▼砂漠のバザー
アリーナ「来たわ　来たわ！
　　ここが　砂漠のバザーね。
　　うっわー　面白そう！

アリーナ「ぜんぶのお店を
　　見物するわよ！
　　いいでしょ？　ねっねっ。

アリーナ「私も　あのくらい
　　たくさん　買い物したいわ！
　　いいでしょ？　いいでしょ？
アリーナ「ささやかな物でいいの。
　　強い武器があれば　それで。
　　防具はいいの。武器があれば。

アリーナ「めずらしいツボ？
　　ふつうのツボに　見えるけど。
　　どこが　違うのかしら？

アリーナ「砂漠に来たら
　　ずいぶんネコを見かけるわね。
　　ふふふっ　かーわいいっ！

アリーナ「いつかは　エンドールへ。
　　武術大会が　開かれるという
　　夢のような国に　行ってみたいわ。

アリーナ「お父さまが大変って
　　どういうこと！？
　　気になるわね……。

アリーナ「お父さま……。

アリーナ「バザーは気になるけど
　　お父さまも　心配だわ。
　　お父さま……。

アリーナ「もしかして　私を
　　城に　つれもどそうとして
　　仮病を……？
アリーナ「いいえ　そんなことない。
　　ダメよ　お父さまはきっと
　　本当に　お困りなんだわ。

アリーナ「武術大会の出場者も
　　きっと　もっと強い人と
　　戦いたいと思うのよね……。
アリーナ「じつは　お姫さまで
　　しかも　ものすごーく強い！
　　たとえば　そんな子とか。
アリーナ「……わかってるわ。
　　今は　それどころじゃ
　　ないわよね。はあー。

アリーナ「いつかは　エンドールへ。
　　武術大会が　開かれるという
　　夢のような国に　行ってみたいわ。
アリーナ「でも　今は
　　それどころじゃ　ないわよね。
　　お父さま……。

アリーナ「お城の屋根の上のネコも
　　元気で　やってるかしら？
　　……お父さま。

▼砂漠のバザー(夜)
アリーナ「夜になると
　　砂漠も　ずいぶんすずしいわ。
　　風が　きもちいい……。

アリーナ「何よ　夜は
　　お店は　開いてないの？
　　つまらないわねー。

アリーナ「私には　あの星は
　　これから会うはずの　強い
　　ライバルたちの顔に見えるわ。

▼フィールド
アリーナ「せっかく　これから
　　旅が面白くなるっていう
　　ところだったのに！
アリーナ「でも　しかたないわ。
　　お父さまのほうが　大事だもの。
　　旅はいつでも　できるんだから。

▼さえずりの塔
アリーナ「この塔は　いったい……？
　　なんだか　不思議な所ね。

アリーナ「強そうな敵の気配が
　　ぷんぷん　するわ。
　　たっくさん　戦えそうね！

アリーナ「扉に　カギねえ。
　　何か大事なものでも
　　しまってあるのかしら？

アリーナ「こんな所に　宿屋！？
　　便利だけど　不思議なカンジ。

アリーナ「きれい……。
　　塔の上の　お花畑なんて
　　ちょっとステキね。

▼エンドールへの旅の扉
アリーナ「この先は　あこがれの
　　エンドールに通じてるのね。
アリーナ「でも　お父さまが
　　大変な時に　国をはなれるなんて
　　私には　できないわ。

▼フレノール
アリーナ「お父さまが　心配だわ。
　　さあ　急ぎましょう！

アリーナ「せっかく　これから
　　旅が面白くなるっていう
　　ところだったのに！
アリーナ「でも　しかたないわ。
　　たった一人のお父さまですもの。

アリーナ「砂漠のバザーは
　　楽しそうだったけど
　　今は　それどころじゃないわ。

▼フレノール(夜)
アリーナ「エンドールの武術大会が
　　私を　呼んでいるのに……。
アリーナ「でも　お父さまのほうが
　　ずっと大切ですもの。
　　しかたないわね。

