら
　　きっと　武術大会も
　　優勝するに　決まってます！
クリフト「そして　エンドールにも
　　姫さまの　強さとすばらしさが
　　ひびきわたるのです……じーん。

▼砂漠のバザー(夜)
クリフト「砂漠の夜を　照らす月が
　　水面に　きらきら輝いて。
　　はあ……うっとり。

クリフト「星のきれいな夜には
　　ふるさとや　姫さまのお顔を……。
　　い　いえっ　きれいな星ですね！

▼フィールド
クリフト「もし　王さまの身に
　　何かあれば　姫さまは
　　サントハイムの女王に。
クリフト「ますます　私には
　　手のとどかない方に
　　なるのか……。ふう……。

クリフト「あせりは禁物です。
　　この上　われわれまで
　　ケガをしては　なりません。

▼さえずりの塔
クリフト「表から　見たところ
　　かなり　高い塔のようですね。
　　……ブルブルッ。

クリフト「ずいぶん　言葉づかいの
　　悪い方でしたね。

クリフト「お疲れでしたら
　　ひと休み　されては
　　いかがですか？

▼サントハイム
クリフト「ああ　神よ！
　　どうか　サントハイム王を
　　お守りください！

クリフト「そのような病気
　　聞いたことが　ありません。
　　声が　出なくなるなど！

クリフト「王さま……。
　　おいたわしや。

クリフト「王さまのお心。
　　目を見ればわかります。
クリフト「姫さまは　私が
　　命にかえても　お守りいたします！

クリフト「裏庭の　ゴンじい？
　　私は　お会いしたことは
　　ございませんが……。

クリフト「なるほど　詩人なら
　　のどの病気にもくわしいはず。
　　サランへ　行きましょう！

クリフト「ああ　神よ！
　　われらの　いない間も
　　サントハイムをお守り下さい。

クリフト「ゴンじいどのは
　　たしかに　物知りですね。
　　さあ　急ぎましょう！

クリフト「国のものたちが
　　この異変に　気づかぬうちに
　　なんとかしなければ。

▼サラン
クリフト「まずは　詩人のマローニに
　　話を聞いてみなくては。
　　さて　マローニはどこに？

クリフト「あの歌声は！
　　まちがいない　マローニです。
　　マローニが　歌っているのです！

クリフト「そうです　マローニは
　　もう　そこにいるはず！

クリフト「エルフの薬。
　　なるほど　それなら王の病気も！
　　さあ行きましょう　砂漠のバザーへ！

クリフト「マローニのおかげで
　　さえずりの蜜のことを
　　知ることができました。
クリフト「これも神のお導き。
　　神よ　感謝いたします……。

▼フィールド
クリフト「さえずりの蜜が
　　見つかれば　姫さまとも旅も
　　終わってしまうかも……。
クリフト「いや！　いけない！
　　喜ばしいことじゃないか。
　　王の病気も治るし　それに……。

クリフト「エルフは　不思議な種族。
　　魔法や　さまざまなチカラを
　　持っていると　いいます。

▼砂漠のバザー
クリフト「にぎやかですね！
　　どこから　これだけの人が
　　砂漠のまん中に　集まったのか。
クリフト「しかし　王さまは……。
　　われわれが　城に戻るまで
　　ご無事だといいのですが。

クリフト「王のご病気については
　　なるべく　ご内密に。
クリフト「そうですよ！　だって
　　私たちが　すぐに
　　治してしまうんですから。

▼砂漠のバザー(夜)
クリフト「エルフが来る塔。
　　さぞかし　高い塔なのでしょうね。
　　……ぶるぶるっ。

▼さえずりの塔
クリフト「ああ　また１階ぶん
　　地上が　遠ざかった……。
　　しくしくしく。

クリフト「………………。
クリフト「ああ　地上がどんどん
　　遠ざかってゆく……。
　　ブルブルッ。

クリフト「下を見なければ……
　　ぶつぶつ　下を見なければ
　　こわくない　こわくない……。

クリフト「あ　あまり早足で
　　歩かないでください！
　　落ちたら　どうするんです！

クリフト「こ　これでやっと
　　塔から　降りられるんですね。
　　よかった……ブルブルッ。

▼フィールド
クリフト「これで　王さまの病気も
　　治るんですね。
　　そして　私たちの旅も……。

クリフト「帰り道は　気がゆるみ
　　思わぬケガを　しがちです。
　　どうぞ　お気をつけて。

▼砂漠のバザー
クリフト「王さまの　容態が
　　悪化していなければ
　　よいのですが……。

▼サントハイム
クリフト「これで　王さまの
　　ご病気も治る……。
クリフト「いや　喜ばなくては。
　　これは国のため。
　　姫さまのためでもあるんだ……。

クリフト「ああ　神よ！
　　王さまを　お守りくださり
　　ありがとうございます。

クリフト「ゴン老人は　なにゆえ
　　このような裏庭にお住まい
　　なのでしょう？
クリフト「あの知識　あのお人柄
　　国の長老となっても
　　おかしくない　お方というのに。

クリフト「また　姫さまと旅が
　　できるだなんて……。
　　どうしよう　涙がっ。

クリフト「まずは　エンドールへ。
　　その後も　姫さまのご希望通り
　　どこへなりと　参りましょう！

クリフト「世界中　どこへなりと
　　お供をさせていただきます！
　　はあ……しあわせ。

クリフト「恐ろしい夢のために
　　お声が　出なくなるとは。
　　いったい　どのような……？

クリフト「神よ　サントハイムの城に
　　ご加護を……。王さまと姫さまにも。

▼フィールド
クリフト「これから　世界中
　　ずっと姫さまと　いっしょに……。
　　ど　どうしようっ　顔が赤くっ。

クリフト「エンドールとわが国は
　　親しい間柄です。
　　きっと歓迎してくれるでしょう。

▼サラン
クリフト「詩人のマローニには
　　助けられましたね。
　　感謝せねばなりません。

▼フレノール
クリフト「いかなる空の下でも
　　神は　われらの旅を
　　見守っていてくださいます。

▼エンドールの旅の扉
クリフト「感激です！
　　わが　サントハイムの国で
　　旅の扉を使った神官は私が初めて！
クリフト「すばらしい神秘。
　　ああ　いかなる技で　あの扉は
　　動いているのでしょうか！？

クリフト「ちょうど　あそこに
　　宿屋が見えますね。
　　道案内を　頼みましょう。

クリフト「お城は東ですか。
　　東……いやな予感がします。

▼エンドールの旅の扉(夜)
クリフト「すっかり夜になって
　　しまいましたね。
　　あそこの宿で　休みましょう。

クリフト「あのライアンという方。
　　どこかで　お会いしたような？
　　いや　思い違いか。

クリフト「あのライアンという方。
　　昔から　ずっと知っているような
　　不思議な感じがします。