▼ルラフェン
ティミー「まず曲がって　それから
　　階段をあがって……あれ？
　　こっちにおりるのが　いいかな？
ティミー「エヘヘ…
　　今　この町を一周する　最短ルートを
　　考えてるところなんだ。

ティミー「おっもしろーい！
　　ねえねえ　あれ　道なの？　カベ？
　　迷路みたいになってるよ。

ポピー「お父さん　ときどき
　　わたしが　ちゃんとついて来てるか
　　見てね。迷子になっちゃいそう……。

ポピー「この町…
　　魔法のにおいがするね。

ティミー「サンチョと旅したとき
　　この町には　来なかったなあ……。

ティミー「あの人たち
　　オラクルベリーとか　ポートセルミに
　　行ったら　気絶しちゃうかもねっ。

ポピー「わたし　いなかって好きよ。
　　都会より　ず〜っと　のんびりしてるし
　　川や　原っぱで遊ぶの　楽しいもん！

ティミー「そんな　高い塔なら
　　どこからでも　見えそうなのに。
　　世界って　広いよね。

ティミー「のどが　かわいてるなら
　　お水を　飲んでくればいいのに。
　　へんな人だなあ。

ティミー「ボク　知ってるよ！
　　あのおじさんみたいな状態を
　　目が泳いでる　っていうんだよね。

ポピー「ち！　って言われちゃったね。

ティミー「ボクはね　遊んでいるときが
　　いちばん幸せ！　お父さんと
　　遊べるときは　最高に　幸せだね！

ポピー「あの人　すごいね。
　　近づいたら　食べられちゃいそう。

ティミー「こまった息子だと
　　孫の顔が　見られないの？
　　おとなの話って　よくわからないね。

ティミー「あっ　教会では
　　走っちゃダメなんだよ　ねっ！

ティミー「あの子　しかられても
　　平気なのかな？

ポピー「やだ　こわいよう。
　　あの子　ぶつかってきそう。

ティミー「あのおじいさん　しんけんだね。
　　手に入れてほしくないんだね。

ティミー「いいんだよ　ボクがんばるから。
　　そのかわり　世界が平和になったら
　　いっぱい　いっぱい遊ぼうね！

ポピー「ティミー　がんばってるよね。
　　でも　ちょっと　ムリしてるよ。
　　わたし　心配だな……。

ティミー「ケムリが出るなんて
　　そのベネットじいさんって人
　　なんの研究してるのかな。
ティミー「えっ？　お父さんは
　　もう知ってるの？　ずるい！

ティミー「お父さん　どうしたの？
　　顔が　青いみたいだけど……。

ポピー「ドレイって　イヤな言葉！
　　ドレイさんなんて人
　　つくったら　ダメなの。

【はい】　　　　　　　　　　　　　　　　【いいえ】
ポピー「あの人　目が　こわいよ。　　　　ティミー「あんな　ペラペラの本が
　　早く　はなれようよ……。　　　　　　　　3000ゴールド！？　高すぎだよっ！

