DRAGON QUEST VII エデンの戦士たち(PS版)
〜マリベル全台詞集〜
▼からくり兵団拠点
*「おい あんたらっ!
それ以上 すすんじゃ ダメだっ!
はやく こっちへっ!!
*「まったく!
ヤツらに 見つかったら
どうするつもりなんだっ!
マリベル「ヤツらって なによ。
なにか いるのかしら?
*「ヤツらってのは もちろん
からくり兵たちのことさ!
いいかっ ちょっと まってろ!
*「ふううーっ
どうやら ヤツらには
気づかれなかったようだな。
*「おれは あそこが ほんとうに
からくり兵どもの アジトなのか
しらべているんだ。
*「まったく!
たのむから よけいなことを
しないでくれよ。
*「だいたい あんたらみたいな旅人が
つっこんでいったって ヤツらに
かなうわけ ないんだからさ。
*「ここは おれにまかせて
西にある フォーリッシュの町へ
ひなんしていてくれよ。
マリベル「アルス まさか
あんた ムリヤリ つっこんで
行こうなんて 思ってないわよね?
マリベル「あんなに いたんじゃ
いくら あたしたちでも
あぶないわよ!
▼からくり研究所
マリベル「こんな へんぴなところに
住んでいるなんて 物好きが
いるものよねえ。
マリベル「へー 洗たくしてくれる
からくりも あるのねー。
ちょっと ほしいかもね。
マリベル「うーん からくり調理機は
ぜひ うちにも ほしいわ……。
マリベル「ぷぷっ エリーだって!
名前なんか つけちゃって
おかしいんじゃないのかしら。
マリベル「ちょっと!
いいかげんに してよねっ。
お客さんが きてるのよ!
マリベル「なによなによ!
お客が来たってのに あのたいどは
ないんじゃない?
▼フォーリッシュ
マリベル「なによ この町。
あたしみたいな かわいい女の子が
来るところじゃ ないわね!
マリベル「なに これっ ヘンなの!
どうやって 動いてるのかしら。
おもしろいわねー。
マリベル「からくり兵も あんな
ちっこいんだったら 楽勝なのにね。
アルスも そう思うでしょ。
マリベル「この町にいる からくり兵
ほんとに こわれてるのかしら?
マリベル「とつぜん 動き出して
おそってきたり しないでしょうね!
マリベル「どこへ 行っても
こんなカンジなのね この町は。
マリベル「あたしだって バリバリ
戦っているのよ。
マリベル「町のみんなだって 少しは
自分で自分の身を 守ることを
覚えたほうが いいんじゃない?
マリベル「……。
しょせん からくりじかけね。
マリベル「人の心の 痛みなんて
わからないんだわ。
マリベル「さっきの人 すっごい
えらそうだったと 思わない?
マリベル「悪い人じゃ ないみたいだけど
なんか やなカンジ。
キーファ「もう とっくに
おわったみたいだぜ。
マリベル「兵士長さん
帰っちゃったわよ。
マリベル「えー ちょっと やだー。
アルス 早く ここを
はなれましょうよ。
マリベル「ニオイが うつったら
たまんないわ。
▼フォロッド城
マリベル「なによ このお城
はなやかさってものが
ぜんぜん ないじゃないの!
マリベル「まあ 遊びに来たわけじゃ
ないんだから いいんだけどさ……。
マリベル「兵士長って 兵士の中で
いちばん強い人が なるのかしらね。
マリベル「それとも 見た目が
えらそうな人が なるのかしら。
たしかめましょうよ アルス!
マリベル「ヤダ もう
デリカシー ないわねー。
マリベル「まったく もう
下品なんだから……。
男って やーねー!
マリベル「アルスのバカ!
ここで ことわるなんて
みっともないじゃないの!
(フォロッド兵戦)
マリベル「あたしたちのチカラ
見せてやりましょう アルス。
【勝った場合】 【負けた場合】
マリベル「へへーん。 マリベル「あーあ 負けちゃった。
ちょろいもんよ。 くやしーい!
マリベル「よう兵なんて 呼びかた
このあたしには 似合わないけど
ガマンして あげるわよ。
マリベル「よう兵に なったんだから
大手をふって お城の中を
歩けるってわけね!