▼サントハイム
アリーナ「やっと　お城に
　　戻ってこれたわ。
　　ずいぶん遅くなったけど。

アリーナ「お父さまのことは
　　みんな　知らないのね。
アリーナ「心配をかけないように
　　気をつかうだなんて。
　　お父さま……。

アリーナ「そうね　今はたしかに
　　お父さまのいいつけを
　　守らなくちゃ。

アリーナ「悪いやつらも
　　私だけを　ねらえばいいのよ！
　　私は　強いもの。私なら……。
アリーナ「お父さま……。

アリーナ「お父さま　なんて
　　苦しそうなお顔なの？
　　ああ　お父さま……。

アリーナ「お声が出なくなった！？
　　まさか　そんなことが！

アリーナ「お父さまは　どうして
　　何も　おっしゃってくれないの？
　　何があったの？　ねえ！

アリーナ「お父さま。
　　もう少しだけ待っててね。
　　次に　帰ってきた時は　きっと。
アリーナ「きっと　アリーナが
　　お父さまのご病気を
　　治して　さしあげます！

アリーナ「裏庭の　ゴンじいね。
　　その人に会えば　お父さまの声も
　　きっと　治せるのね！
アリーナ「さあ　行きましょう！
　　急いで！！

アリーナ「マローニって　あの
　　サランの町にいる　マローニ？
アリーナ「歌ばっかり歌ってる
　　あの人が　何か
　　知ってるとでもいうの？
アリーナ「……でも　他に
　　手がかりは　ないわね。
　　行ってみましょう！

アリーナ「お父さま　すぐに
　　アリーナが　病気を治して
　　さしあげます。
アリーナ「だから　それまで
　　お元気でいてください……。

アリーナ「みんな　待っててね。
　　次に　お城に戻った時には
　　お父さまを　治してみせるから！

アリーナ「さあ　急がないと！
　　いちにちも早く　お父さまの
　　ご病気を　治すのよ！

アリーナ「お父さまは　きっと
　　私が　治してみせるわ。
　　ぜったいに　治してみせるわ。

アリーナ「すぐよ。もうすぐ。
　　すぐに私が　お父さまを
　　治してみせるんだから！
アリーナ「さあ！　急ぎましょう。

▼サントハイム(夜)
アリーナ「お父さまは　ご自分の
　　お部屋に　いらっしゃるのね。
　　ああ　お父さま……。

▼フィールド
アリーナ「ご病気が重くなることは
　　ないだろうけど　でも。
　　のんびりは　してられないわ。
アリーナ「まずは　サランへ！
　　マローニに　話を聞かなくちゃ！

アリーナ「サランの町にいる
　　詩人のマローニね！
　　みんな　急いで！

▼サラン
アリーナ「マローニは　たしか
　　教会にいたはずよ。
アリーナ「さっさと　声のひみつを
　　白状させましょう！
　　言わなきゃ　とっちめてやるわ。

アリーナ「あら？　この歌声。
　　マローニじゃないかしら。
　　どこから聞こえてくるの？

アリーナ「他に　お父さまを治す
　　手がかりはないわ。
　　さえずりの蜜に　かけてみましょう。

アリーナ「さえずりの蜜があれば
　　お父さまも　治るかもしれない。
　　……なら　試してみるしかないわ！
アリーナ「砂漠のバザーへ戻って
　　さえずりの蜜を　探しましょう！

アリーナ「もう　サランには
　　用事は　ないわね。
　　さあ　行きましょう！

▼フィールド
アリーナ「お父さま。
　　声が　出せないだなんて
　　すごく　つらいはずよ。
アリーナ「助けられるのは
　　私たちだけよ。絶対に
　　ご病気を　治してみせるわ！

