▼月日が流れて
アイラ「ハーイ　アルス。
　　元気に　してた？
【はい】　　　　　　　　　　　　　　　　【いいえ】
アイラ「聞くだけ　ムダだったね。　　　　アイラ「あら　そう。
　　アルスは　元気なのが　　　　　　　　　　わたしと　いっしょにいられなくて
　　とりえだからね。　　　　　　　　　　　　さびしかったのかな？　なんてね。

アイラ「王ったら　あの飛空石に
　　乗りたいって　さんざん
　　ダダをこねたことが　あるのよ。

アイラ「ほら　アルス
　　わたしたちも　いくよ。
　　それっ！

▼クリスタルパレス
アイラ「さすが　神さまの居城ね。
　　なんて豪華で　神秘的な建物
　　なのかしら。

アイラ「わたしも　ここで
　　はたらいて　みたいわー。

アイラ「そんな……神さまと
　　お話できると　思ったのに……。

アイラ「ねえ　アルス。
　　ひととおり　見学しおわったら
　　ちょっと　休みましょう。

アイラ「ふーん　そうか
　　メルビンは　ここでは
　　けっこう　エライ人なのね。

アイラ「神さまを　おそうなんて
　　そんなことを　考えるのは
　　魔王くらいの　ものだわ。
アイラ「もっとも　その魔王も
　　もう　いないんですけどね。
　　ねっ　アルス。

