▼フィールド
フローラ「本当に　お父さま　こんな
　　かんたんそうなことで　私の旅立ちを
　　許してくださるのかしら？

フローラ「北西のほこらにある
　　ツボの色を　見てくるだけでしたら
　　1日も　かかりませんわよね。

▼見晴らしの塔
フローラ「お父さまは　魔物の襲撃にそなえ
　　塔を建てたと　おっしゃってましたけど
　　くわしいことは　聞かされてませんの。

フローラ「この塔は　私が生まれる前から
　　建っていましたのよ。

フローラ「考えたくも　ありませんけど
　　見張りをするぐらいですから　いつか
　　魔物が　襲ってくるのかしら……。

フローラ「幼いころ　ここにのぼって
　　遠くにある町や村や　城のことなどを
　　あれこれ　想像するのが好きでしたの。

▼封印のほこら
フローラ「お父さまったら
　　なぜ　こんな所に
　　ほこらを　建てたのかしら？
フローラ「とにかく
　　扉を　開けてみますわ。

フローラ「さあ　あなた。
　　さっそく中に入って
　　ツボの色を　見てきましょう。

フローラ「ここの位置は　ちょうど
　　見はらしの塔から　北西にあたります。
フローラ「父が　塔の上から
　　いつも　ながめていたのは
　　このほこら　だったのかしら……。

フローラ「青…　でしたわね。
　　さあ　父に　報告に行きましょう。
　　私の旅立ちを　許してもらわなくては。

フローラ「それにしても　あの強力に
　　封印されたツボには　いったい
　　なにが　入っているのかしら？
フローラ「父から　ここのことを
　　聞いたのは　初めてですし
　　私には　分かりませんわ。

▼フィールド
フローラ「それにしても
　　あの　ほこらのこと
　　なんだか　気になりましたわ。
フローラ「あなたも　あのツボのことは
　　心に　とめておいてくださいましね。

フローラ「ツボの色を　父に報告すれば
　　いよいよ　旅に出られますのね。
　　なんだか　胸がドキドキいたしますわ。

▼サラボナ
フローラ「でも　お父さま。
　　私　リュカさんと　旅をして
　　思ったんです。
フローラ「やっぱり　この人に
　　ついて行きたいって。
　　お願い。許してください。

フローラ「ええ……　ええ　お父さま。
　　ありがとう！

フローラ「それにしても
　　父が　こんなに　簡単に
　　許してくれるなんて…。
フローラ「もしかしたら　父にも
　　私が　いつか旅立ってゆくという
　　予感があったのかも　知れませんわね。

フローラ「これで　あなたと
　　ずっと　旅ができますわ。
　　ああ…　良かった！

フローラ「あなたったら　この家は
　　どうも　落ちつかないって
　　顔を　なさっていますわ。うふふ。

▼フィールド
フローラ「こうして　きれいな景色を
　　見ていると　世界が終わるなんていう
　　悪いウワサが　うそのようですわね。

フローラ「え？
　　私の　行きたい場所ですか？
　　それは　あなたの　ふるさとですわ。
フローラ「でも　あなたは
　　カジノ船で　遊びたいかしら？
　　うふふ。

フローラ「この世界を
　　自由に　歩いていいなんて
　　夢を　見ているみたいですわ。
フローラ「だって　今までは　いつだって
　　行き先が　決まっていたから……。

フローラ「でも　うかれてばかりも
　　いられませんわね。
フローラ「あなたには　勇者さまをさがし
　　お母さまを　救い出すという
　　目的があるんですもの……。

フローラ「私　夢でしたの。
　　こうして　大切な人と
　　自由に　世界を　旅するのが……。

フローラ「ときどきで　いいから
　　話しかけてくださいね。
　　私のこと　よく知っていただきたいの。