アリーナ「さえずりの蜜なら
　　もしかしたら　お父さまの病気も
　　治せるかもしれない。
アリーナ「さあ　急ぎましょう！

▼砂漠のバザー
アリーナ「さえずりの蜜はどこ？
　　早く　手に入れて
　　お城に　もどらなくちゃ！

アリーナ「この人に　本当の事を
　　知らせたほうがいいのか
　　それとも……？
アリーナ「だめ。言えないわ。
　　私　とても言えない。

アリーナ「武術大会の出場者も
　　きっと　もっと強い人と
　　戦いたいと思うのよね……。
アリーナ「じつは　お姫さまで
　　しかも　ものすごーく強い！
　　たとえば　そんな子とか。
アリーナ「お父さまが治ったら
　　許しては……くれないわよね。

▼砂漠のバザー(夜)
アリーナ「魔物が何よ！
　　そんなの　私が恐がるとでも
　　思ってるの！？
アリーナ「行きましょう　西の塔へ。
　　そして　さえずりの蜜を
　　手に入れるのよ！

▼さえずりの塔
アリーナ「強そうな敵の気配が
　　ぷんぷん　するわ。
　　たっくさん　戦えそうね！
アリーナ「ぱーっと戦えば
　　不安な気持ちも　どこかに
　　いっちゃうはずよ！

アリーナ「だんだん頂上が
　　近付いてきたかしら？
　　ふふっ　ワクワクするわね！

アリーナ「きれい……。
　　塔の上の　お花畑なんて
　　ちょっとステキね。
アリーナ「あの人たちは？
　　あれが　エルフなの？

アリーナ「やったわ！
　　さえずりの蜜を見つけたのね！
アリーナ「さあ　早くサントハイムへ
　　戻りましょう！

アリーナ「ほんとにきれいな場所ね。
　　また　遊びに来たいわ。
　　エルフにも　会ってみたいし！

▼フィールド
アリーナ「お父さま　もうすぐよ。
　　もうすぐ　ご病気を
　　治してあげるからね。

アリーナ「サントハイムまで
　　行ったり来たり　いそがしいわね。
アリーナ「でも　おかげで
　　キック力が　ちょっとだけ
　　上がったような気がするわ。

▼砂漠のバザー
アリーナ「この兵士の　おかげで
　　お父さまの危機を　救えたのね。
　　あとで　ほうびをとらせなきゃ。

▼砂漠のバザー(夜)
アリーナ「さえずりの蜜も
　　無事に　手にいれたし！
　　ちょっとだけ　見物を……。
アリーナ「と　思ったけど
　　夜は　バザーはやってないのね。
　　残念だわ。

▼サントハイム(夜)
アリーナ「お父さまは　ご自分の
　　お部屋に　いらっしゃるのね。

▼サントハイム
アリーナ「そうね　ゴンじいにも
　　報告しておきましょう。
　　お礼も　言いたいし。

アリーナ「さあ　あとはお父さまに
　　この　さえずりの蜜を
　　飲ませるだけよ！
アリーナ「でも　お父さま
　　甘いもの　苦手なのよね。
　　口をこじあけてでも飲ませなきゃ！

アリーナ「お父さま　もうすぐ
　　これまでのように　お声が
　　出るようになります。
アリーナ「だから　もうすこし
　　待っていてくださいね。

アリーナ「お父さま　ちょっぴり
　　やつれたみたいだわ。
　　おかわいそうに……。

アリーナ「大臣や　ゴンじい。
　　マローニのおかげで
　　お父さまの病気も治るわ！
アリーナ「もちろん　ブライや
　　クリフトのおかげでも
　　あるけどね。

アリーナ「ゴンじいの言う通り
　　マローニの話が　役に立ちそうね。
アリーナ「もうすぐよ　お父さま。
　　もうすぐ　治してあげるわ。
　　待っててね……！

アリーナ「その目で世界を　って
　　じゃあ　エンドールに行けるのね！
　　武術大会にも出られるのね！
アリーナ「やった　やったわ！
　　さあ　行きましょう。
　　今度は　堂々と　正門から！

