▼ラインハット
ビアンカ「ラインハットは　あれから
　　ずっと　平和だったみたいね。
　　リュカも　安心したでしょ？

ビアンカ「……ふう。
　　あんなヤツって　どこにでも
　　いるものね。

ビアンカ「さすが　神につかえている方ね。
　　大魔王の気配を　感じられるのかしら？

ビアンカ「すごいわ……。
　　そんなこと　なかなか
　　できることじゃないと思うわ。
ビアンカ「デール王が　本当に心から
　　この国を　思っているショウコね。

ビアンカ「子どもに　手をやくのは
　　どこの国でも　共通のなやみ
　　みたいね。
ビアンカ「まあ　グランバニアは
　　優秀なほう……ってことに
　　しておきましょうか。

ビアンカ「頭にネズミとは
　　なかなか　ようしゃのない
　　お子さんね。ほほほ。

ビアンカ「……うんうん。
　　玉座は　ちょっと高いところにあると
　　ずいぶん　りっぱに見えるわね。

ビアンカ「コリンズ王子って？
　　それって　もしかして
　　ヘンリーさんの　子供かしら。

ビアンカ「どうしたの　リュカ。
　　心配なの？　大丈夫よ
　　きっと　うまくやってるわ。

ビアンカ「それにしても　ヘンリーさんも
　　マリアさんも　トシを取ったわね。
　　私たちだけか…　変わらないのって。

ビアンカ「なんだか　ちょっと子供と
　　はなれただけなのに　変な感じ。
　　落ちつかないわ　早く　見つけましょ！

ビアンカ「もう　あの子ったら
　　どこに行ったのかしら？

ビアンカ「まあ　男の子っていうのは
　　あれぐらいで　ちょうどいいのかもね。

ビアンカ「本当よ。もう絶対
　　行方不明にならないでね　リュカ。
　　…って　私が言うセリフじゃないわね。

ビアンカ「マリアさん　幸せそうね。

▼古代の遺跡
ビアンカ「こうして　また　リュカと
　　いっしょに　歩けるなんてね。
ビアンカ「だって　私は　何年も
　　空すら　見られなかったんだもの。

ビアンカ「私に　いろんな場所を
　　見せてくれるのは　うれしいんだけど…
　　今は　あまり　ゆっくりできないわよ。

▼ラインハットの関所
ビアンカ「ねえ　リュカ。
　　こんな場所に　用があるの？
　　急がなくて　いいのかしら？

ビアンカ「川の流れを　見ていると
　　子供の頃を　思い出すのよね。
　　なんでかしら……。

▼ラインハットへの関所
ビアンカ「まあね。石にされてる間
　　トシを取らなかったってことだけは
　　ラッキーだったわよ。

▼オラクルベリー
ビアンカ「う〜ん…
　　あの　のれんを　かざっても
　　評判は　よくないと思うけど……。

ビアンカ「竜に　変身したまま
　　もどれなくなったり　しないのかしら。
　　それが　ちょっと　心配よね。

ビアンカ「リュカは　達人だもの！
　　きっと　たくさん　仲間にできるわね。

ビアンカ「天空の装備品が
　　最強ってわけじゃないのね。
　　ちょっと　さみしいなあ。

ビアンカ「でも　あそこは近道だし
　　ちょっとくらい　言われても
　　みんな　近道しちゃうわよね。

ビアンカ「ここの店員さんって
　　商売熱心なのか　イジワルなのか…
　　はあ……。

ビアンカ「リュカ！
　　いいこと　教えてもらったね！
　　さっそく　試してみる？
ビアンカ「あ　でも
　　いつまでも　カジノに
　　入りびたってちゃ　ダメだからね！

ビアンカ「うんうん。
　　子供は　走り回ってる姿が
　　いちばん　よく似合ってるわ。

ビアンカ「ラインハットが
　　いい国になってるのは　きっと
　　ヘンリーさんたちの　おかげよね。

ビアンカ「なんて人なの！
　　仕事をほうりだして　カジノへ
　　遊びに行くなんて……。

ビアンカ「ねえ　リュカ　わかる？
　　今の人が言ってた　帰る所って
　　場所のことじゃないのよ。
ビアンカ「……って　リュカには
　　ちょっと　むずかしかったかな？

