DRAGON QUEST VIII 空と海と大地と呪われし姫君
〜ヤンガス全台詞集〜



▼国境の短いトンネル
ヤンガス「話によると なんでも
  この先は 雪国だそうでがす。
ヤンガス「じつは アッシ
  雪って 見たことねえんでげすよ。
ヤンガス「そんなわけで 雪国にいけるのが
  楽しみで しょうがないんでがす。
  おおう ワクワクしてきたぜえ!

▼フィールド(オークニス)
ヤンガス「これが 雪国……。
  ぬおお。なんて きびしい寒さでがす。
  こりゃ たまらんでがす。
ヤンガス「視界は悪いし 歩きにくいし
  黒犬のヤツは 何が うれしくて
  こんな所に 逃げ込んできたんでげす?

トロデ王「……なんで わしが
  こんな寒い思いをせねばならんのだ。
  これも すべて ドルマゲスのせい……。
トロデ王「……いや ヤツは もう死んだか。
  では レオなんとかいう犬のせいじゃな。
  まったく 犬の分際で……。
トロデ王「……ブツブツ。
  ……ブツブツ。
ヤンガス「ブツクサうるせえなぁ!
  こっちだって 寒さに 気が立ってんだ!
  ちったあ だまってろよ!
トロデ王「な 何じゃとぉ!
  別に 何の迷惑が かかるわけでもなし
  わしが 何を言おうと わしの勝手じゃ!
トロデ王「他人に どうこう言われる筋合いは
  ないわいっ!!
トロデ王「あ〜まったく 腹の立つ。
  わしは 先に 行くぞっ!

▼メディばあさんの家
ヤンガス「兄貴 お身体の方は
  大丈夫なんですかい?
ヤンガス「兄貴だけ いつまでたっても
  目を覚まさないから 心配してたんでがすよ。
ヤンガス「ここは あそこにいるバアさんが
  ひとりで暮らしてる 山小屋でげす。
ヤンガス「ちょうど 雪崩が起こった場所から
  近かったんで 吹雪がおさまるまで
  厄介になることにしたんでがすよ。

メディ「さあ 飲んでくだされ。
  このヌーク草の薬湯さえ飲んでおけば
  雪国の寒さも 気にならなくなりますぞ。
トロデ王「雪崩から 助けてもらい
  一夜の宿を 貸してもらい……
  何から何まで 世話になりますのう。
ヤンガス「それにしても バアさんも
  こんな怪しいのが 助けを求めてきたのに
  よく 信用する気になったもんだよな。
トロデ王「この山賊くずれがっ!
  貴様にだけは 怪しいのとか
  言われたくないぞ!
メディ「確かに 変わった姿の人だとは
  思いましたがねえ……このトシになると
  人の容姿など 気にならなくなりますな。
メディ「まあ こんな人のいない雪山で
  困っている人が いれば
  相手が誰でも 助けますわい。
ゼシカ「そういえば どうして おばあさんは
  山奥に ひとりで暮らしてるんですか?
メディ「この家の裏手には 古い遺跡が
  ありましてな。先祖代々 わしの家系は
  それを お守りしてきたのですじゃ。
メディ「しかし その役目も わしの代で
  終わることになるでしょうな。
  跡を継ぐ者も おりませんでのう。
ゼシカ「そうなんですか。
  でも 役目とはいえ ひとり暮らしは
  ご苦労も多いでしょう?
メディ「いやいや 気楽なもんですわい。
  子供の時から 慣れ親しんだ土地だし
  苦労など 感じたことはないですじゃ。
メディ「それに 時には こうして
  雪山に迷った人が 訪れてくれるので
  さみしくもありませんしな。
ククール「ところで メディさん。
  じつは そのことで ひとつ
  聞きたいことがあるんだよ。
ククール「オレたちは 大きな黒犬が
  この雪国の方へ逃げたというウワサを
  聞きつけて 追ってきたんだ。
ククール「もしかしたら ヤツは
  この近くを 通ったかもしれない。
  何か 心当たりはないもんかな?
メディ「……はて?
  大きな犬といえば うちのバフくらいしか
  思い当たりませんのう。
メディ「お役に立てず 申し訳ない。
  しかし 探しものなら 人の多い所で
  聞き込みされるのが よいでしょうな。
メディ「この山を下って 北へ向かうと
  オークニスなる町が ありますのじゃ。
  犬探しは そこでしては どうですかな?
トロデ王「なるほど 道理じゃな。
  よし! エイトよ。
  次は その町へ 向かうことにするぞ。
メディ「ほっほっほ。
  お気の早いことで。いずれにしても まず
  この吹雪が 止みませんとな。
メディ「……さて 夜もふけてきましたし
  そろそろ 休まれては どうですじゃ?
メディ「明日の朝には 吹雪も
  止むでしょうから オークニスへは
  明朝 向かわれるが よろしかろう。
トロデ王「うむ メディ殿の言う通りじゃな。
  よし! 今日のところは お言葉に甘えて
  休むことにしよう。