アリーナ「まずは　エンドールで
　　武術大会に　優勝して……
　　次は　どこに行こうかな？

アリーナ「私は　自由よ！
　　もう世界中どこへ行ってもいいのね。
　　どこまでも　冒険できるのね！
アリーナ「すごいわ。世界中って
　　サントハイムよりも　ずっとずっと
　　広いんでしょう？　すごいわ！

アリーナ「夢ねえー？
　　そんなの　気にしないわ！
　　ねっ　平気よねっ。

アリーナ「もうカベをけやぶる必要は
　　ないんだけど……。
　　なんとなく　やっちゃうのよね。

アリーナ「これからは　どこへでも
　　好きなように　旅できるわ。
　　なんて　いい気分！

アリーナ「今度帰ってくる時は
　　武術大会に　優勝した時よ！

アリーナ「しばらく帰らないとなると
　　お城のみんなの顔も
　　なつかしいカンジがするわね。

アリーナ「ふふーん。
　　やっと堂々と　正門から
　　旅に出られるわね！
アリーナ「カベを　けやぶるのも
　　楽しいけど　これはこれで
　　新鮮でいいわね。

▼サントハイム(夜)
アリーナ「夜の　サントハイム城って
　　あらためて見ると　きれいね。

アリーナ「やっぱり　初心にかえって
　　カベは　けやぶるべきよ！
アリーナ「あのときの　キックから
　　冒険は　始まったんですもの。

▼フィールド
アリーナ「お父さまの　お許しも出て
　　気分もスッキリ！
　　さあ　はりきって　いきましょう。

アリーナ「まずは　武術大会に出て。
　　それからエンドールのある大陸を
　　ずーっと冒険するのよ。
アリーナ「世界を一周して
　　うーんと強くなって帰ったら
　　お父さま　びっくりするわ！

アリーナ「エンドールでは
　　何が　私を待ってるのかしら？
　　うふふっ　楽しみね！

▼サラン
アリーナ「さえずりの蜜のおかげで
　　お父さまの声も　治った。
　　エルフの薬って　すごいわ……。

▼フレノール
アリーナ「フレノールも　ひさしぶり。
　　今日は　私のにせ者は……
　　なーんだ　いないわ。つまらないの。

アリーナ「フレノールの南に
　　ほこらが　あったわよね？
アリーナ「エンドールに通じる
　　旅の扉がある所！
　　今度は　通してもらえるわ。

▼フレノール(夜)
アリーナ「月も　星も　これからの旅を
　　祝福してくれてるみたい！
　　きれいね！

▼エンドールへの旅の扉
アリーナ「この先は　あこがれの
　　エンドールに通じてるのね。
アリーナ「行きましょう！
　　あの　旅の扉をくぐって
　　エンドールの国へ！

▼エンドールの旅の扉
アリーナ「おなかも　頭も
　　グチャグチャだわ……。
　　旅の扉って　うっ　きもちわるーい。

アリーナ「こんな所に出るのね。
　　見たところ　サントハイムと
　　そんなに変わらないけど。
アリーナ「でも　ここはエンドール！
　　自由の第一歩だわ！

アリーナ「エンドールと　ずいぶん
　　行き来があるのかしら？
　　宿屋まで　ちゃんとあるし。

アリーナ「こういうのって　自分で
　　見つけたほうが　うれしいわよね。
　　だまってて　あげましょ？

▼エンドールの旅の扉(夜)
アリーナ「なぜかしら。
　　あの人……ライアンって人
　　すごく　気になるわ。
アリーナ「強そうだから？
　　勝負してみたいから？
　　いいえ　違う。なにかが……。

アリーナ「ライアンって人が
　　武術大会に　出るとしたら……。
アリーナ「あの人が相手なら
　　気を　ひきしめていかないと。
　　ゆだんしてたら　勝てないわ。