▼天空城
ティミー「う…　うくくっ…　ぷはぁ！
　　あれ？　息ができるよ。
　　水の中だから　ボク　てっきり……。

ティミー「これが　天空城？
　　ちょっと　想像してたのとは
　　ちがったかなあ……。

ポピー「見て！
　　今　大きなお魚さんが　とおったよ！

ポピー「お城のまわりだけ
　　空気があるの？
　　水の中って　思ったより明るいのね。

ティミー「なんだか　ここにいると
　　さみしくなるよ。天空のお城が
　　こんなにボロボロだなんて……。

ポピー「でも　このお城……
　　少しだけだけど　元気　出たみたいよ。
　　わたしたちが　来たからかな？

ティミー「ボク　部屋のかたづけ
　　キライだったんだけど
　　これからは　ちゃんとやるよ。
ティミー「お城は　きれいなほうが
　　いいもんね。

ティミー「えっ？　ヒミツの階段？
　　ボクが見つけるから
　　お父さんは　見つけないでね！

ポピー「そんな　ヒミツなこと
　　わたしたちに　言っていいの？

ティミー「やった！
　　階段あったね　お父さん。

ティミー「どこまで　おりるんだろ。
　　下　まっくらだよ……。

ポピー「大丈夫。
　　下　見ないから　大丈夫……。

ティミー「なにか　光ってるよ。
　　なんだろう？　なつかしい感じがする。

ポピー「このお部屋　ほかとは
　　ちがって　魔法のニオイが
　　いっぱいするの……。

ティミー「ゴールドオーブ？
　　ねえ　お父さん。聞いたことある？

ポピー「大きい声出すから
　　びっくりしちゃった……。
　　プサンさん　なに見てるの？

ティミー「さっきの　なんだったの？
　　うん…　ボクも見えたよ。
　　あの子が　……お父さん？
ティミー「なんだか
　　頭が　くらくらするよ。
　　今の…　本当にあったことなの？