マリベル「あんなのが ちゃんと
そうじ できるのかしらね。
マリベル「あれなら アルスが
やったほうが いくらか マシよね。
マリベル「変な 歌よねえ。
だいたい 歌詞が なってないわ。
マリベル「穴から 落っこちるのが
かっこいい? わかんないなあ。
マリベル「お姫さまの いうことも
わかるんだけど……。
マリベル「人間の中にだって
すさんだ心の持ち主は 少なからず
いるものよ。
マリベル「やーねえ 王族って。
自分たちのことしか かんがえて
ないんだから。
キーファ「なんだよ マリベル
オレに あてつけてるのか?
マリベル「べっつにー。
ねー アルス。
マリベル「かくれても ムダだと
思うけどね あたしは。
マリベル「わたしは マリベルよ。
よろしくね 王さま!
キーファ「オレは キーファ。
キーファ・グランと いいます。
ガボ「おいらは ガボって いうんだ。
おいらと なかよく してくれ。
マリベル「いちおう あたしたちも
よう兵なんだから いうことを
聞かなきゃ ダメよね。
マリベル「兵士つめ所とやらに
行くわよ アルス。
マリベル「あの そうじ機
こわれちゃったんじゃない?。
しょせん からくりよね。
マリベル「兵士つめ所って どこかしら。
きっと兵士たちが たくさん
いるところが そうなのね。
マリベル「そうよね……。
食べてもらえない料理ほど
悲しいものは ないわよね。
マリベル「からくり兵の ホンモノ
見たいんだったら フォーリッシュへ
行けば いいのよ。
マリベル「ほら なにやってんのよ。
兵士つめ所は こっちじゃないって!
しっかりしてよ アルス。
マリベル「敵のことも 知らないで
よう兵に 志願するなんて
バカな人も いるもんね。
マリベル「会議なんか してないで
とにかく やっつけに行ったほうが
いいんじゃない?
マリベル「ひとつずつ おびきだして
地道に やっつけるのも 手だけど
それじゃ 日がくれちゃうわね。
マリベル「うーん さすがの
あたしたちも そんなに
たくさんが 相手じゃねー。
キーファ「そうだな…… 連中が
生き物ではなく 作り物だって
ところに つけこめないかな。
ガボ「おいら よく わかんない。
マリベル「まったく 兵士長ったら
なにを おこっているのかしら。
勝手なもんよね。
マリベル「最初の仕事としては
物たりないけど しかたないわね。
研究所に 行ってきましょ。
マリベル「からくり研究所に
行くんでしょ? 忘れたの?
マリベル「フォロッド城の
西のほうだって 聞いたでしょ!
まったく アルスったら。
▼からくり研究所
マリベル「やっと 着いたようね。
で ゼボットさんは 中に
いるのかしら?
マリベル「ここまで来て るすってのは
カンベンしてほしいわ。
マリベル「あなた ゼボットさんでしょ。
あなたに お願いがあって
わざわざ やってきたのよ。
マリベル「からくりそうじ機の
注文なんか してる場合じゃ
ないでしょ アルス。
▼フォロッド城
マリベル「ぶじなのは 当たり前よ。
あたしたちが からくり兵なんかに
負けると 思っているのかしら?
マリベル「あんなケリじゃ
あまいわよねー。
もっとガツンと いかなきゃ。
マリベル「どうも あやしいのよね。
あの兵士長 ゼボットさんと
ぜったい なんか あったんだわ。
マリベル「ふーん ゼボットさんも
たいしたこと ないのね。
マリベル「あんな えらそうなクチ
聞いといて そうじ機ひとつ
ちゃんと 作れないんじゃない!
マリベル「バカねー ゼボットさんが
ベッドメイカー作っちゃったら
仕事なくなっちゃうのに。
マリベル「もし からくり兵に
心が あるんだとしてもよ?
マリベル「なにを 思ってるんだか
知りたくも ないわね。
【はい】 【いいえ】
マリベル「アルス へたな希望は マリベル「ゼボットさんの 協力なんか
もたせないほうが 彼のためよ。 なくたって あたしたちが
そんなことも わからないの? なんとか してあげるわよ。
マリベル「ねっ アルス。
あんたが がんばるのよ!
マリベル「見張りなんて かったるいわ。
アルス あんた ひとりで
やっといてよ。
マリベル「あの兵士 ケガしてたみたい。
死んじゃってなきゃ いいけど。
マリベル「えー 兵士長つれて行くの?
あたし ちょっと いやかも。
マリベル「ゼボットさんのとこなんて
あたし あんまり行きたくないけど
しかた ないわよね。
マリベル「くすくす どう見たって
むしゃぶるいには 見えないわよ。
カッコわるーい!