ティミー「お父さん　あんな本に
　　3000ゴールドも　出しちゃダメだよ。
　　ムダづかいだよっ！

ポピー「わたし　ご本　好きだけど
　　あんな本は　読みたくない。
　　お父さん　買わなくていいからね。

ティミー「ホントだ。風が気持ちいいね。
　　この町は　風車も多いし　もしかして
　　一年じゅう　風がふくのかな？

ポピー「あんな話　ウソよね？
　　神さまは　えこひいきなんて
　　しないと思う！

ポピー「うふふっ。
　　おとなの人なのに　迷ってるの。
　　おもしろーい。

ティミー「パ　ル　プ　ン……
ティミー「な　なんだか　この言葉
　　背中が　ざわざわするよ。
　　すごい呪文って　ホントなんだ。

ティミー「おじいさん　大丈夫かな？
　　なんだか　ぐったりしてたよ。

ポピー「あのおじいさん
　　とっても　すごい人だよ。
　　この家の魔法のにおい　強いもん……。

▼ルラフェン(夜)
ティミー「まっくらだし　町中が
　　迷路みたいだし　ルラフェンって
　　洞くつの中　みたいだね。

ティミー「ねえ　お父さんは
　　今　イヤな事ある？
　　ボクが　ついてるから　平気？

ティミー「高い　マクラって
　　おもしろいよね。
　　ボク　どんなマクラも好きだよ！

ポピー「うなされてるの
　　かわいそうね。

ティミー「あんなこと　言ってても
　　あの神父さん　昼間は
　　お祈りしてるよね？　どうしてだろ？

ティミー「お父さんは
　　なにも　言わないんだね。
ティミー「サンチョは　酒場は
　　子供の出入りする場所じゃないって
　　絶対　つれてきてくれなかったよ。

ティミー「伝説っていうことは
　　ずっと　昔からあるってことだよね。
　　いったい　いつ建てられたんだろう。

ポピー「あのおじさん
　　ヘタクソ……　だよね？

ティミー「酒場って　寝ても
　　いい場所なんだね。
　　おぼえとこっと！

ポピー「いや〜ん！
　　お酒くさ〜い！

ティミー「今の人　お店の人なのに
　　顔が　真っ赤だったよ。
ティミー「お店の人が
　　いっしょに　お酒飲んでも
　　いいのかなあ。

ティミー「ボクは
　　どんなにうるさくても　眠れるよ！
　　えっへん！

ポピー「わたしも　もう　眠いです。
　　宿屋さんなら　静かに
　　ねられると思うの……。

ティミー「あの子見てたら
　　眠くなってきちゃった……。

ティミー「あれって　どうやるの？
　　こう？　キリキリキリ……
　　アゴが　おかしくなっちゃうね。

ティミー「サンチョも　たまに
　　イビキをかくけど
　　あそこまでは　ひどくないな。

ティミー「ボクも　おフロに入って
　　ジュースのみたい〜！

ポピー「よそ者って　わたしたちのコト？
　　……さみしいね。

ポピー「お話しできるスライムさんは
　　何度か見たけど　ネコさんは　初めて！
　　いいなあ　かわいいな〜！

▼うわさのほこら
ティミー「あれ？　こんな所に
　　宿屋があったんだ。
　　お父さんって　もの知りだね！

ポピー「……足が　つかれちゃった。
　　砂の上って　歩くのたいへん……。

ティミー「人生って
　　タイミングが　大事なの？
　　おとなの話って　よくわからないよ。

ティミー「男の兄弟かあ。
　　毎日　いっしょに遊べて
　　うらやましいなあ……。
ティミー「あっ！　でも　ボク
　　ポピーのことも　大好きだよ！

ティミー「ウワサ話？
　　ボク　見たい　見たい！

ポピー「人のウワサをするのは
　　よくありませんって
　　サンチョおじさんが　言ってたの。
ポピー「でも　書いてあるのなら
　　大丈夫かな？

ティミー「でも　お父さん
　　いちおう　持っていくよね？