ポピー「お父さん　大丈夫……？
　　顔色　わるいよ？
ポピー「あの…　泣かないで。
　　わたしたち　ついてるからね……。

ティミー「妖精たちが　このお城を
　　空に　浮かぶようにしたんだね。
　　……すごいなあ。

ティミー「プサンさん　ひとりで
　　お城に　のこってて
　　さみしくないのかな？

ティミー「ゴールドオーブがあれば
　　このお城　まだ空の上に
　　もどれるんだよね？
ティミー「ねえ　お父さん。
　　でも　妖精の村って
　　どこにあるの？

ポピー「妖精さんに　会えるの？
　　うれしい　わたし　楽しみ！

ポピー「早く　妖精さんに　会いたいな。
　　えっ　お父さん　小さいときに
　　会ったことがあるの？　いいなあ……。

▼フィールド
ティミー「絵本の中の妖精は
　　羽が　はえてて　イタズラ好き
　　っていうのが多いけど……
ティミー「本物の妖精も
　　そうなのかな？

ティミー「妖精って　どこに
　　住んでるんだろ？
　　お父さん　知ってる？
ティミー「……えっ！？
　　家の　地下室にいるの？
　　うっそだーっ。

ポピー「妖精さんに　会いにいくの？
　　会えたら　うれしいな……。

ポピー「グランバニアは　大丈夫よね。
　　湖に　沈んだりしないよね？

ポピー「そういえば
　　修道院のシスターさんが
　　妖精の村の　お話ししてたっけ。

▼妖精の村
ティミー「ポワンさま　っていう人が
　　お父さんの友だち？
　　ボク　お父さんの友だちに会いたいよ。

ティミー「妖精の城って　ずいぶん
　　森の奥深いところにあるんだね。

ポピー「わたしも　水とか木とか
　　自然のある場所が　好き。
　　元気を　もらえるの。

ティミー「ベラさんって
　　お父さんと　冒険した頃は
　　もっと　おしゃべりだったの？
ティミー「ポワンさまの前だから
　　おすまし　してるのかな？

ポピー「ポワン…　ベラ…　ルナ……。
　　妖精さんの名前って　きれいね。
　　お父さんも　そう思わない？

ティミー「あの人が　女王さまじゃ
　　なかったんだね。

ティミー「このホルンを吹くと
　　女王さまに　会えるの？
　　その時が来たら　ボクに吹かせてね！

ポピー「わ〜　きれいなホルン。
　　これって　楽器？
　　どんな音楽を　奏でるのかな？

▼フィールド
ティミー「お父さんって
　　妖精に　友だちがいたんだね。
　　ボクも　友だち　つくれるかな？

ティミー「お父さん！　ねえ！
　　妖精のホルン　あとで
　　ボクにも　吹かせてねっ。

ティミー「今度は　ボクたちだけで
　　妖精の村に　遊びに行きたい！
　　ねっ　いいでしょ？

ポピー「妖精のホルンって　きれいね。
　　わたしも　妖精になったら
　　こういうの　つくれるのかな？

ポピー「妖精さんのお城
　　さがさないと…
　　山にかこまれた湖って　どこ？

▼聖なる湖
ティミー「……あれ？
　　お父さん。ここって　もしかして
　　探してた場所じゃない？

ティミー「それにしても　すごい霧だね。
　　お父さんの顔が　よく見えないよ。

ポピー「……あれ？
　　さっきから　誰かが呼んでいるような
　　気がするの……。

ポピー「まっしろで　きれい……。
　　雲の中って　こんな感じかな？

ティミー「湖の上のお城か。
　　妖精って　船酔いしないのかな？

ポピー「また　妖精さんに会いたいの。
　　はやく　お城　行こ？

ティミー「霧が晴れたよ！
　　やっぱり　ここが
　　あの場所だったんだね！

ポピー「あれが　妖精の女王さまのお城？
　　ねえ　お父さん　早く入りたい！

▼妖精の城
ティミー「このお城　本物かな？
　　だって　あの霧の中には
　　何もなかったよね？

ティミー「ふしぎなお城だね……。
　　足下が　ふわふわする。
　　夢の中みたい……。

ポピー「お父さん　ゆっくり歩いてね。
　　わたし　お城の中　いっぱい
　　見たいから……。

ポピー「すごく　きれい。
　　わたしの　お部屋があったら
　　こんなふうにしたいな……。

ティミー「やっぱり！
　　ルナの言ったとおりだ。
　　ねっ　お父さん。

ティミー「ここって　本当にきれいな
　　湖だったんだね。
　　水面が　カガミみたいだよ！

ポピー「お父さん　見て！
　　湖の中にも　お空があるみたい。

ティミー「あのネコ　しゃべったよ？
　　魔法使いだって！　本当？

ポピー「いや〜ん！
　　あのネコ　気持ちわるい〜！！

ティミー「ずいぶん先？
　　じゃあ　世界が平和になったら…
　　とかかな？

ティミー「ボク　知ってるよ！
　　子孫って　子どものことだよ。
　　えーと……だから……
ティミー「わかった！
　　お母さん　伝説の勇者なんだ！
　　え？　ちがうの？

ポピー「その天空人さんの子孫は
　　いつから羽がなくなっちゃったのかな？
　　もったいないよね…　羽キレイなのに。

ティミー「それなら
　　ポピーだって　勇者だよね？
　　伝説の装備は　できないけど……
ティミー「でも　ポピーが
　　いっしょに　いてくれたから
　　できたことって　いっぱいあるんだ！