▼フィールド
トロデ王「どうやら 姫も 例のヌーク草を
  食べたようじゃな。すっかり 寒さが
  気にならなくなっている様子じゃ。
トロデ王「まったく メディばあさんには
  世話になったもんじゃ。これも
  わしの人徳のおかげと言ったところかな。
ヤンガス「おっさんに人徳なんてものが
  あったとは 初耳でがすよ。

ヤンガス「あのヌーク草ってのは
  本当に 大したもんでがすね。
ヤンガス「身体が ポカポカしてきて
  寒さが 全然 気にならねえでげすよ。

▼メディばあさんの家
ヤンガス「こんな山奥で ひとり暮らしなんて
  バアさん 不便じゃねえのかな?
ヤンガス「ふもとに町があるってんなら
  そこで 暮らせばいいのによう。

ヤンガス「何となく このほら穴の中は
  青臭いにおいが するでがすね。
ヤンガス「アッシは このにおいって
  ちょっと 苦手でげす。

▼薬草園の洞窟
ヤンガス「この洞くつは 何でがすかね?
  どうやら 自然の洞くつのようでげすが
  かなり 人の手も入ってるようでがす。

▼オークニス
ヤンガス「この町は 変な構造でがすねえ。
ヤンガス「どの建物も 丸っこくて
  同じ形してて どこを歩いてんのか
  さっぱり わかんねえでげす。

ククール「やはり この町の女性は
  みんな 厚着してるんだろうな。
  悲しい話だぜ。
ククール「まあ 厚く 重ね着された服を
  一枚一枚 脱がせていくのも
  それはそれで いいものだけどな。
ヤンガス「グムム……。
  とんだ ハレンチ野郎でがす!

ヤンガス「薬師のひとりくらい
  簡単に見つかると思ってたんでがすが
  どこにも いないなんて 困ったでげすね。
ヤンガス「もう 面倒くせえから
  バアさんから預かった袋
  捨てちまいやしょうか?
ゼシカ「なに バカなこと言ってんのよ!
  メディおばあさんとの約束を
  破るつもりなの!?
ヤンガス「ぬはは。冗談でがすよ。
  アッシは これでも 義理堅い性格で
  通ってるんでげすから。
ゼシカ「……どうだか?
  でも こうなったら 意地でも
  グラッドって人を 見つけ出すわよ!
ヤンガス「ガッテン承知でがす!

▼オークニス(再開時)
ヤンガス「今は メディばあさんに頼まれて
  グラッドとかいう薬師を
  探してるんでがしたよね?
ヤンガス「でも オークニスの町にゃ
  いねえみたいだし いったい
  どこに 行っちまったんでげしょう?

▼フィールド
ヤンガス「グラッドとかいう薬師は
  話を聞くかぎりじゃ
  なかなか 評判がいいみたいでがすね。
ヤンガス「人探しなんて ダルいばっかりだと
  思ってたけど こりゃあ ちょっと
  会うのが 楽しみになってきたでげす。

▼薬草園の洞窟
ヤンガス「本当に ここに
  グラッドってのが いるんでげすかい?
ヤンガス「ここまで 足を運んだのに
  もし いなかったりしたら
  アッシたち バカみたいでがす。

ヤンガス「上から 落ちてくるツララが
  アッシ 怖くてかなわねえでがすよ。
ヤンガス「もし その場に立ち止まってたら
  アタマに 突き刺さるんじゃねえかって
  思えて ゾッとするでげす。