マリベル「見張りやってる人が
あれじゃあ 先が思いやられるわね。
マリベル「いきなり 武器を
もったって 使えるわけないでしょ。
素人は これだから こまるわ。
キーファ「女性が 剣を振るうのは
あまり 好ましくはないな。
マリベル「あら キーファ
あたしは いいっていうの!?
キーファ「い いや マリベルは特別さ。
な なあ アルス?
マリベル「さすが 王さまねー
さっさと 逃げ出すなんて。
王族は 楽でいいわよね。
キーファ「なんか ひっかかる
いいかただな マリベル?
マリベル「べっつにー。
ねー アルス。
マリベル「ふーん 兵士長も
けっこう つらいのねー。
中間管理職って やつかしら。
▼フォーリッシュ
マリベル「また ずいぶん
こっぴどく やられたものね。
ちょっと かわいそうかな。
マリベル「からくり兵に お金を
わたしたって しかたが
ないでしょーに。
マリベル「あっ そういえば
ここにいた シスターが
いないみたい……。
マリベル「ここにいても しかたないわ。
とにかく ゼボットさんのとこへ
むかうわよ アルス。
マリベル「ライバルが へって
よかったじゃない……
マリベル「なんて いえるフンイキじゃ
なかったわね……。
マリベル「……。
しょせん からくりじかけね。
マリベル「人の心の 痛みなんて
わからないんだわ。
▼からくり研究所
マリベル「ゼボットさんは きっと
研究所の中に いるわよ。
マリベル「ああいうタイプは ずっと
部屋に こもって 外に出ないと
あたしは 見たわ。
マリベル「きゃはは 書いてあるー。
あっ そうか しゃべれないのね。
からくりって。
マリベル「あー やだやだ。
なんて わからず屋なのかしら。
マリベル「アルス こうなったら
あたしたちだけで なんとか
するわよ!
マリベル「死が かならずしも
その人の価値を なくしちゃうとは
かぎらないわよ。
マリベル「もし アルスが死んでも
あたしは きっと アルスのこと
忘れないもの。
マリベル「あのからくり兵 ほっといて
だいじょうぶ なのかしら。
まあ トラッドさんも いるし……。
マリベル「からくり兵に 弱点なんて
ほんとに あるのかなー。
あやしいわよね……。
マリベル「急に やる気が出しちゃって
現金よねー ゼボットさん。
マリベル「からくり兵の中身って
けっこう スカスカなのね。
なんか ひょうし抜けだわ。
▼フォロッド城
マリベル「きゃー!
なによ どうしたの これー!
マリベル「この からくり兵を
ぜんぶ たおさないと いけないの?
そんなの ムリよー。
マリベル「あの人 からくり兵相手で
だいじょうぶ なのかしら……。
マリベル「ここの 兵士さんたちも
がんばって いるみたいだけど
このままじゃ ヤバイわね。
マリベル「だいじょうぶよ。
城の中に はいって来たって
あたしたちが 追い払うから!
マリベル「ここまでは からくり兵は
はいって来てないみたいね。
(からくり兵戦)
マリベル「こんな からくりに
負けるわけには いかないわよ!
キーファ「くそっ 新手かよ!
こりゃ ちょっと きびしいぜっ。
マリベル「くるわよっ!
マリベル「ぷぷっ ああなると
からくり兵も かわいいものよね。
マリベル「ほんと みょうな音よね。
まあ おかげで たすかったけど。
マリベル「みょうな音の原因が
からくり兵とは 思わなかったわね。
アルスも そうでしょ?
マリベル「そんな かんたんに
改造なんて できるのかしら。
▼フォロッド(翌日)
マリベル「ああ もう!
床なんかで ねたから
身体が あちこち痛いわよ。
マリベル「ゼボットさんのウデが
たしかなら だいじょうぶだと
思うけど どうかしら。
マリベル「ふふん あたしたちに
まかせておけば なーんにも
心配いらないわよ。
マリベル「つぼに かくれたってムダよ。
あたしたちが わっちゃうもの。
ねー アルス。
マリベル「お姫さま ゼボットさんと
なにか 関係あるのかしら。
気になるわねー。
マリベル「バカねー 女にだって
使える武器ってのが ちゃんと
あるのに。
マリベル「あたしのを ゆずって
あげようかしら ふふふ。
マリベル「からくり兵が 魔物の
仲間なんてことは とっくに
わかっていることじゃない。
マリベル「あいつらのせいで
何人もの人が 苦しんでいるのよ。
かわいそうなんかじゃ ないわ!