ビアンカ「ほんと…
　　見てて　痛々しいわね……。

ビアンカ「私たちが　こんなに
　　苦労してるってのに　こんな時間から
　　カジノとは　結構なご身分ね。

ビアンカ「カジノの中は
　　別世界って感じね。イヤなことも
　　すこしの間　忘れられるわ。

ビアンカ「リュカ。
　　今の人の　言うとおりよ。
　　あんまり　熱くならないでね。

ビアンカ「あの女の子が　ヒロインなのね。

ビアンカ「ホント　すてきなドレス！
　　この劇団　衣装に　ずいぶん
　　お金　かけてるのね。

ビアンカ「いいなあ…　ダンスパーティか。
　　そういえば　私たち　お城の人間なのに
　　ダンスとかって　したことないわよね。

ビアンカ「ちょっと　気に入らないけど
　　かけは　あのバーテンさんの
　　勝ちになるわね。

ビアンカ「あはは！
　　私も　スロットが当たらないときは
　　同じこと思うわ。

ビアンカ「ああは　言ってても
　　わからないのが
　　スライムレースなのよね。

▼オラクルベリー(夜)
ビアンカ「失礼ねっ！
　　私たちが　のぞきをするとでも
　　思っているのかしら。

ビアンカ「でも　リュカなら　きっと
　　のぞいちゃうわよね。
　　何にでも　きょうみ　あるんだもん。

【はい】　　　　　　　　　　　　　　　　【いいえ】
ビアンカ「やったねっ！　　　　　　　　　ビアンカ「えっ　買わないの？
　　さっそく　見てみましょうよ。　　　　　　あったら　すごく便利なんじゃ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ないかしら……。

ビアンカ「ううっ……　仲間もふえて
　　物いりだから　お金がないのよね。

ビアンカ「あら　もう店じまい？
　　もっと　いろいろな　めずらしいもの
　　見てみたかったわね。

ビアンカ「さみしそうね……。
　　なにか　あったのかしら。

ビアンカ「私たちも　同じ心配を
　　するはずだったんだけど…
　　子供が　勇者だったんじゃ　ねえ？

ビアンカ「私は　お父さんとお母さんに
　　大事に　育ててもらって
　　すごく幸せだったな……。
ビアンカ「お母さんは　死んじゃって
　　家族がへっちゃったけど
　　リュカっていう　家族がふえたし。
ビアンカ「ティミーとポピーも　いるし
　　きつい旅だけど　幸せよ。

ビアンカ「そんなこと考えながら
　　飲んでるから　まずく
　　感じるんじゃないかしら？

ビアンカ「私たちも　ギャンブルしてるとき
　　はたから見ると　あんな感じなのかな。
　　……ちょっと　はずかしいね。

ビアンカ「あのね　リュカ。
　　この旅が終わって　お城にもどっても
　　私　このかっこうで　いいかなあ？

ビアンカ「いいこと言うわね。
　　旅って　成長の機会だもんね。

ビアンカ「やだっ　ツバが　とんだわよ！

▼修道院
ビアンカ「私は　修道院なんて
　　ガラじゃないなあ。
ビアンカ「それとも　リュカは
　　やっぱり　こういう所にいる
　　おしとやかな女の人が　好きなの？

ビアンカ「そうだったわね。
　　リュカは　昔　この修道院の人たちに
　　助けてもらったんだっけ……。

ビアンカ「サラボナかあ。
　　結婚式をあげた日のことが
　　なんだか　なつかしいね。

ビアンカ「いつか　王子さまと…
　　っていうのは　女の子の夢だもんね。
　　私も　あこがれたことがあったわ。
ビアンカ「だから　リュカが
　　王子だと知ったときは
　　本当に　おどろいちゃったわよ。

ビアンカ「この修道院って
　　フローラさんも　いたんだっけ？
　　どんな勉強をするのかしらね。

▼ポートセルミ
ビアンカ「うわあ　本当に
　　なつかしいわ。ルドマンさんから
　　ここで　船をもらったのよね。

ビアンカ「最初に　ここに来たのが
　　結婚してすぐでしょ？
　　それで　今日　ここに来て……。
ビアンカ「次に来るときは
　　私たち　どんな気分で
　　いるのかしらね？

ビアンカ「ここって　町と海が
　　一体化してるわよね。
ビアンカ「町の中で
　　魚が釣れるっていうのは
　　ちょっと　いいかも！

ビアンカ「いまの会話じゃ　ぜんぜん
　　なんの話か　わからないわね。

ビアンカ「あの人　おぼえてるわ。
　　昔　父さんの薬を作ってくれた人の
　　お弟子さんだったわよね！

ビアンカ「信じられないのは　とうぜんね。
　　私も　リュカに見せてもらうまでは
　　信じられなかったもの。

ビアンカ「まあ　ふつうの人に
　　信じろって言うほうが
　　ムリってもんだわ。

ビアンカ「あら？　リュカ
　　ざんねんそうね。
　　サインが　ほしかったの？

ビアンカ「10年前っていったら
　　ちょうと　私と　リュカが
　　この町に　来た頃よね？
ビアンカ「おぼえてないけど……
　　私たち　そのときにも
　　この人たちに　会ったのかしら。

ビアンカ「あの人　大丈夫かしら？
　　なんだか　ぐあいが悪そうだけど……。

ビアンカ「ふ〜ん…
　　山ほどもある　怪物ねえ……。
　　うたがわしい話だわ。

ビアンカ「ゴロステか……
　　そんな名前つけられたから　グレて
　　どろぼうに　なっちゃったのかしら？

ビアンカ「そいつらは　もう
　　やっつけたから　いいとして……
ビアンカ「はやく　大魔王を
　　たおしにいかなくちゃ！

ビアンカ「最低な人が　いるわね。
　　リュカ　あっちへ　行きましょ。

▼ポートセルミ(夜)
ビアンカ「親って　ありがたいものね。
ビアンカ「…って　感心ばっかり
　　していられないね。
　　私たちも　もっと　しっかりしなきゃ。

ビアンカ「宝さがしが　したいのね。
　　私も　小さい頃は　冒険とか
　　宝さがしに　あこがれたな。

ビアンカ「ねえ　リュカ。
　　今の人の気持ち……
　　リュカにも　わかる？

ビアンカ「今のって　もしかして
　　パパスさんのことかしら……？
ビアンカ「きっと　そうよね。
　　リュカのお父さんって　勇ましくて
　　本当に　勇者みたいだったもの。