ヤンガス「あれが きっと 探してた
  グラッドって人でがすね。
  ブッ倒れちまってるけど……。
ヤンガス「とにかく 助けてやらねえと
  ありゃ 危ねえでがすよ。

ヤンガス「あの袋の中に入ってたのは
  ヌーク草だったんでがすね。
ヤンガス「でも いくら 寒さで
  身体が動かないからって あれを
  生で食べちまうとは おどろきでげす。

▼フィールド
ヤンガス「あのオオカミども
  いったい 何だったんでげすかね?
ヤンガス「普通のオオカミには ありえない
  邪悪な気配を 感じたでがすよ。
  オオカミにしては 妙に強かったし。

▼オークニス
ヤンガス「ああ やれやれ。
  やっと ひと息つけるでがす。
ヤンガス「ツララが 落ちてきたり
  オオカミと戦ったり まったく
  散々な目に あいどおしだったでげすよ。

ヤンガス「いやあ グラッドのだんなの
  心意気には 感動したでがすよ。
ヤンガス「何よりも まず
  目の前の病人を 優先するたあ
  あれこそ まさに 薬師のカガミでげす!

▼オークニス(再開時)
ヤンガス「まさか メディばあさんが
  賢者の末裔だったとは おどろきでがす。
  ってこたぁ あの黒犬の狙いは……。
ヤンガス「こりゃ いけねえ!
  早く バアさんの家に 急ぐでげすよ!

▼フィールド
トロデ王「わしは グラッドの行動には
  あまり 賛同できんな。
トロデ王「他ならぬ 母親の危機なのだぞ。
  あんな風邪ひきバカなんぞ ほっといて
  すぐに 駆けつけるべきではないのか?
ヤンガス「そりゃ ちがうぜ おっさん!
  グラッドのだんなだって 自分の母親のこと
  心配してねえはずはねえ。
ヤンガス「その私情を押し殺して
  自分の職務を 全うしようとするのが
  男の生き方なんじゃねえか!
ゼシカ「ちょっと! 今は そんなことで
  言い争ってる場合じゃないでしょ!
  メディおばあさんの家に 急ぐわよ!

ヤンガス「グラッドのだんなは
  アッシらを信じて メディばあさんのことを
  まかせてくれたんだ。
ヤンガス「その信頼を 裏切るわけにゃ
  いかねえでがす。くっちゃべってないで
  先を急ぎやしょうぜ!

▼薬草園の洞窟
ヤンガス「この洞くつに また来るとは……。
  あっ! もしかして ここの薬草を
  勝手に 採ってくつもりでげすね?
ヤンガス「そりゃ ドロボウでがすよ。
  グラッドのだんなにも 悪いし
  やめときやしょうぜ。
ククール「まさか ヤンガスのくちから
  盗みをとがめる言葉が 出るとは……。
  こりゃあ 明日は 吹雪くかもな?

▼メディばあさんの家
ヤンガス「ようやく 着いたでがすね。
  バアさんは 無事なんでげしょうか?
ヤンガス「……ううっ。
  気持ちばっかりが あせるでがす。

ヤンガス「バアさんも 犬のバフも
  見当たらねえでがすよ。
  くそっ! どこに いっちまったんだ?

ヤンガス「ううっ。家の中に オオカミが
  こんなに いるなんて……。
  もしかして アッシら 遅かったんじゃ?
ゼシカ「大丈夫よ。オオカミたちは
  家の中に 入り込んでるだけだわ。
ゼシカ「争ったような形跡は
  どこにも ないもの。メディおばあさんは
  きっと 無事でいるはずよ。
ヤンガス「お…おう! アッシも 今
  そう言おうと 思ってたところでげす。
  早く バアさんを 探すでがすよ!

ヤンガス「とにかく バアさんが無事で
  アッシは ひと安心でがすよ。
ヤンガス「もし バアさんの身に
  何かあったりしたら グラッドのだんなに
  合わせる顔が ないでげすもんね。

ヤンガス「さっき 大きな音をさせたのは
  雑魚のオオカミどもなんかじゃ
  ありえねえと 思うんでがすよ。
ヤンガス「なあ 兄貴。
  今のうちに 戦いの準備をしといた方が
  いいんじゃねえですかい?