　　何かの　役に立つかもしれないし。

ポピー「そんなペラペラのノートより
　　ご本のほうが　おもしろいです。

ティミー「サンチョとの旅も
　　楽しかったけど　やっぱり
　　お父さんたちとのが　いちばんだね！

ポピー「お父さん…　えへへ……。

▼うわさのほこら(キラーパンサーがいない場合)
ポピー「そんな　強い
　　キラーパンサーさんが　いるの？
　　お父さん…　わたし　見てみたい。

▼サラボナ
ティミー「なにか　あったのかな？
　　なんだか　あわててたみたいだよ。

ティミー「サンチョと　お父さんを
　　探して旅してたときも　この町には
　　来たことなかったなあ。

ポピー「えっ？　お父さん
　　この町で　お母さんと　結婚したの？
　　ふ〜ん……。

ティミー「酒場に来ると
　　ちょっとだけ　大人になったような
　　気分になるよ。

ポピー「酒場って　なんだかクサイ……。
　　これって　お酒のニオイなのかな？

ティミー「ルドマンさん
　　ここに来ると　すっきりするのかな？

ティミー「あの人
　　吐くために　飲んでるの？
　　よくわからない人だね。

ポピー「ぎゃ〜〜〜！！
　　きたな〜〜い！
　　お父さん　はやく逃げてっ！

ティミー「昼間なのに
　　ちょうしが　出ないなんて
　　変わってるよね。

ティミー「ここは　サラボナ。
　　おぼえたよ！

ティミー「えへへ……
　　ボク　お父さんに　似てる？
　　うれしいなっ。

ポピー「わたし　お母さんに似てないの？
　　がっかり……。

ティミー「お父さんって　本当に
　　たくさん　知り合いがいるんだね！

ティミー「うん！　お父さんの
　　知り合いが　困ってるんなら
　　絶対に　助けてあげないとね！

ティミー「か…　かっこいい……。

ポピー「あんな人　きらいだもん。
　　お父さんは　絶対
　　あんなふうになっちゃ　ダメよ？

ティミー「たしかに　かってに
　　赤く光るツボって　こわいよね……。

ポピー「ねえ　お父さん
　　なんとかしてあげたいね……？

ポピー「うわ〜
　　大きくて　きれいな教会ね！
ポピー「花嫁姿のお母さん
　　きれいだっただろうな……。

ティミー「結婚か……。
　　ボクには　まだまだ
　　ず〜〜っと　先のことだよね。

ティミー「こんなに　お願いされたら
　　ことわれないよね？　お父さん！

ポピー「あの女の人……
　　フローラさん？
　　すごく　きれいな人……。

ティミー「犬って　かわいいよね。
　　ボクも　お城にもどったら
　　犬　飼いたいな！　いいでしょ！？

ポピー「わたし　犬　好き……。
　　だって　ウソつかないもん。

ポピー「すごい　おうち……。
　　お城みたいね。

ティミー「わかってるよ　お父さん。
　　この人たちを　助けてあげるんだよね？
　　ボクも　がんばるよ！

ティミー「ツボの色を　見るだけ？
　　だったら　かんたんだね！

【はい】　　　　　　　　　　　　　　　　【いいえ】
ポピー「そんなに心配なら　　　　　　　　ポピー「お父さんって
　　自分で行けばいいのに……。　　　　　　　はくじょう者……なの？

ティミー「奴って誰だろう？　あんなに
　　ルドマンさんが　困ってるんだもん。
　　いい奴のわけ　ないよね。

ティミー「天まで　とどくほどの
　　魔物だって。
　　そんなの　ホントにいるのかな？

ポピー「そんなに大きな魔物が
　　入ってるんだったら　きっと
　　すごく　大きいツボね？

▼サラボナ(フローラが母の場合)
ティミー「ここって　お母さんの
　　生まれた町なんだよね？
　　えっ　ちがうの？
ティミー「そっか　お母さんも
　　ちいさい頃から　旅してたんだね。