ポピー「わたしも　勇者だったら
　　ティミーの　使命を
　　半分　持ってあげられたのに……。

ティミー「女王さまに会うの
　　ちょっと　きんちょうするね……。
　　ドキドキしてきちゃった。

ティミー「いろんな人が　ボクのこと
　　勇者だって言うけど…
　　なんか　ピンとこないよ。

ポピー「ティミーって　伝説っていうほど
　　まだ　長生きしてないよね。
　　なのに　伝説…　なの？

ティミー「きれいな金色なのに
　　これじゃ　ダメなの？
　　……どうしても？
ティミー「せっかく　ボクたち
　　がんばって　ここまで来たのに……。

ポピー「あの…
　　きっと　だいじょうぶよ？
　　うまくいくの。たぶん……。

ティミー「それって　どういうこと？
　　時の流れ…？　女王さまの言うことって
　　むずかしくて　よくわからないや。

ポピー「とりあえず　お城の中
　　いっぱい　歩こうよ。
　　考えごとするときは　歩くといいのよ？

ティミー「このお城って　男の人が
　　少ないよね。女の子ばかりで
　　つまんなくないのかな？

ティミー「うわあ……。
　　あんなに　いっぱい本を書いて
　　手が　くたびれないのかな？

ポピー「パオームのインクって
　　人間の世界の　名産だと思ってたけど
　　妖精さんのお城でも　使われてたのね。

ティミー「きっと　世界の平和が
　　ここにも　えいきょうするんだね。
　　お父さん　がんばろうね。

ポピー「うん　大丈夫よ。
　　わたしたちには　本当に　神さまが
　　ついていてくださってるから。

ティミー「お絵描きはね
　　ポピーのほうが　上手なんだよ。

ポピー「あの絵に描かれてるの
　　お兄ちゃんに　そっくり……。

ティミー「お父さんが　持ってないと
　　ダメなの？　どうして？　あれって
　　役に立たないんじゃなかったの？

ポピー「お父さん　とりあえず
　　あの人の言うとおり
　　絵の前に　立ってみたら？

ティミー「あれ？　お父さん
　　それって　女王さまにもらったオーブと
　　ちがうよね？　どうしたの？
ティミー「あっ　言わないで！
　　ボク　自分で考えるから…
　　え〜と　え〜と……。