ヤンガス「アッシは くやしいでげす!
  やっと 黒犬に追いついたと思ったら
  空を飛んで 逃げられちまうなんて!
ヤンガス「結局 バアさんを 助けることも
  できなかったし……こんなにも 自分が
  無力だと感じたのは 初めてでがす!

ヤンガス「バアさんの家も すっかり
  焼け落ちちまったでげすね。
ヤンガス「この焼け跡を……
  バアさんを救えなかった くやしさを
  アッシは 一生忘れねえでがす!

▼フィールド
ヤンガス「最初は あれほど 珍しかった
  この雪景色も 今じゃ すっかり
  見慣れたもんでがすね。
ヤンガス「どっちを見ても 真っ白けで
  変化ってもんがねえから
  アッシは もう飽きちまったでげすよ。

▼オークニス
ヤンガス「いつ来ても この町の構造は
  頭が こんがらがるでげす。
ヤンガス「まあ グルグル回ってりゃ
  いつかは 目的の場所に着けるのは
  わかったから いいでがすけど……。

▼国境の短いトンネル
ヤンガス「このトンネル
  馬車が通れるだけの広さが あって
  よかったでがす。
ヤンガス「雪国に行くのに おいてったら
  おっさんはともかく 馬姫さまが
  かわいそうでげすからね。

▼フィールド(リブルアーチ)
ヤンガス「なにしろ あの黒犬は
  空を飛んでるでげすから 目撃者も
  きっと 多いはずでげすよ。
ヤンガス「ここは 地道に
  人々から 話を聞いて回るのも
  いいと思うでがす。

▼リブルアーチ
ヤンガス「それにしても まさか
  犬が 空を飛んで逃げるとは
  思ってもみなかったでげすなあ。

▼聖地ゴルド
ヤンガス「何に 乗り移られてようが
  相手は もともと犬でがす。
  ほねつきにくには 弱いでげす。
ヤンガス「肉とか 魚とか
  犬の食いそうなもので 罠にかけて
  捕まえるのが いいでがす!
ヤンガス「……じつは アッシ。
  腹が減ってるんでげす。

ヤンガス「金がなくて 腹がへった時は
  ハトでも ワニでも 食ったでがす。
ヤンガス「今までで いちばん
  うまかった肉は カバでげす。
  あれは 本っ当〜に うまいっ!

▼ベルガラック
ヤンガス「カジノは まだ休業中でがす。
  カジノの収入がないあいだ 従業員の
  暮らしは どうなってるんでがすかねぇ?

ヤンガス「あれが ギャリングの娘と
  息子でがすか……拾われた子供とか
  言っていたようでげすが。

ヤンガス「フォーグかユッケの どちらかに
  協力するにしても そのあいだ
  アッシらの旅は 中断してしまうでげす。
ヤンガス「ほうびが なんなのかは
  気になるでげすが 護衛をつとめるのが
  長期間になると やっかいでがすよ。

ゼシカ「ユッケを嫌ってるわけじゃないけど
  護衛するなら 私はフォーグがいいな。
ヤンガス「そんなの アッシは
  どっちでもいいでげすよ。
ククール「オレは 断然 ユッケちゃんだね。
  エイトも 護衛をするなら
  ユッケがいいよな?
【はい】                     【いいえ】
ククール「うむ。見事な騎士の選択だ。       ククール「そっか エイトには
  やっぱ 女のコを守ってこその 騎士だぜ。     ユッケは好みじゃなかったようだな。
ゼシカ「騎士は関係ないでしょ 騎士は!        まあ むりじいはしないぜ。

ヤンガス「こりゃ もうけもんだ。
  アスカンタに続いて また うまいメシに
  ありつけるたぁ ついてるでがすよ!
ククール「また トロデ王 抜きでか。
  すこし気が引けるな……。
ヤンガス「おっさんには 悪いが
  今度のことは 内緒にさせてもらうぜ。

ヤンガス「ぐごごごごご……。
ククール「むにゃむにゃ……。
ゼシカ「すやすや……。

ヤンガス「昨夜 いつ眠りについたのか
  アッシは 記憶にねえでがすよ。
ヤンガス「夕飯が ごちそうだったことは
  しっかり 覚えてるんでがすがね。
  ああ もう一度 食いてえでがす。