ポピー「わたし　この町　好き……。
　　お母さんも　きっと
　　この町　大好きよね。

ティミー「ここは　サラボナ。
　　おぼえたよ！
ティミー「だって
　　お母さんの町だもんね！

ポピー「うわ〜
　　大きくて　きれいな教会ね！

ポピー「あの女の人　おうちの中でも
　　あんなお洋服でいるの？
　　アンディさんの　好みなのかな？

ティミー「どうしたの？
　　お父さん　顔　赤いよ？

ポピー「さっきから
　　スーザンさんの　身体ばかり見て……
　　お父さんって　意外とエッチなのね。

ティミー「そっか　ここは
　　お父さんの家でもあるんだね。

ポピー「わたし
　　おばあさまには　似てないね。
　　やっぱり　お父さん似なのかなあ……。

ティミー「あの人が
　　ボクの　おじいちゃん？
ティミー「ボクも　大きくなったら
　　ハゲちゃうのかなあ……。

▼サラボナ(夜)
ティミー「どこかから　楽しそうな声が
　　聞こえるね。酒場のほうからかな？

ポピー「ねえ　お父さん
　　もう　夜よ？

ティミー「酒場って　にぎやかだね。
　　大きな声で話さないと　聞こえないよ！

ポピー「う〜……
　　いろんなニオイが　まじってて
　　気持ち悪くなってきた……。

ティミー「ボクは　おいしい
　　ジュースが飲みたいな！

ティミー「ってことは
　　最近　ツボの色が変わったって
　　ことなのかな？

ティミー「ボクは　イヤなことがあっても
　　気が　めいったりしないよ！
　　めいる前に　やれる事　がんばるんだ！

ティミー「なんだよ　えらそうに！
　　あっかん　べーっだ！

ポピー「こわい　あの人……。
　　モンスターと　まちがえて　本当に
　　人を斬ったこと　あるんじゃないの？

ティミー「ダメだよ　お父さん。
　　おこしちゃ　かわいそうだよ。

ポピー「ねている人の　おうちに
　　かってに入るなんて……
　　わたしたちって　どろぼうさん？？

ティミー「あの犬　おっかし〜い！
　　鼻が　つまってるのかな？？

▼封印のほこら
ティミー「ルドマンさんが言ってた
　　ほこらって　ここのことだよね？

ポピー「なんだか　空気が
　　はりつめてるみたい。
　　ピリピリしてるの　感じるの……。

ティミー「なんだか　ボク
　　むねが　ドキドキしてきたよ。

ポピー「お父さん　急いでね。

ティミー「うわっ！　なにか　声がしたよ！
　　お父さん　早くルドマンさんのところへ
　　もどらなくっちゃ！

ポピー「きゃっ！　お父さん…
　　なにかが　出てきちゃいそうなの。

▼サラボナ
ティミー「お父さん　見はらしの塔だって！
　　ボクたちも　行こうよ！

▼見晴らしの塔
ティミー「ツボの色は　赤かったって
　　はやく　ルドマンさんに伝えなきゃ！

ポピー「あの　ツボの色が
　　赤かったのって　良くないことよね？
　　これから　どうなっちゃうの？

▼サラボナ
ティミー「どうせなら　したくしてから
　　塔に行ってくれてれば　ルドマンさんと
　　いっしょに　たたかえたのにね！

ポピー「ルドマンさんが
　　あんなに笑ってるの　初めて見た。
　　なんだか　ちがう人みたい……。

ティミー「ボクが　お父さんに教えるの？
　　じゃあ　ボクは
　　お父さんの先生だね！　えっへん！

ポピー「あのね…　お父さんは
　　もう　いいお父さんよ。

ティミー「町の人たち　あの大きな魔物に
　　気づかなかったんだね。
　　でも　それで　良かったんだよね？

ティミー「うん！　お父さん！
　　はやく　次の所に行こうよ！

ティミー「１５０年が　数日！？
　　やっぱり　身体が大きいと
　　時間も　ゆっくりなのかな？

ポピー「あの魔物が　あばれてたら
　　この町の人　みんな　死んじゃってた？
　　……ぐすっ　たおせて良かったね。

ティミー「この町のことは
　　もう　心配いらないみたいだね。

ポピー「ルドマンさんの
　　笑い声　大きいから……。

ティミー「まったく！
　　のんきな人だねっ！

ポピー「あの人　音の正体を
　　つきとめようとは思わなかったのかな？
　　ティミーなら　絶対　行ってるよ！

▼サラボナ(フローラが母の場合)
ポピー「おじいさまが
　　あんなに笑ってるの　初めて見た。
　　なんだか　ちがう人みたい……。

ティミー「おこづかい　もらっちゃった！
　　ポピーと　半分こ　していい？？

ポピー「わたし　ほしいものないから
　　貯金しといてね　お父さん。

ティミー「おばあさまって
　　きれいだし　やさしい人だね。
ティミー「みんなを守るために
　　ボク　がんばるよ！

ポピー「わたしたち　ちっとも
　　かわいそうじゃ　ないよね。
　　だって　お父さんと　いっしょだもん！

▼サラボナ(夜)
ティミー「魔物のことは　ヒミツだったのに
　　どうして　あの人　知ってるんだろ？

ポピー「たしかに　赤って
　　危険な感じがするけど……