マリベル「兵士長は たしか
兵士の宿舎に いたわよね。
マリベル「ほら アルス
さっさと 兵士つめ所に行って
会議 おわらせるわよ!
マリベル「アルス 戦いの用意は
もう できてるの?
マリベル「まだなら パッと すませて
ゼボットさんのとこへ 行くわよ。
マリベル「ゼボットさんの 目的って
まさか エリーっていう人を……
ううん そんなのムリよね。
マリベル「そうねえ あたしは
永遠の命なんかより 死ぬまで
変わらない 美しさが ほしいかな。
マリベル「エリーって いったい
だれなのかしら 気になるー!
マリベル「まあ あたしたちに
まかせて おきなさいって!
マリベル「ゼボットさんみたいなのが
相手なら 楽勝よね。
マリベル「いっちゃ 悪いけど
ゼボットさん 弱そうだもの。
アルスよりもね!
マリベル「大バカヤローじゃ
ものたりないから あたしが
いろいろ つけ加えといたげるわ。
マリベル「人に頼られるのも
悪くはないけど ちょっと
気が重いわね。
マリベル「気になるーっ!
うーっ!!
▼からくり研究所
マリベル「ふーん あのからくり兵が
手に入ったから こっちは
用済みって わけね。
▼フォーリッシュ
マリベル「からくり兵の拠点は
この町の東って 忘れてない?
もう おぼえたわよね アルス。
マリベル「なんか ふつふつと
からくり兵を やっつけるって
気持ちが わいてきたわ!
▼からくり兵団拠点
マリベル「さあ さっさと親玉を
やっつけて 帰りましょ。
マリベル「もとから ゼボットさんには
そんなに 期待してないから
気にしないわよ。
マリベル「こうなっちゃうと
からくり兵も マヌケな
ものよねー。
(からくり兵戦)
マリベル「しょせん 作り物ね。
これなら 楽勝よ アルス!
マリベル「さーて この下には
なにが いるのかしらね。
マリベル「動きは しないみたいね。
あとで うしろから おそわれたり
しないでしょーね!
(マシンマスター戦)
マリベル「ふん からくり兵の
親玉にしては 弱っちそうじゃない。
(デスマシーン戦)
マリベル「こ こいつは ちょっと
今までの からくり兵とは
ちがいそうね……。
マリベル「やれやれ ほんとに
長い戦い だったわねー。
マリベル「アルス さっさと
こんなとこ はなれましょ。
マリベル「ほらほら アルス
ゼボットさんなんか ほっといて
さっさと 行きましょ。
▼フォーリッシュ
マリベル「この国の人たちも これで
安心して 暮らせるってわけね。
マリベル「じっとしていたって
時は すぎていくのよ。
自分も 動かなきゃね。
マリベル「あたしにも イイひとが
あらわれないかなー……
なーんてね。
▼フォロッド城
マリベル「ふん なかなか いい歌ね。
でも 美少女マリベルっていうのを
入れなきゃ ダメね。
マリベル「エリーを 壊したりしたら
ゼボットさん なにするか
わからないわよ。
マリベル「ああいう人が 本気で
怒ると こわいんだから。
マリベル「ふーん だんだん
ゼボットさんの ナゾが
解けてきたわね……。
マリベル「なによ 王さまから
給料もらえなかったじゃない。
マリベル「アルス こうなったら
ヘインズさんから もらいましょ。
マリベル「えー これっぽっちなの?
命かけて 戦ったわりには
安いわよねえ。
マリベル「まーね あたしたちに
まかせておけば いいのよ。
ねっ アルス。
▼からくり研究所
マリベル「うーん 結局
ゼボットさんの ナゾは
すべては 解けなかったわね。
▼フォーリッシュ(現代)
マリベル「ふう。
やっと 着いたわね。
マリベル「平和になっても まだ
町の造りは かわっていないみたいね。
マリベル「まあっ これって似てるけど
前に見たやつとは ちがうじゃない。
新型って わけだわね。
マリベル「そうじ機は いいとしても
まさか からくり兵は
もう いないんでしょうね。
マリベル「この おばあちゃんは
こう 言ってるけど
他の人からも 話をきいてみようよ。
マリベル「ふ〜ん。
その子 人に言えない まちがいを
いっぱい しでかしてるのね きっと。
マリベル「あたしは カッコいい
ステキな 男の子が いいわね!