アイラ「すごいじゃない　アルス。
　　あなた　聖戦士に　スカウト
　　されちゃったわよ！

アイラ「人間って　すごいわよね。
　　こんな　美しい建物を
　　作り出せるんですもの。

アイラ「砂漠の国からも
　　人が　呼ばれて来てるのね。
アイラ「ほんとに　世界中から
　　人が　集まっているみたいだわ。

アイラ「そうよね　今まで
　　みんなの心の中にいた　神さまが
　　姿をお見せに　なったんですもの。
アイラ「みんな　とまどっていても
　　おかしく　ないわよね。

アイラ「人と　競い合うことで
　　自分のチカラが　伸びていくことも
　　あるんじゃないかしら。

アイラ「どうする　アルス
　　ひと休み　して行く？

アイラ「ふふ　あなたも
　　あいかわらずのようね。

アイラ「ねえ　アルス　このまま
　　ここ　のぼっちゃいましょうよ。

アイラ「外のことも　気になるけど
　　わたしは　神さまのほうが……。

アイラ「わたし　聖戦士の人って
　　カタイ人ばかりかと　思ってたけど
　　けっこう　話せるじゃない。

アイラ「なつかしい顔が　いくつも
　　あるわね　うふふ。

アイラ「それにしても　神さまは
　　いったい　なにを　お話して
　　くださるのかしら……。

アイラ「わたしたちは　直接
　　神さまに　呼ばれてないけど
　　まあ　いいわよね　アルス。

アイラ「この人は　いったい
　　なにしに　来ているのかしら！

アイラ「世界樹のしずく屋って
　　あの並ぶ　お店でしょ？
　　わたしは　もう　いいわ。

アイラ「はい　族長さま。

アイラ「はい……。

アイラ「良かったわ　族長さま
　　元気そうで……。
アイラ「会うの　ほんとに
　　ひさしぶりだから……。

アイラ「あれじゃあ　ラグレイさん
　　もう　ニコラさんから　逃げるのは
　　ムリみたいね。

アイラ「……。
アイラ「あ　ごめん　アルス。
　　ちょっと　ボーッとしちゃった。
　　で　なにかしら？

アイラ「武器が　なくたって
　　争いは　なくならないと思うわ。
　　悲しいことだけどね。

アイラ「いっちゃ　悪いけど
　　きっと　ほんとに　どうでも
　　良かったんでしょうね。

アイラ「アルス　はやく
　　バーンズ王を　追いかけましょう。
　　わたし　おこられちゃうわ。

アイラ「神さまは　きっと
　　天上から　世界のことを
　　見ていらっしゃるんだわ。

アイラ「あのエンゴウの村に
　　こんな建物が　あったら
　　みんな　ビックリするでしょうね。

アイラ「神さまのことなんて　人間が
　　占えるわけが　ないわ。

アイラ「マッシュさんの　身体は
　　たしかに　ある意味　凶器かもね。

アイラ「アルスは　あんな大人には
　　ならないでね……。

▼グランエスタード城
アイラ「う…　あつつ！

アイラ「ガボ！
　　ほら　しっかりしてちょうだい。
　　死んじゃ　いないんでしょ！
アイラ「起きなさいってば！

アイラ「何　言ってんのよ。
　　それだけ　しゃべれれば
　　大丈夫に決まってるでしょ！

アイラ「もう……。
　　さっさと　起きてちょうだいね！

アイラ「大丈夫？　アルス。
　　いったい　何だったんだろう？
　　これってまさか……
アイラ「アルス！
　　そこに　バーンズ王が！

アイラ「このくらい　なによ。
　　いままでのこと考えれば
　　大したこと　ないでしょ！
アイラ「さあ　アルス。
　　早くバーンズ王を　助けましょ！
アイラ「大丈夫かしら。
　　私たちとちがうからね　王さま。