ヤンガス「護衛を引き受けた以上
  ガタガタ言わずに 竜骨の迷宮へ
  急ぎやしょうぜ。
ヤンガス「アッシらには アッシらの
  旅の目的がありやすが 受けた依頼は
  最後まで やりとげるでがすよ。

▼フィールド
【フォーグ】                     【ユッケ】
ヤンガス「フォーグと 待ち合わせてる         ヤンガス「ユッケと 待ち合わせてる
  竜骨の迷宮は 南にある砂漠の             竜骨の迷宮は 南にある砂漠の
  ど真ん中にあるらしいでがすぜ。            ど真ん中にあるらしいでがすぜ。

ククール「さすがに フォーグとユッケは
  金持ちなだけあって ケンカのスケールも
  でかいよな。
ヤンガス「カジノを 閉めてるのだって
  今や あの兄妹がケンカの最中だからって
  理由に過ぎないでがすもんね。
ククール「まあ そのおかげで オレらも
  ほうびに ありつけるわけだから
  がんばって 護衛しないとな。

▼砂漠の教会(再開時)
【フォーグ】                     【ユッケ】
ヤンガス「フォーグとユッケが             ヤンガス「フォーグとユッケが
  カジノの オーナーの座をかけて            カジノの オーナーの座をかけて
  勝負をすることになったでげす。            勝負をすることになったでげす。
ヤンガス「それで アッシらは             ヤンガス「それで アッシらは
  フォーグの護衛になることを              ユッケの護衛になることを
  決めたんでやしたね。                 決めたんでやしたね。
ヤンガス「フォーグとは 竜骨の迷宮で         ヤンガス「ユッケとは 竜骨の迷宮で
  待ち合わせてるでげす。待たすのも           待ち合わせてるでげす。待たすのも
  わりぃから 急いで行きやしょう。           わりぃから 急いで行きやしょう。

▼竜骨の迷宮
ヤンガス「遅れを取り戻すためにも
  ガンガン行きやしょうぜ。

ヤンガス「ここって 名前から想像するに
  竜の墓場なのかもしれませんぜ。
ヤンガス「墓場だって考えると 急に
  うす気味わるくなってきたでがす。

ヤンガス「決着がついて 新オーナーが
  決定したら 閉まっていたカジノを
  開くつもりはあるんでがすか?
フォーグ「無論だ。一刻も早く
  営業を再開するためにも 勝敗を決し
  新オーナーを 決めねばならん。
ククール「オーナーが決まってなくても
  カジノの営業を 続けるくらい
  なんてことないだろう。
ヤンガス「そうそう。ギャリングの死も
  ばれちまったことだし もうカジノを
  閉めとく理由はないはずでがすよ。
フォーグ「いやいや オーナーあっての
  カジノなのだ。新オーナーの決定なくして
  カジノの営業再開はありえん。
ヤンガス「ガンコでがすなぁ……。

ヤンガス「どこまで行っても
  竜の骨ばっかでげすなぁ。
  しかも でっけえヤツばっかでがす。
ヤンガス「もしも あの骨のとおりの
  大きさの竜が よみがえってきたら
  アッシなぞ ひとたまりもねえでがす。

ヤンガス「ひえええ 兄貴!
ヤンガス「あの魔物を 退治しねえと
  ふたりとも 殺されちまうでがすよ。

ヤンガス「倒れたままの フォーグと
  ユッケを ほったらかしにしたままじゃ
  マズイでがすよ。
ヤンガス「はやく 助けに行くでがす!

ヤンガス「こんな形で ふたりの勝負が
  台無しになっちまうなんて
  思いもしなかったでがすな……。
ククール「やっぱり この勝負は
  無効にして 後日やりなおすのかね。
  うーん そう考えると 面倒くせえな。
ゼシカ「ちょっと ちょっと!
  こんなときに 勝負がどうのこうの
  言ってる場合じゃないでしょ。
ゼシカ「迷宮の奥で 気絶してる
  ふたりを はやく助けに行かないと!