ティミー「お父さん　大丈夫！？
　　ずーっと　気を失ったみたいに
　　かたまってたから　ボク心配したよ！

ポピー「……おかえりなさい。
　　いいの　なにも言わなくて。

ポピー「お父さん　見て！
　　湖の中にも　お空があるみたい。

ティミー「ここって　本当にきれいな
　　湖だったんだね。
　　水面が　カガミみたいだよ！

▼フィールド
ティミー「お父さん。
　　いつのまにゴールドオーブを
　　手に入れたの？　ふしぎだなあ。

ティミー「でも　これで
　　天空城が　浮かぶんだよね……。
　　……ホントかなあ。

ポピー「お父さん　ちょっと
　　元気ないね……。

ポピー「えへへ…　お父さん。
　　手を　つないであげるね。

▼妖精の村
ティミー「妖精は　みんな
　　女王さまの言いつけを　守ってるの？
　　ボクなら　こっそりぬけ出しちゃうな。

ポピー「お父さん　良かったね。
　　ベラさんも　お父さんとの冒険のこと
　　大切な思い出に　してくれてるのね。

▼天空城
ティミー「ちょっと　おそくなったよね。
　　プサンさん　さみしくなってないかな？

ティミー「こんなちっちゃい
　　金色のオーブに　本当に
　　お城を浮かせる力が　あるのかな？

ポピー「絶対　大丈夫よ！
　　ねえ　プサンさんの所に　行こ？

ポピー「お城も　ソワソワしてるみたい。
　　ゴールドオーブを　持ってるからよね？

ティミー「お父さん　見た？
　　このお城　本当に浮かんだみたいだよ！
　　ねえ　外に出てみようよ。

ポピー「あの石板に乗ると
　　お城が飛ぶの？　おもしろ〜い！

ポピー「お城さん　うれしそう。
　　天空城だもん　お水の中はイヤよね？

ティミー「長いハシゴだよね。
　　まっくらだし……。

ティミー「天空城って　けっこう
　　ふくざつな造りに　なってるんだね。

ティミー「このお城　いつか　落ちる前の
　　きれいなお城に　もどるかなあ…
　　ボク　きれいな天空城　見てみたいよ。

ポピー「このお城　昔は　もっともっと
　　高いところにあったのよね？
　　よかった　高くあがらなくて。

ティミー「プサンさんも　ボクたちが来る前
　　時間を止めて　回っていたのかもね。
　　じゃないと　お腹がすいて死んじゃうよ！

ポピー「時間を止めて
　　眠っていたって…　天空人さんて
　　そんなことができるの！？

ティミー「数百年かあ……。
　　このお城は　そんな昔から
　　あったんだね。

ポピー「お父さんは
　　マスタードラゴンに　会ったことある？
　　わたしは　ご本でしか見たことないの。

ティミー「奥って　ダンロの奥だよね？
　　なんで　そんなところに　いるんだろ…
　　ヘンな　おじいさんだね。

ティミー「世界樹！？
　　こんな　ちっちゃな苗が？？

ポピー「この苗木さん
　　お水の中でも　しっかり生きてたのね。
　　おりこうさんだね。

ポピー「ちいさくて　かわいいね。
　　お父さん　わたしが
　　水やりしてもいい？

ティミー「マスタードラゴン？
　　能力を封印した？？
　　いったい　どういうこと？？？

ポピー「マスタードラゴンって
　　この世界の神さまのことよね？
　　わたし　ご本読んだから　知ってるの。

ティミー「天空城には　妖精もいたんだね。
　　天空の人と　妖精は　仲よしなのかな？

ティミー「なにか　くれるの？
　　知らない人だけど　お父さんと
　　いっしょだから　もらってもいいよね？

ポピー「あの草って　世界樹なの？
　　う〜ん……。

ティミー「天空城を　動かすなんて
　　きんちょうするよね。だって
　　こわしたら　べんしょうできないもん。

ティミー「お父さん　見て！
　　天空城の下に　雲がくっついてるよ。
　　おもしろいね！

ポピー「天空城なのに　地面に
　　おろしておくのは　ちょっと
　　悪いような気がするの……。

ポピー「お城……
　　急に　動いたりしないよね？
　　だいじょうぶだよね……？

ティミー「プサンさんのこと
　　知らないって？　寝起きだから
　　頭が　ぼんやりしてるのかな？

▼フィールド
ティミー「せっかく　天空城で
　　空を飛べるようになったのに
　　なんで　歩くの？
ティミー「ねえ　お父さん！
　　天空城で　行こうよ。
　　ボク　そうじゅうしてあげるから！

ティミー「それにしても
　　プサンさんって　ホントに
　　おっかしいよねー。

ティミー「ねえ　お父さん。
　　これから　どこに行ったら
　　いいのかな？

ポピー「わたし　天空城なら
　　のってても　こわくないの。
　　お外　見えないから……。
ポピー「だから　まほうのじゅうたんは
　　もう　あんまり　使わないでね？