　　あの人　なにか　知ってるのかな？

ティミー「よくねてる……。
　　心配ごとが　なくなったんだね。

ティミー「ふわ〜……
　　なんだか　眠くなってきちゃったよ。

ティミー「みんな　ねてるって。
　　それでも　行くの？

ティミー「気持ちよさそうに　ねてるね。
　　ボクたちも　早く　ねようよ。

ポピー「ねる前に　歯みがきしなくちゃ…
　　サンチョに　しかられちゃう。

▼サラボナ(フローラが母の場合の夜)
ティミー「今日　このおうちに泊まるの？
　　お母さんのベッドで　ねていいの？？
　　やった〜！！

ポピー「わたし　もう
　　眠くなっちゃった。
　　どこでもいいから　ねたいです……。

ティミー「えっ？
　　ここで　ねるんじゃないの？
　　ボク　今日は　ここでねたいよ！

ポピー「お母さんのニオイがする。
　　あのベッドでねたら
　　わたし　泣いちゃうかも……。

▼山奥の村
ティミー「すーっ　はーっ……。
ティミー「すっごく　空気がきれい。
　　きっもちいーい！

ティミー「この村　なんだか
　　なつかしい感じがするね。
　　どうしてだろう……。

ティミー「ボク　木のぼり　大好き！
　　お父さん　のぼってきていい？

ポピー「森さんが　お話ししてくれるの。
　　こんにちは　って……。
　　みんな　やさしいね。

ポピー「あ……！
　　いま　木の枝をリスさんが
　　ぴょーんって　いったのよ。

ティミー「温泉って　お湯でできてる
　　池のことだよね？
　　ボク　知ってるんだ！

ポピー「村に名前がないと
　　こまるよね？　…こまらないの？

ポピー「これが　秘湯の花？
　　お風呂にいれると　いいんでしょ？

ポピー「ひなたぼっこ　いいね。
　　ネコさん　うれしそうなの。

ティミー「わ〜
　　洞くつの　お店と　おうちだ。
　　カッコイイ〜〜！

ポピー「見て　お父さん。
　　お花　いっぱい　かざってあるの。
ポピー「あのおじさんが
　　かざったのかな？
　　やさしい人なのね。

ティミー「お父さん　大丈夫？
　　今　いっぱい背中　たたかれて
　　すっごく痛そうだったよ。

ティミー「あ〜　ボクも
　　ゆっくり　温泉に入りたいなあ。

ティミー「ボク　宿屋さんに来ると
　　わくわくするんだ。
　　ボクには　旅が　あってるのかな？

ティミー「どうして　酒場って
　　くらいのかな？
　　明るいと　楽しくないの？

ポピー「酒場って　夜じゃなくても
　　お酒くさいのね。

ティミー「なんか書いてあったの？
　　きたない字だったから
　　ボク　読めなかったよ。

ポピー「あんなところに
　　落書きしちゃダメなのに……。

ティミー「うわあ　すごいユゲ！
　　まっしろだよっ。

ポピー「……外なのに　おふろ？
　　ほんとに　おふろなの？
　　なんだか　たのしいね。

ティミー「おじいさん　若いの？
　　だって　シワシワだよ。
　　おじいさんじゃないの？

ティミー「子どもって　みんな
　　お父さんと　同じ仕事に
　　なるんじゃなかったの！？
ティミー「ボクも　王さまじゃなくって
　　商人や　神父さんになれる？

ティミー「ねえ　お父さん
　　あの人　お母さんの何なの？

ポピー「お父さんと　お母さんって
　　幼なじみ　だったのね。
ポピー「お母さん　大丈夫かな。
　　はやく　会いたいね……。

ティミー「お母さんのお父さんだから
　　あの人も　ボクのおじいさまなんだね。
ティミー「ダンカンおじいさま　かあ……。
　　笑顔が　やさしいね。

ポピー「おじいさま　わたしたちが
　　旅してると　さみしいよね？
　　また　遊びに来ようね。

ポピー「この村は　ネコさん　いっぱい
　　うっれしいなっ♪

ティミー「逃げ足の
　　はやいヤツだったね。
ティミー「お母さんの村で
　　悪さするなんて…　ゆるせないよ！

ポピー「びっくりした……。
　　なんで　あんな人いるの？

▼山奥の村(フローラが母の場合)
ポピー「お父さんって　もしかして
　　ヒミツが　いっぱいあるの？
　　……ううん　なんでもないです。

ティミー「昔のお父さんを
　　知ってる人に会うのって
　　ちょっと　へんな感じだね。

ポピー「やさしそうな　おじいさん。

ティミー「修行って　お勉強でしょ？
　　……お勉強かあ。

ティミー「きれいな人だね。
　　お父さんの幼なじみ　だったんでしょ？
ティミー「ボクの　お母さんって
　　どんな人かなあ……。
　　はやく　顔が　見たいよ。

ポピー「ねえ　お父さん。
　　あの人　お父さんのこと……
　　ううん…　なんでもないです。

ティミー「なに　もらったの？
　　ふしぎな木の実？　いいなあ〜！

ティミー「逃げ足の
　　はやいヤツだったね。

▼山奥の村(夜)
ティミー「うわあ　すっごいや！
　　ほらほら　星がいっぱい！
ティミー「グランバニアで見るより
　　ずーっと　いっぱいあるよ！
　　お父さんも　見て！　ねっ！

