▼スタンシアラ
ライアン「ここが　水の都と名高い
　　スタンシアラの城下町か。

ライアン「今いても　時間のムダです。
　　夜になったら　また来ましょう。

ライアン「昔　バトランド王から
　　天空の城にまつわる話を　聞いたが
　　すっかり　忘れてしまったよ。
ライアン「あのときは　自分には一生
　　縁のない話だと　まじめに
　　聞いていなかったのだ。

ライアン「パノン　パノン……？
　　はて　聞いたことがあるような
　　ないような……はて？

ライアン「天空の盾ですと！？
　　そういえば　昔　バトランド王から
　　そんな話を聞いたような……？

ライアン「王には王の　お考えがあるのだ。
　　下々のものが　ああだ　こうだと
　　クチを　はさむべきではないのだ。

ライアン「くやしいが　われわれでは
　　王さまを　笑わせられません。
ライアン「かくなる上は　お笑いの達人の
　　手でも　かりるしかありませんな。
　　そのような者が　いればの話ですが。

▼スタンシアラ(夜)
ライアン「悪さをしているわけでは
　　ないようだし　今すぐ　あの魔物を
　　退治しなくとも　よいでしょう。

ライアン「この調子では　地獄の帝王の
　　うわさが　世界中に広がるのも
　　時間の問題ですな。

ライアン「どんなことがあっても
　　われわれが　世界の平和を
　　守ってみせましょうぞ！

▼モンバーバラ(夜)
ライアン「こちらの　つごうだけで
　　ステージを中断させる事は
　　できませんな。

▼モンバーバラ
ライアン「パノンどのなら　大丈夫と
　　思いたいが　笑いのツボは
　　人それぞれだからな……。
ライアン「スタンシアラ王に
　　パノンどのの芸が　通じるだろうか？

ライアン「たまには　歌と踊りを見て
　　息抜きをするのも　よいですな。
　　でも　ステージは夜からでしたか。

▼モンバーバラ(夜)
ライアン「パノンどのが　いなくなっても
　　客が　減っていないようだな。

ライアン「おしい　見逃したか！
　　何って？　だからパンツを……。
ライアン「うおっ　何を言わせるんだ。
　　私は　けっしてパンチラを
　　期待していたわけではないぞ。

ライアン「男に向かって　脱げとは
　　今日の客は　しゅみが悪すぎる。

▼フィールド
ライアン「ほほう　パノンどのは
　　お笑いだけでなく　武芸の方も
　　達者のようでありますな。

▼スタンシアラ
ライアン「一緒にいる　われわれも
　　パノンどのの　ギャグを聞いて
　　王の前で大笑いしそうですな。

ライアン「王は　笑い者になる覚悟で
　　今後も　人々の笑顔のために
　　おふれを　出し続けるのですな。
ライアン「ならば　われらは人々の
　　不安と恐怖を　とりのぞくために
　　全力を　つくしましょうぞ！

ライアン「別れた今なら　わかりますぞ。
　　パノンどのは　だじゃれを言うだけの
　　男ではなかった　ということが。