マリベル「……。
な…なによ アルス。
文句でも あるわけ!?
マリベル「ププッ! アルス。
あんたのこと 思い出しちゃった!
マリベル「だって アルスたら
ちょっと前まで……
きゃははは!
マリベル「女の 欲望って
果てしないわね……。
マリベル「たしかに あんなのが1台
うちに あったら便利かもね。
マリベル「だれが つくったか
わからないって……。
マリベル「この人たちは
ゼボットさんのことも
知らないわけ!?
マリベル「孫と遊ぶ お年寄りかあ。
なかなか いいじゃないの。
ねっ アルス!
マリベル「いま この国は 平和だから
兵隊さんも ヒマなんだわね。
マリベル「ほら アルス!
あんたが ポーっとした顔してるから
旅行か何かだと 思われちゃうのよ!
マリベル「たのむから いつも口は
きちっと閉めてなさいよ!
▼フォロッド城(現代)
マリベル「ここで あたしたちが
よう兵 やってたなんて
なんか ウソみたいだわね。
マリベル「世の中の 男たちがみんな
このくらい働けば どこの国も
み〜んな ゆたかに なるのにね!
マリベル「あいかわらず
ウィン ウィン 言ってるわね。
マリベル「なんか あるわね。
あそこに人を 近づけさせないわけが。
マリベル「ちょっと この連中ったら
本当に からくり人間なんて
作れると 思ってるのかしら。
マリベル「ちょっと この犬!
こんなに 人のいい 私たちに
吠えつくなんて ばっかじゃないの!
マリベル「役目だか何だか 知らないけど
兵隊って み〜んな 同じことしか
言えないのかしらね!
マリベル「きゃ〜! 聞いた?
ゆうれいよ ゆうれい!
禁断の地なんか 行くのやめ やめ!
マリベル「禁断の地?
いまでは あそこに人を
入れないように してるのかしら。
マリベル「人の心を持った からくり?
ぶるぶる……。
じょうだんじゃ ないわね!
マリベル「まったく……。
人の欲望って 果てしないわね。
マリベル「なに言ってんのよね。
からくり兵なんか 残してたら
ろくなことに ならないわよ!
マリベル「ふ〜ん。
やっぱ こわれることも
あるんだわね。
マリベル「う〜ん。たしかに
いまわしい 過去だったかもね。
マリベル「この人たち そうじ機で
おどろいてるようじゃ とても
からくり人間なんて 作れないわね!
マリベル「何でも めずらしいものに
きょうみを 持つって
まるで キーファに そっくりね!
マリベル「ふ〜ん。
見るからに 長いこと
使っていないようね。
マリベル「ちょっと見た? アルス!
若くて かっこいい 王さま!
マリベル「どっかの国の 王子とは
えらい ちがいだったわよね!
マリベル「ゼボットさんの 小屋だわ!
アルス もちろん覚えてるよね!
マリベル「行きましょ アルス!
よく わからないけど
たのみを 聞いてあげましょうよ!
▼フォーリッシュ(現代)
マリベル「あら この子のおとうさんは
お城の 兵士長さんなの?
マリベル「じゃあ さっきお城で
会った人じゃない?
マリベル「代々 兵士の家系?
じゃあ トラッド兵士長と
関係あるのかしらね。
▼からくり研究所(現代)
マリベル「間に合ったようね。
まだ 王さまたちは
来ていないみたいよ!
マリベル「信じられない……。
あれから どれだけの時間が
たったと思うの?
マリベル「今でも エリーは
ゼボットさんの 世話を……。
マリベル「たいへん!
これじゃ アルマンさんの
たのみを聞くどころじゃないわ!
マリベル「アルス 急いで!
フォロッド王の あとを追うのよ!
▼フォロッド城(現代)
マリベル「エリーは どこかしら。
おそらく 王さまのところか
そこの 研究室ね!
マリベル「あれは エリーっていうのよ。
って言ったって 信じやしないわね。
マリベル「ああっ むだむだ。
説明してる 場合じゃないわ!
マリベル「エリーといい そうじ機といい
へたな人間より ずっとましだわね!
マリベル「ちょっと まずいんじゃない!
早く 王さまのところに行かないと
エリーが あぶないわよ!