ポピー「ねえ　お父さん。
　　今日は　寝る前に
　　お母さんの話　ききたいな……。

ポピー「お母さん…　どこにいるの……？

▼ボブルの塔
ティミー「この島のことは
　　前から　知ってたけど……。
　　こんな塔があるなんて知らなかったよ。

ポピー「うう…　わたし
　　高いの　こわいよ……。

ティミー「塔を　上から入るなんて
　　なんか　かっこいい！
ティミー「でも　下までおりないと
　　出られなくなっちゃったね。

ポピー「ねえ　もう高くない？
　　目を開けても　だいじょうぶ？

ティミー「天空城で聞いた
　　マスタードラゴンが　能力を
　　封印した塔って　この塔のことだよね。

ポピー「でも　苦手なことも
　　ガマンしてやったら
　　お母さん　ほめてくれるよね。

ティミー「外から見たら
　　なんか　カンタンそうな塔だったのに
　　中は　けっこう　ふくざつだね。

ティミー「階段が　いっぱいだね。
　　でも　ボクは　平気だよ。

ポピー「下が　見えちゃうところは
　　こわいの……。

ティミー「い…　今の人
　　死んじゃったの？
ティミー「そんな……。
　　ボクたちが　もうちょっと
　　はやく　来ていれば……。

ポピー「竜の目って　なに？
　　どうして　そんなもののために……。

ポピー「お父さん…　手　つないで……。

ティミー「ここが　１階なんだね。
　　外から　見たとおり
　　いちばん下が　いちばん広いね。

ポピー「あれって…　竜の首？
　　もっと　下まであるの……？

ティミー「塔なのに　地面より
　　下まで　続いてるなんて
　　おどろいたな……。

ポピー「……くらいよお。
　　でも…　あの　大丈夫。
　　目を　つぶってるから。

ティミー「ブルブル……。
　　なんだか　だんだん
　　寒くなってきたぞ……。

ティミー「地下なのに　ずいぶん広いね。
　　どっちへ行けば　いいのかな？

ポピー「なにか　イヤな感じの
　　するところね　ここ……。

ポピー「あのね。
　　今　目を　つぶってるから
　　急に　走ったりしないでね。

ティミー「お…　お父さん　どうしたの？
　　なんだか　すごく　こわい顔してるよ。
ティミー「もしかして　お父さん
　　今の魔物のこと　知ってたの？

ポピー「ねえ　お父さん
　　今の……
ポピー「ううん。
　　なんでもないです……。

ティミー「パパスを　灰にした？
　　あいつが　おじいさまを……。
　　ゆるせない……！

ポピー「わたし　こんなに魔物を
　　にくいと思ったことは　初めてです。
　　次は　全力で　たたかいます。

ティミー「どうして　あの魔物たちは
　　竜の目を　うばったんだろう……。
ティミー「この塔には
　　まだ　ヒミツが　ありそうだね。

ティミー「マスタードラゴンの能力って
　　どうやって　封印してあるんだろ？
　　お父さん　わかる？

ティミー「ねえ　お父さん。
　　ボクたち　一歩ずつ　ちゃんと
　　お母さんに　近づいてるよね？

ポピー「気になってるんだけど…
　　あの　ドラゴンさんの像の顔
　　なにか　たりなかったような……。

ポピー「悪い魔物さんは
　　悪いままなのよね？
　　いい子になったり　しないのよね？

ティミー「えっ？　なに　あれ？
　　お父さん　行って　見てみようよ。

ティミー「竜の顔に
　　あんなしかけが　あったなんて
　　おどろいたね。

ティミー「ベロの上を　通るなんて
　　あれを造った人は　きっと
　　プサンさんみたいに　ゆかいな人だよ！

ポピー「ドラゴンさんの舌の上を
　　歩くなんて　楽しいね。
　　あれなら　高くても　こわくなかった。

ティミー「あの穴　のぞくと　こわいよ！
　　ポピーなら　泣いちゃうね。

ポピー「まだ用事　おわらないの？
　　ぐすん……。

ティミー「わ〜　天井が　高いよ！
　　ボクたち　よく　こんなところ
　　おりてこられたよね。

ポピー「この塔って　階段も
　　ハシゴも　ロープも　大変なの。
　　ちょっと　つかれちゃった……。

ティミー「うわっ！
　　なんだか　すごそうな杖だね！

ティミー「あの像の中に
　　こんなに　広い部屋があるなんて