▼フィールド
ヤンガス「はやく フォーグとユッケを
  救いに行かねえと!
ヤンガス「あのふたりは まだ迷宮の奥で
  気を失ってるでがす。でも ほっとくと
  死んじまうかもしれねえでげす。
ヤンガス「それに 依頼人が死んだんじゃ
  ほうびが もらえなくなるでがすよ。

▼竜骨の迷宮
【フォーグ】                     【ユッケ】
ヤンガス「フォーグとユッケは さすが         ヤンガス「妹が兄を殴って 和解するたぁ
  兄妹だけあって 似た者同士でがすね。         まるで ケンカした あらくれ者が
ヤンガス「とくに 素直でないところなんか         仲直りするみたいな 展開でげすな。
  そっくりでがすよ。

ククール「憎まれ口をたたきながらも          ククール「フォーグを殴ったときの
  ユッケちゃんは フォーグのことを           ユッケのパンチは すごかったな。
  兄として したってるんだな。             あれは 会心の一撃だったぜ。
ヤンガス「へっへっへ。イヤよ イヤよも        ヤンガス「あんなんで 本当に
  好きのうちって やつでがすかね?           和解できるんでがすかねえ?
ククール「お前の言語感覚は                かえって 仲がこじれるような気が……。
  かなり おかしいと思うぞ……。          ククール「まあ ユッケも あの一撃で
                             今までの うさを晴らしたんだろうよ。

ククール「意外と かんたんに
  仲直りしてしまったよな。
  ひょうし抜けも いいとこだぜ。
ヤンガス「こういう兄妹は 仲直りも
  早ければ ケンカするのも早いでがす。
  何が引き金になるか わからんでがすよ。
ククール「てことは 仲直りしてるあいだに
  とっとと 儀式だか 試練だかをすませて
  ふたりを連れ帰った方がいいな。
ゼシカ「うたぐり深い人たちね。
  仲直りしたんだから ここは素直に
  よろこんであげればいいのに……。

ヤンガス「ひらいた扉の奥に いったい
  何が 待ってるんでがしょう?
ヤンガス「せっかくだから アッシらも
  中に入って 見せてもらいやしょうぜ。

▼ベルガラック
ヤンガス「昨夜は ごちそうだったでがす。
  これで さらに ほうびがもらえるたぁ
  いいことづくしでげすなぁ。

ヤンガス「うおおおおっ!
ヤンガス「ただで カジノのコインが
  手に入ったでがすよ。
  さっそく カジノへ行きやしょう。
ヤンガス「……れれ? よく考えたら
  ただとは ちがうでげすね。
  これは 労働の報酬でがすもんね。

ヤンガス「じっさい アッシらがいなかったら
  フォーグもユッケも 竜骨の迷宮で
  行き倒れてたかもしれねえでげすよ。
ゼシカ「もし そうなったら 跡取りが
  亡くなったってことで 今ごろカジノは
  人手に わたってたかもしれないわね……。
ククール「その方が よかったんじゃねーの?
  この先 兄妹ゲンカが 起こるたんびに
  カジノが閉鎖したら 客も いい迷惑だろ。
ゼシカ「それが あんたの本心じゃないくせに
  わざと 冷たく突き放したことを 言って
  カッコつけるのは よしなさいって。
ククール「うっ うるせーな!

ヤンガス「この町の カジノが再会したのは
  アッシらの 手がらによるものでがす。
ヤンガス「カジノで遊ぶ客の ほとんどは
  アッシらの活躍を 知らないんでげすよね。
  裏方ってのは むなしいもんでがすなぁ。

ヤンガス「ほえー すげえでげすな。
  内装からして パルミドの安っぽい
  カジノとは 比べもんにならねえでがす。

▼フィールド(サヴェッラ大聖堂)
ヤンガス「最後に見た 黒犬野郎は
  たしかに こっちの方角に
  飛んで行ったでがす。
ヤンガス「もし どうにか追い詰めても
  また奴に 飛んで逃げられちゃあ
  もとの もくあみだ。
ヤンガス「空を飛ぶチカラか……。
  かいもく 見当もつかねえや。