ビアンカ「ねえ　リュカも
　　真ん中の子が　かわいいって思う？
【はい】　　　　　　　　　　　　　　　　【いいえ】
ビアンカ「……ふーん。　　　　　　　　　ビアンカ「そうなんだ。

ビアンカ「あの　おじさんったら
　　デレデレしちゃって……。
　　男の人のああいう顔は　見たくないな。

ビアンカ「なに　ひとすじなのかしら？
　　ひょっとして　観客ひとすじ？
　　だとしたら　かっこ悪いわね。

ビアンカ「あ　今からスタートね。
ビアンカ「なにが　ですって？
　　今から　丸一日　リュカとは
　　クチきいてあげないのっ！！

ビアンカ「私たちの旅も　大変だけど
　　踊り娘さんたちは　また　ちがった
　　大変さがあるんでしょうね。

ビアンカ「なによ。
　　もしかして　もっと　お風呂を
　　のぞいていたかったの？
【はい】　　　　　　　　　　　　　　　　【いいえ】
ビアンカ「もう！　　　　　　　　　　　　ビアンカ「そうよね。
　　今のリュカを　見たら　　　　　　　　　　じゃあ　行きましょう。
　　天国のパパスさんが　泣くわよ。

ビアンカ「はやく　平和な世界を
　　私たちの手で　取りもどさなきゃ……。
ビアンカ「もう　これ以上
　　悲しい想いをする人が
　　ふえるのは　ごめんだもの。

▼カジノ船
ビアンカ「遊んでる場合じゃ
　　ないんだけど……
　　また　ここに　来ちゃったわね。

ビアンカ「あの人　ああやって
　　ずっと　うらめしそうに
　　カジノ船を　見ているつもりかしら。

ビアンカ「あら　あら…
　　それは　かわいそうだったわね。

ビアンカ「さあ　行くなら　行きましょ。

ビアンカ「ここまで　来ちゃったもんね。
　　ちょっとだけ　遊びましょうか。

ビアンカ「やだっ　きたないっ！

ビアンカ「そっか…　みんな
　　ここに来て　船旅の気分を
　　あじわっているのね。

ビアンカ「わかってると思うけど
　　遊ぶのは　あくまで
　　息ぬき　ていどにしてね　リュカ。

ビアンカ「キレのあるダンスね。
　　あれなら　足を見ようと　近づく男も
　　一発で　ノックアウトだわ。

ビアンカ「ルドマンさんって
　　本当に　スケールが
　　大きいのよねえ。

ビアンカ「あ〜あ　イライラしても
　　しょうがないのにね。

▼カジノ船(夜)
ビアンカ「私も　お願いしちゃおうっと！
　　もう　家族が　ばらばらになったり
　　しませんように……。

ビアンカ「なるほどね。
　　でも　気分転換なら　思いっきり
　　外を　走りまわる方が　いいかな。

ビアンカ「私は　どっちも好きだなあ。
　　ダンスは楽しいし　歌は
　　聞いてると　心が　やすらぐし……。

ビアンカ「あの人は
　　いったい　どういう人なの？

▼カボチ
ビアンカ「こんな　いなかの村に来ると
　　山奥の村を　思い出すわね。

ビアンカ「ねえ　リュカ。
　　この村　魔界と何か関係があるの？
　　そんな感じ　しないけど……。

ビアンカ「ホントは　リュカ
　　この村に　来たくなかったでしょ？

ビアンカ「そぼくな宿って感じね。
　　たまには　こういうところも
　　いいかもしれないわね。

ビアンカ「好きで　結婚したんなら
　　住む場所なんて　関係ないじゃない。
　　私は　そう思うけど？

ビアンカ「リュカったら
　　ふくざつそうな　顔してるわね。
　　まあ…　わかるけど……。

【はい】　　　　　　　　　　　　　　　　【いいえ】
ビアンカ「こう見えても　　　　　　　　　ビアンカ「もう　リュカってば
　　いなか暮らしが　長かったからね。　　　　なさけないなあ。
　　畑仕事は　得意中の得意なのにな！　　　　畑仕事くらい　手伝ってあげなさいよ。

ビアンカ「なんにしても
　　自分たちだけで　それに
　　気づいたなんて　えらいわよね。

▼カボチ(夜)
ビアンカ「しずかな村ねえ……。
　　いなかの夜って　こんなものなのかな。

ビアンカ「いなかなのに　用心深いのね。
　　ちゃんと　戸じまりするなんて。