マリベル「何度見ても いつ見ても
あたしには どこの兵隊も
み〜んな 同じに見えちゃうわね。
マリベル「まったく……。
もっと 大きなことを
考えられないのかしらね……。
マリベル「この時代に 襲って来たら
まちがいなく 全滅でしょうよ。
たよりないったら ないわね!
マリベル「ふ〜ん。
やっぱ こわれたら
ただの箱だよね。
マリベル「過去の できごとを知れば
この人に限らず だれだって
エリーを こわがるわよね。
マリベル「やっかいなことに なる前に
なんとか しなくちゃ!
マリベル「ちょっと アルス!
アルマンさんが 心配じゃないの?
マリベル「早く 早く!
あとを 追いかけるのよ!
マリベル「そうは 言っても……。
ねえ。アルス!
マリベル「ちょっと。
この人 カッコよすぎない?
マリベル「でも こういうのって
あたし キライじゃないよ。
マリベル「行きましょ アルス。
エリーの部品を 探しに
フォーリッシュの町へ!
マリベル「アルス!
早く フォーリッシュの町に
行きましょうよ!
マリベル「あたしたちが 帰ってくるのを
きっとアルマンさんは 首を長くして
待ってるわよ!
▼フォーリッシュ(現代)
マリベル「つまり アルマンさんは
トラッド兵士長と ゼボットさんの
子孫ってわけね!
マリベル「なんだか 時の流れを
感じちゃうわ……。
マリベル「池のそば?
池って この町にあるのよね。
マリベル「アルス。
あんたは ちゃんと
わかってるんでしょうね!
マリベル「うふふ。宝石か何かだと
思っていたのかしらね。
マリベル「まあ あたしだって
本当は こんな ガラクタより
宝石の方が うれしいけどね。
▼フォロッド城(現代)
マリベル「ちょっと 冗談じゃないわよ!
まさか もう エリーは……。
マリベル「いいえ 大丈夫!
アルマンさんのところへ
急ぎましょ!
マリベル「まったくもう!
兵隊なんてみんな 石頭なんだから!
どきなさいよ そこ!
マリベル「ほらほら アルス
アルマンさんが 待ってるってば!
マリベル「そうかも しれないし
そうじゃないかも しれない……。
マリベル「神さまは どんなものにでも
たましいを ひとつずつ
くださったのかも しれないわね。
マリベル「エリーは 何もしないわよ。
って言ったって 信じるわけないか。
マリベル「まったく やっかいだわね。
マリベル「そりゃそうよ!
なんたって ゼボットさんの
子孫なんですからね!
マリベル「アルス。
早く部品を アルマンさんに!
マリベル「ちょっと ちょっと
あんた 何してんのよ……。
マリベル「もし わかっちゃったら
どうする つもりなのよ!
ハラハラさせないで ちょうだい!
▼からくり研究所(現代)
マリベル「よかったわね アルス。
エリーも もとの所に
ちゃんと帰って これたわ!
マリベル「アルス 聞いた?
エリーが ありがとうって。
うれしいって!
マリベル「信じられないわ……。
もしこれが 神さまの いたずらなら
とっても素敵な いたずらだわね!
▼フォロッド城(現代)
マリベル「からくり兵を 作ったのが
魔物たちだって 知ったら この人
きっと ひっくり返っちゃうわね!
マリベル「ここを 見てる限りじゃ
残念だけど 王さまの夢は
かないそうにも ないわね……。
マリベル「むりむり。
からくり人間 なんて
ぜ〜んぜん むりだわね。
マリベル「王さまは みんな
お見通しなんだ。
すご〜い!
マリベル「フォロッド王さまって
まだ 若すぎるけど……。
マリベル「そのうちに
きっと あたし好みの
いい男に なりそうね!
マリベル「よかったわあ。
これで この先 ふたりは
永遠の時を 手に入れたのよ。
マリベル「あたしも そのうち
素敵な恋を 見つけてみせるわ!
マリベル「知らない方が いいことって
世の中たくさん あるからね。
マリベル「そうよ 兵隊さん。
ぜったい 西の岬には
行っちゃだめ。
マリベル「すっごく おそろしい
ケモノが いるかもよ。
がう〜っ!
マリベル「何 言ってるのかしら。
どっちにしても 見張りを代わって
欲しいだけ なんじゃないの。
マリベル「この人の 服を着た
アルマンさんと 一緒に歩いたとき
もう ドキドキしちゃったわよね!