　　びっくりしちゃうよ。

ポピー「大きな　ドラゴンさん
　　きれいね……。

ティミー「ふーん　これが
　　ドラゴンオーブかあ。
ティミー「きっと　さっきの
　　魔物たちは　このオーブを
　　取られたくなかったんだね。

ティミー「このオーブの中に
　　ドラゴンの能力が　入っているのかな？
　　う〜ん…　ふしぎだね。

ポピー「きれいなオーブ……。
　　ゴールドオーブよりも
　　強く　光ってるみたい。

ティミー「もう　この塔には
　　用はないね　お父さん。
　　さあ　帰ろう。

ポピー「お父さん　もう　限界です。
　　用事が　おわったら　早く帰りたいの。
　　塔は　苦手なんだもん。

▼フィールド
ティミー「このドラゴンオーブって
　　誰に　わたせばいいの？
　　とりあえず　天空城に持ってってみる？

ティミー「お母さん　どこにいるのかな？
　　さがしてない場所って
　　まだ　あったっけ……？

ポピー「ドラゴンオーブって　ふしぎね。
　　じっと見てると　なんだか
　　吸いこまれちゃいそう……！

ポピー「このオーブの中に
　　マスタードラゴンさんのチカラが
　　入ってるの？
ポピー「マスタードラゴンさんって
　　今　どこにいるのかな……。

▼天空城
ティミー「このオーブって　どうしたら
　　いいんだろう？　とりあえず
　　天空城へ　持って来ちゃったけど。

ポピー「天空城に　ついたら
　　ちょっと　ホッとしました。

ティミー「天空城は　まだ
　　低くしか　飛ばないのかな？
　　天の上まで飛ぶ姿　見てみたいよね！

ポピー「お城の中も
　　だいぶ　かわいたみたいね。
　　お城さんも　うれしそう。

ティミー「どうしたんだろう？
　　なんだか　モメてるみたいだけど。

ティミー「お父さん！
　　プサンさんは　悪い人じゃないよ！
　　なんとか　してあげないと！

ポピー「……ふぇ〜ん。
　　天空の人が怒ってて　こわいよお。

ティミー「お父さんっ！
　　プサンさんは　悪い人じゃないよ！
　　ボクには　わかるもん！

ポピー「むねが　ドキドキする……。
　　そのオーブ　わたしたら
　　どうなっちゃうの？

ティミー「あ…お…お父さん！
ティミー「び…びっくりした！
　　本当に　びっくりした！

ポピー「マスタードラゴン……
　　あの…プサンさんが　本当は
　　マスタードラゴンだったの？

ティミー「ボクは
　　あの　人間だったプサンさんも
　　好きだけどなあ。
ティミー「でも　やっぱり
　　本当の姿の方がいいね。
　　だって　かっこいいもん！

ポピー「本当に　本物の
　　マスタードラゴンさん？
　　……夢を　見てるみたい。

ティミー「しょうがないよね。
　　誰だって　ぜったい
　　わからなかったと思うよ！

ティミー「マスタードラゴンが
　　復活したなら　心強いよね！
　　ボクも　ちょっと　気が楽になったよ。

ティミー「そっか　まだ　たたかいは
　　これからなんだね。
　　よ〜し！　がんばるぞ！！

ポピー「あのおじいさん
　　こんなところにいるから
　　外のようすが　わからないんだね。
ポピー「マスタードラゴンのこと
　　教えてあげて　よかったね。

ティミー「プサンさんは　たぶん
　　そんなに苦労してないと
　　思うけど……。
ティミー「でも　まあいっか！
　　説明するの　めんどくさいもんね！

▼フィールド
ティミー「天空のベルを鳴らすと
　　プサンさんが　来てくれるんだよね？
ティミー「トロッコに乗って来たら
　　笑っちゃうね！

ティミー「マスタードラゴンなら
　　高い所でも　へっちゃらだよね！
　　だって　雲の上まで飛ぶんだよ！

ティミー「びっくりしすぎちゃって
　　まだ　なんて言っていいのか
　　わかんないよ……。
ティミー「プサンさんが
　　あの　マスタードラゴンだったなんて。

ポピー「わたしね　最近になって
　　夢を　見たの。お母さんが
　　高いところにいて　悲しそうなの……。

ポピー「わたしたち　今度は
　　高いところに　行くことになるのかな？
　　………がんばります。

ポピー「お母さん…。
　　はやく　会いたい……。