ポピー「こんなに　しずかだと…
　　眠く…　なっちゃ…　う………。

ポピー「ネコさんは　元気なの。
　　でも　わたし　眠いの……。

ティミー「わ〜　洞くつの　おうちだ。
　　カッコイイ〜〜！

ポピー「てやんでい　って
　　どこの言葉？

ティミー「あの人　あんなハジっこで…
　　教会があるのは　助かるけど
　　ちょっと　悪いことした気分だね。

ティミー「うん。
　　イビキは　聞こえなかったよ。

ポピー「わたしも　眠りたい……。

ティミー「あのおじさん
　　奥さんに　しかられるの？
　　……わくわく。

ポピー「いや〜ん！
　　酔っぱらいさん　こわいっ。

ティミー「お風呂にずっと入ってたら
　　ボクも　ああなるのかな。
　　ゾクッ……。

ポピー「お酒くさいよう……。
　　はやく　出たいの。

ティミー「ボクも　泳いでいい？
　　バシャ　バシャ　バシャ！！

ポピー「温泉　気持ちいいけど
　　眠いから　おぼれちゃうかも…
　　ブクブク……ガボッ！

ポピー「丸くなってる。
　　かわいいね。

▼山奥の村(フローラが母の場合の夜)
ティミー「人って　もらったり
　　もらえなかったりするの？
　　ボク　わかんないや。

ポピー「ああいうお姉さんを
　　せっきょく的　って言うのよね？

▼カジノ船
ティミー「ここに来ると
　　ボク　わくわくしちゃうよ。
　　スライムレースが　あるからかな？

ポピー「ここには
　　サンチョおじさんとは
　　来たことないです……。

ティミー「あの人たち　ここまで来て
　　船を見てるだけなの？
ティミー「でも　ボク
　　あんなカッコイイ船なら
　　一日じゅう　見ててもいいや！

ポピー「お洋服　ぼろぼろ…
　　かわいそう……。

ティミー「あの人　どうやって
　　ここまで来たのかな？
　　ここ…　島なのに……。

ティミー「小舟で　行くなんて
　　なんだか　かっこいい〜！

ポピー「小さいお舟にのって
　　大きいお船にのるの？

ティミー「本当に　大きな船だよね！
　　教会まであるよ。

ティミー「お父さんたちは
　　ここで　結婚したんじゃないの？
　　でも　ボクたち　幸せになれるよね。

ティミー「大丈夫！
　　ボク　すぐ　時間　忘れるから！

ティミー「あ〜っ　こんなところで
　　吐いちゃいけないんだぞ！

ポピー「お父さんっ！　にげてっ！！

ティミー「カジノ船の　安全？
　　魔物が　出るのかな？

ティミー「へぇ…　ルドマンさんって
　　すごいんだなあ……。

ポピー「おなか　すいてきちゃった……。

ティミー「え〜っ　カジノ船と
　　船の旅は　ぜんぜん　ちがうよね？
　　それでも　いいのかな？

ポピー「ベッド　ふかふか　だったね！

ティミー「計算は　いやだあ〜！

ポピー「どんな　計算してるのかな？
　　ちょっと　聞いてみたいかも……。

ティミー「のーー　んーーー
　　びーーーー　りーーーーーー。
ティミー「こういうところで
　　のんびりするのって　むずかしいね。

ポピー「ねえ　お父さん……。
　　のんびりしてる時間ある？

ティミー「広いよね…
　　とても　船の中とは　思えないよ。

ポピー「やっぱり　カジノって
　　ちょっと　うるさい……。

ティミー「なるほど　おじいさんの話は
　　ためになるねっ。

ポピー「当たったのね。
　　おめでとうございます。

ポピー「そんなことしたら
　　バチが　当たっちゃうの……。

ティミー「あの人　さっき
　　うしろ向いてたよ？　ホントに
　　見張ってるのかな？　あやしいな。

ティミー「ふしぎな人だね……。

ポピー「でも　あの人
　　あの衣装は　着られそうにないの。

ポピー「えっち……。

ティミー「わ〜い！
　　ステップ　ステップ！

ポピー「みんな　動きがそろってて
　　すごく　きれい……。

ティミー「ふ〜ん…
　　いっぱい　お金もらえるんだ。
　　ボクも　やってみようかな？

ポピー「ステージの上って