マリベル「この 親ありて
あの 国王あり。
マリベル「う〜ん。
なかなか いい親子だわね。
▼フォーリッシュ(現代)
マリベル「あ〜あ。すぐれた血筋の
アルマン家に この嫁さんの血統も
入っちゃったのね。
マリベル「今回は あたしたちも
いい経験しちゃったよね。
マリベル「アルマンさんも
長生きしてね!
マリベル「ひょっとしたら この子も
いずれ からくりを 作るように
なるかもしれないわね!
マリベル「そうそう。
親が りっぱだと ふつうは
子供も すぐれているものよ。
マリベル「ねっ アルス。
うちなんか その典型的な
親子だわよね!
マリベル「……。
マリベル「う〜ん。どうしよう。
あたしも 本当に一台
欲しくなって きちゃったわ。
マリベル「あの 若き王さまなら
確かに この国の未来は
明るいかも しれないわ。
マリベル「ただし まちがった方向に
からくりを使わなければ だけどね。
マリベル「おどろいちゃうわね。
この子ったら いったいどれだけ
ざんげすることが あるのかしらね!
マリベル「……。
マリベル「どうせなら あたしに
そっくりな からくり人間を
作れば いいんだわよ。
マリベル「かわいくって やさしくって
きっと 引っぱりだこね!
マリベル「ププッ! アルス。
あんたのこと 思い出しちゃった!
マリベル「あたし!?
し…失礼しちゃうわね!
あたしは とっくに卒業したわよ!
マリベル「気持ちは わかるけどね。
きっと まだまだ先だと 思うわよ。
マリベル「そういうのを 世間では
てんぱつって いうのよ。
▼聖なる湖
マリベル「あたしには わかるわ。
ここには 人間のチカラをこえた
何かが ある。
マリベル「アルスは ニブいから
わかんないでしょうけど。
マリベル「永遠にって あの人
いったい いつから
ここにいるわけ?
▼オルフィー
マリベル「あいかわらず
平和そのもの って感じだわよ。
マリベル「いったい誰の おかげなのか
わかってるのかしらね!
マリベル「ふ〜ん。
あれから あんまり 町のようすは
変わっていない みたいだわね。
マリベル「ま 真実を知らない方が
しあわせってことも あるわけよ。
マリベル「フン!
伝説のオオカミだけの おかげじゃ
ないっていうのにさ!
マリベル「まあ いちいち
私たちの すごさを説明するのも
大人げないから 許してあげるわ!
マリベル「何を ねぼけたこと
言ってるのかしら!
マリベル「自分が どうなってたのか
教えてやりたいわね!
マリベル「あなた 長生きするわよ。
まあ 世の中 知らない方が
しあわせってこともあるわけよ。
キーファ「ぷっ! くくっ!
言っても 信じないだろうな!
ぷぷっ!
ガボ「ひでえなあ ふたりとも!
ガボ「オイラだって オオカミの中じゃ
すっごく カッコ良かったんだぞ!
マリベル「ちょっと アルス!
適当に 答えるんじゃないわよ!
マリベル「あとで 文句言われたら
あんたの せいだからね!
マリベル「それじゃ ガボにだって
しつけは できないわね。
マリベル「そうね。
あたしも 何かの存在を
感じるわね。
マリベル「今なら サイン
出来るんじゃない?
マリベル「でも 字がきたなくて
読めないかもね。
おほほ!
マリベル「ふふふ。初めてのようで
初めてじゃ ないんだな これが。
ガボ「おっちゃん。
また 悪い魔物が 来ても
オイラが 守ってやっからな!
マリベル「アルス あんた
とりあえず 感謝されてるみたいで
よかったじゃない。
マリベル「適当に やっても
どうにか なるもんだわね。
▼神の山
マリベル「ふう…よかった。
ちゃんと 封印されているわね!
マリベル「さあ アルス。
これで 安心したでしょ?
さっさと山を おりるわよ!
▼オルフィー(現代)
マリベル「ああ。
やっとここも 普通の町っぽく
なったみたいね。
マリベル「わかってるじゃん!
生き物に 感謝するっていうのは
とってもいいことよ!
マリベル「ふふん。
あたしが ついてるんだから
優勝するに 決まってるじゃないの!
マリベル「……。
マリベル「やだ! 信じらんない!
この人 動物のエサ食べてるわ!
マリベル「かわいいものね。
子供の 考えることって。
欲がないのは あたしと同じだわ!
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