▼サヴェッラ大聖堂
ヤンガス「この大聖堂は 警備も固い。
  黒犬野郎もカンタンにゃあ
  忍び込めねぇはずでげす。
ヤンガス「あの 聖堂騎士団のやつら
  気にくわねぇ面ぁ してやすが
  頼りには なりそうでがすから。

ヤンガス「あんの 黒犬野郎!
  かよわい娘っ子や シスターを
  怖がらせやがってっ!
ゼシカ「なによ その言い方。
  かよわくない娘は どうでもいいって
  そういうこと?
ヤンガス「なんで そうなるでげす!?
  あーー!! だから 娘っ子は
  嫌なんでがすよっ。

▼女盗賊のアジト
ヤンガス「ゲルダは いないようでがすね。
  ちょっと 安心したような
  つまんないような……。

▼海賊の洞窟
ヤンガス「アッシ 聞いたことがあるでがす。
  大海賊キャプテン・クロウの財宝が
  隠された洞くつが どこかにあるって。
ヤンガス「もしかして ここが
  ウワサに聞く キャプテン・クロウの
  隠れ家なんでやしょうか?

ゲルダ「どこかで見たカオだと思ったら
  ビーナスの涙を プレゼントしてくれた
  親切な ご一行じゃないか。
ゲルダ「それにしても ずいぶん
  めずらしい所で 再会したもんだね。
ヤンガス「て……てめえは ゲルダっ!
  いったい どうして ここに!?
ゲルダ「何でも ウワサによると ここには
  あの大海賊 キャプテン・クロウのお宝が
  眠ってるって話じゃないか。
ゲルダ「あたしは お宝って言葉に
  目がなくてね。こうして わざわざ
  船を仕立てて やって来たってわけさ。
ゲルダ「……見たところ あんたたちも
  目的は 同じみたいだね。
ゲルダ「フン。おもしろいじゃないか。
  それじゃあ 海賊のお宝を手に入れるのは
  早い者勝ちってことだね。
ゲルダ「……そうと決まったら
  ノンビリは してられない。
  あたしは ひと足先に 行かせてもらうよ!
ヤンガス「お……おい 待てよ。
  勝手なことばかり 言いやがって!
ヤンガス「それに ここにゃ魔物も出んだろ?
  お前ひとりで お宝がある場所まで
  たどり着けるもんかよ!
ゲルダ「見くびってくれるじゃない。
  あたしの しのび足の実力は あんたも
  知ってるだろ?
ゲルダ「魔物どもなんかに
  見つかるようなヘマは しないさ。
  動きの鈍い あんたとは ちがってね!

ヤンガス「何てこった!
  あいつの お宝に対する執念は
  並のものじゃないでがす。
ヤンガス「こりゃあ アッシらも
  気合いを入れて かかんねえと
  先を こされちまうでげすよ。

ゼシカ「カギを開いたのは 私たちなのに
  なんで ゲルダさんが
  とっとと 先に行っちゃうの?
ゼシカ「まったく!
  ヤンガスが しっかりしてないから
  こういうことに なるのよ!
ヤンガス「……ぐぬぬ〜。
  返す言葉も ないでがす。

ヤンガス「さすがは 伝説の大海賊
  キャプテン・クロウが お宝を隠した
  洞くつでがすね。
ヤンガス「きっと この先も
  侵入者の行く手を阻む 仕掛けが
  ほどこされてるはずでげす。
ヤンガス「仕掛けを 見落とさないよう
  注意して 進んでいきやしょうぜ。

ゼシカ「あ〜っ もう!
  隠し扉を見つけたのは 私たちなのに
  何で ゲルダさんが 先に行っちゃうの!?
ゼシカ「ヤンガスも 黙って見てないで
  何とか 言ってやりなさいよ!
ヤンガス「……そんな アッシばっかり
  責められても 困るでがす。

▼女盗賊のアジト
ヤンガス「ゲルダと競争してるってのに
  ゲルダの家に来て どうすんでがす!
ヤンガス「こんなことしてるうちに
  アイツは キャプテン・クロウのお宝を
  手に入れてるかも……。
ヤンガス「は 早く あの海賊の洞くつに
  戻るでげすよ!