アイラ「アルス　これって
　　まさかとは　思うけど……。

アイラ「ちょっと　心配だわ。
　　王さまの様子を　見に行きましょう
　　アルス。

アイラ「これから　なにが　起こるか
　　わからないわ　アルス。
　　気をひきしめて　行きましょう！

アイラ「そうね　王さまも心配だけど
　　フィッシュベルの人たちも
　　心配よね　アルス。

アイラ「ほんとに　わたしたち
　　よく　無事だったわよね。
　　神さまに　かんしゃ　しなきゃ。

アイラ「ううん　神の城には
　　メルビンが　いるから
　　きっと　だいじょうぶよ！

アイラ「リーサ姫……。

アイラ「王さまは　お城の人たちに
　　まかせて　わたしたちは
　　フィッシュベルへ　むかいましょう。

アイラ「そうよね　もしかしたら
　　神さまが　なんとかして
　　くれるかも……。
アイラ「いいえ　自分たちで
　　なんとか　するべきよね……。

▼グランエスタード城下町
アイラ「神は　わたしたち人間を
　　見すてたりは　なさらないわ。
　　ええ　ぜったいに……。

アイラ「夢はさめても　現実は
　　かわることは　ないのに……。

アイラ「マリベルだけじゃなく
　　アルスの　ご両親だって
　　いるんだもの　心配よね。

アイラ「この島に　魔物が
　　あらわれるなんて　いったい
　　なにが　起こったというの！？

アイラ「神さまの城には　メルビンも
　　いるんだから　ホンダラさんの
　　心配は　いらないわよ　アルス。

アイラ「そういえば　ホンダラさん
　　神さまの城に　いたわよね。
　　まさか……。

アイラ「アルス　やっぱり
　　この島は　闇に封印されようと
　　しているんじゃあ……。

▼フィッシュベル
アイラ「アルス　とにかく
　　あなたの家へ　急ぎましょう！

アイラ「さすが　ボルカノさんね。
　　自分の命よりも　他人の命を
　　大事に　できるなんて……。

アイラ「だいじょうぶ　アルス
　　ボルカノさんは　強い人だから。

アイラ「お父さんのこと　心配だと
　　思うけど　ねえ　アルス……。
アイラ「今はマーレさんの　いうとおり
　　この島全体を　救うことを考えて。

アイラ「よかった……。
　　ヨハンは　だいじょうぶなのね。

アイラ「そうよ　アルス
　　ボルカノさんは　りっぱな人だわ。
　　ほこりに思って　いいのよ！

アイラ「今は　ひとりでも多く
　　戦える仲間が　ほしいものね。
　　マリベルにも　がんばってもらうわ。

アイラ「もしかしたら　まだ　石版から
　　ほかの大陸へ　行けるかも。
　　神殿へ　行ってみましょう。

▼グランエスタード城下町
アイラ「今は　魚なんて
　　あとまわしに　決まってるでしょ。

▼グランエスタード城
アイラ「バーンズ王のことは　わたしも
　　心配だけど……　先を急ぎましょう。

アイラ「アルス　ほかの場所に
　　行ったほうが　よくない？

▼謎の神殿
アイラ「あら……　なにか
　　聞こえたような気がしたけど……。

アイラ「魔物？　それとも
　　だれか　いるのかしら……。

アイラ「気をつけて　アルス。
　　なにかが　ひそんでいるかも
　　しれないわ……。

アイラ「油断しないでね　アルス。
　　もしかしたら　ワナかも……。

アイラ「ほうっておくのも　危険だわ。
　　声の元を　たしかめましょう。

アイラ「この像が　あたしたちを
　　呼んでいたのね……。

アイラ「どうしたの　アルス。
　　今のは　メルビンの声に
　　まちがいないわ！

アイラ「メルビン　そっちのほうは
　　今　どうなってるの？

アイラ「その精霊さんとは
　　どこに行けば　会えるのかしら。

アイラ「メルビンのことも　心配だけど
　　今の　わたしたちには　どうにも
　　できないわ。

アイラ「あら　ここもダメね。
　　ほかの手段を　さがすしか
　　ないみたい……。
アイラ「たしか　小さな部屋に
　　旅のとびらが　あったと
　　思ったけど……。

アイラ「どうやら　わたしたち
　　この島に　とじこめられて
　　しまったみたいね。

アイラ「気をつけてね　メルビン。

アイラ「メルビン？　どうやら
　　無事だったみたいね。

アイラ「小神殿の入り口に
　　炎が　ともっていれば　いいのね。

▼炎の山(現代)
アイラ「そんな　バカな……。
　　神さまは　そんなに
　　かんたんに　死んだりはしないわ！

アイラ「ここを　調べるのは
　　あとに　しましょう　アルス。

アイラ「アルス　気をひきしめて
　　いかないと　いけないわね。

アイラ「この地には　きっと
　　炎に関係した　精霊さまが
　　いるのでしょうね……。

▼エンゴウ(現代)
アイラ「武器が必要ない　平和な
　　世の中に　なると　わたし
　　信じてたのに……。

アイラ「村の人が　あぶないわ。
　　アルス　はやく　たすけないと！

(リザードマン戦)
アイラ「はやく　やっつけないと
　　村の人たちが　あぶないわ
　　アルス！

アイラ「アルス　村の人たちを
　　どこかに　かくれさせたほうが
　　よくない！？

アイラ「どうして……　どうして
　　こんなことが……。
アイラ「神さまは　この世に
　　復活なされたのに　どうして！？

アイラ「神が　あらわれて安心……。
　　わたしたちだって　そうだわ……。

アイラ「アルス　わたしにも
　　なんとなく　わかるわ。
　　炎が　苦しそう……。

アイラ「わたしには　なんとなく
　　わかるわ　アルス……。

アイラ「さあ　アルス
　　炎の山へ　急ぎましょう！

アイラ「精霊さまを　はやく
　　よみがえらせましょう！
　　そうすれば　きっと……。

アイラ「……。

アイラ「神さまは　そんな試練を
　　あたえたりは　しないわ！

アイラ「あんな　小さな子を
　　戦いに　まきこんでは
　　いけないわ　アルス。

▼炎の山(現代)
アイラ「火山の中って
　　けっこう　広いのね……。

アイラ「いったい　なに者が
　　わたしたちを　まっていると
　　いうのかしら……。

アイラ「奥のほうでは　まだ
　　溶岩が　にえたぎっているのね……。

アイラ「このトビラの　むこうに
　　たしかに　なにかが　いるわ。
　　気をつけて　アルス。

アイラ「いよいよ　炎の精霊と
　　ご対面　できるのね……。

アイラ「い　いったい
　　なにが　おこったの！？

アイラ「アルス　炎の精霊に
　　わたしたちのチカラ
　　ぞんぶんに　見てもらいましょうよ！

アイラ「さすが　精霊さまね。
　　すごいチカラを　持っていたわ。

アイラ「精霊さまといえども
　　万能じゃないわ。

▼エンゴウ(現代)
アイラ「さあ　アルス
　　わたしたちは　わたしたちの旅を
　　続けましょう。

アイラ「そうだわ　そんな試練を
　　神さまが　あたえるわけが　ないわ。

アイラ「神さまと　精霊さま……。

アイラ「大地の封印……。
　　そんなことが　できる者が
　　どこかに　いるっていうの？

アイラ「はやく　精霊さまを
　　すべて　復活させましょう！