　　あつい……。

ティミー「みんな　一生けんめいだね。
　　ボクも　がんばらなきゃ。

ポピー「あのお姉さん
　　すごく　うれしそう。わたしも
　　大きくなったら　やってみて　いい？

ティミー「お父さんは　寄付したことある？
　　ボクは　まだ　ないや……。

ティミー「あのおじさん
　　すごい　ガックリしてるね。
　　ガックリすると　下向くんだね。

ポピー「あのタルや　木箱の中も
　　お酒で　いっぱいなのかな？
　　う〜　やだ。お酒　くさいもん。

ティミー「みんな　悪いことして
　　お金もうけしたんじゃ…　ないよね？

ティミー「やったね。
　　ラッキーだね　ボクたち！

ティミー「ここのカジノ
　　こわれてるの？

ポピー「あの人　うるさかった。
　　みんなが　楽しんでる場所は
　　うるさくしちゃダメなのに……。

ティミー「わ〜い！
　　すっごろっく　すっごろっく！

ポピー「このすごろくなら
　　かんたん…　かな？

ティミー「ボクは　あんまり
　　むずかしく　考えたくないなあ。
　　楽しめればいいよね？

ティミー「頭を　使わずに…　だね？
　　やってみようっと！

ティミー「すごいね。
　　ボクたちの　旅の荷物より
　　いっぱい　ありそうだね。

ティミー「あれって　カジノで
　　当てたのも　あるんだよね？
　　うらやましいなあ。

ティミー「あの人　誰に
　　言ってるつもりなの？

ポピー「寝てるなら
　　しずかに　寝てくれないと
　　びっくり　しちゃうの。

ティミー「おなか　すいた……。

ポピー「くん　くん……
　　おいしそうな　ニオイがしてる。

ティミー「ねえ　仮眠と
　　ふつうに寝るのって　どうちがうの？
　　昼に寝るのが　仮眠なの？

ティミー「ボクたちだって
　　負けてないぞ！　ねっ　お父さん！

▼カジノ船(フローラが母の場合)
ポピー「えっ　お父さんとお母さん
　　ここで　結婚式を　あげたの？
ポピー「じゃあ　わたしも
　　ここで　結婚式あげます……。

▼カジノ船(夜)
ポピー「わあ　ホント。
　　きれいな　お星さま……。

ポピー「ふわぁ…
　　眠くなってきちゃった……。

ポピー「寝てても
　　たたかってるみたい……。

ポピー「わたしも　ベトベトかな……。
　　今夜は　おふろに　入ろうっと。

ティミー「う〜ん…　あんまり
　　楽しそうな踊りじゃないね。

ポピー「にらまれちゃった。
　　負けたの　わたしたちの
　　せいじゃないのに……。

ティミー「おじいちゃん　大丈夫かな？
　　グキッ　って　おおきな音がしたけど。

ティミー「ねえ　どうしたの？
　　ねえねえ　あの人　どうしたの？

ティミー「はるか昔って
　　どれくらい前？
　　ボクが生まれるより　ずっと前？

ティミー「せつない…？　そう？？

ティミー「なんか　眠くなってきた。
　　さっきから　ずっと　子守歌
　　きいてるみたいなんだもん……。

ティミー「あの歌　なにが言いたいの？
　　ボクには　わからないよ。

ポピー「詩人さん　かっこいい……
　　ぽっ……。

ティミー「あの人
　　イカサマ　見はってるの？
　　カッコイイ〜〜！

ポピー「もう…　ダメです…
　　わたし　ねてしまいます……。

ティミー「プチマージかあ……。
　　よし　おぼえたぞっ！

ポピー「そんな……。
　　すごろく券のために
　　プチマージさん　いじめるの？

ポピー「沈んだりしないもん！
　　この船は　大丈夫だもんっ！

ティミー「お父さん　ボクは
　　およげるから　もしもの時は
　　ポピーを　助けてあげてね。
ポピー「お兄ちゃん……。

ポピー「コックさん　寝ちゃってる。
　　今日は　もう　ゴハン食べられないの？

ティミー「あの人
　　いつも　サボってるのかなあ。

ティミー「どんな日誌なのかな？
　　ボクも　見てみたいな。

ティミー「この船って　ずいぶん
　　部屋が　いっぱいあるみたいだね。
　　まよわないか　心配だよ！