▼リーザス村(再開時)
ヤンガス「キャプテン・クロウの洞くつで
  どっちが先に 宝を見つけるか
  ゲルダと 競争になってるんでがすよ!
ヤンガス「とにかく 今は
  こんなことしてる場合じゃねえでげす!
  あの洞くつに 急ぐでがすよ!

▼海賊の洞窟
ヤンガス「くそっ!
  ゲルダのやつ いちいち
  シャクにさわる言い方しやがって……。
ヤンガス「こうなったら 絶対
  あいつより先に キャプテン・クロウの宝を
  見つけ出してやるでがす!

ヤンガス「うぐぐぐ……。
  と とにかく ゲルダの後を追うでげすよ!
ヤンガス「今なら まだ
  間に合うかもしれねえでがす!

ゲルダ「遅かったじゃないか。
  勝負は あたしの勝ちみたいだね。
  約束通り お宝は もらっていくよ。
*「わが名は キャプテン・クロウ。
  かつて 世界の海をまたにかけし
  海賊の中の海賊……。
キャプテン・クロウ「わが財宝を狙う者よ。
  なんじは それを手にする資格のある者か?
キャプテン・クロウ「あると言うならば
  われと戦い そのチカラをしめせ。
キャプテン・クロウ「資格なき者ならば
  悪いことは言わぬ 早々に立ち去るがよい。
ゲルダ「……チッ。
  あたしは 戦うのは あんまり
  得意じゃないんだけどね……。
ヤンガス「ゲルダっ!!
  くそっ 弱いくせに 無理しやがって!

ヤンガス「だぁ〜っ!
  今は 話してる場合じゃないでげす!
ヤンガス「とにかく まずは
  あのお化けを なんとかして
  しかる後に ゲルダを助けるでがす。

▼海賊の洞窟(キャプテン・クロウ敗戦時)
ヤンガス「だぁ〜っ!
  早いところ 宝物庫に戻って
  ゲルダを 助けるでがすよ!

▼海賊の洞窟
ヤンガス「ゲルダのことも 気にかかるが
  やはり アッシも 元は盗賊の身。
ヤンガス「有名なキャプテン・クロウの
  お宝と聞いちゃ 興味がわくでげす。
ヤンガス「ここは ひとつ
  先に 宝箱の中身を
  調べてみちゃ どうでがす?

ゲルダ「……チッ!
  みっともない所を 見せちまったようだね。
  おまけに お宝まで 先に取られちまうし。
ゲルダ「でも 何だい?
  お宝ってのは その紙キレなのかい?
  うわ〜 しょっぼい!
ゲルダ「そんな つまらないものだと
  知ってたら あたしゃ
  こんな所まで やってこなかったよ。
ゲルダ「まっ 今回は 途中で手に入れた
  10000ゴールドで
  がまんしておくことにするさ。
ゲルダ「それじゃあ あたしは
  お先に 失礼するよ。
  こんな洞くつは もうコリゴリだからね。
ヤンガス「あいつ この洞くつで
  そんな大金 手に入れてやがったのか!
  まったく チャッカリしてるぜ。
ヤンガス「……さて 目当てのものも
  手に入ったし アッシらも
  そろそろ 行くでがすよ。

ヤンガス「まったく ゲルダの奴は
  ちゃっかりしてるでげすよ。
ヤンガス「勝負には 勝ったはずなのに
  どうして アッシらが 負けたような気分に
  ならなきゃ いけないんでがす?

▼女盗賊のアジト
ヤンガス「キャプテン・クロウの洞くつじゃ
  ゲルダの奴 ひとりで帰っちまったから
  気になってたんでげすよ。
ヤンガス「まあ 元気な様子が 見れれば
  それで 充分でがす。

ゲルダ「チッ! また来やがったね。
  今日は 何かい?
  あたしを 笑いにきたのかい?
ヤンガス「……んなワケねえだろ。
  先に ひとりで 帰っちまうから
  ちゃんと戻れたか 気になってたんだよ。
ゲルダ「それが バカにしてるって言うのさ。
  あ〜もう 今日は帰っとくれ!
  あんたの顔なんて 見たかないんだよ!

ゲルダ「帰れって 言ってるだろ!
  ほんとに イライラさせる奴だね!
ゲルダ「まったく あんたは
  あたしを むかつかせることに関しては
  天才的だよ!


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